「素人の視点」カテゴリーアーカイブ

藝大声楽科卒の方のお話を聞いてきた

先日、奥さんが、あの東京藝術大学の声楽科卒の方にお話を聞いてきたので、少しばかり内容を参考までに書いておこうと思いました。

いつ藝大受験を決めたのか?

勉強はできていたので、高校2年の時に決めたということでした。高校1年の頃のピアノのレベルはブルグミュラー程度で、ソナチネに入っていなかったそうです。そこから猛特訓してどうにか間に合わせたということです。

声楽科の場合は、副科としてピアノも必要ですが、そこからでも間に合うようです。勉強が普通にできないと厳しそうですね。

大学生活について

好きなことを学べた期間はとても楽しかったらしいです。当たり前ですよね、やりたいことをやるのが一番です。

就職について

その方よりも明らかに優秀な生徒さんであっても、就職活動の段階ですっぱり音楽の道から普通の仕事に切り替える方も多かったそうです。

音楽の道は厳しいですが、自営業のようなものなので、やり方次第です。そのあと上手くいったかたもいるようで、やはりビジネスのセンスと才能と努力のどちらものが必要のようです。

その方の現在の職業について

いろいろあって保育士を今やっているそうです。直接理由は聞いていませんが、保育士さんにはピアノも必要ですし、国家資格もありますから、今の時代では、そちらの方が安定しているのかもしれません。

まとめ

東京藝術大学に行けば、皆さんが音楽の仕事につける、そういうイメージを持っているかもしれませんが、やはり音楽の道は簡単ではなく、声楽科といっても歌の教室は少ないわけで、ピアノの能力が高くないとピアノの先生になるのも厳しいではないかと感じました。ソナタくらいのレベルに達していないと、やはりピアノの先生にはなれないだろうし、そういったところで、今は保育士さんに落ち着いていらっしゃるのかなぁと、私は感じました。

ただ、学費に関して言うと国立ということで、お安かったそうで、そこはすごくいいなぁと思いました。

参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

ベーゼンドルファーはヤマハ、スタインウェイは投資ファンド、ベヒシュタインだけが生き残り

いやぁ前からスタインウェイも投資ファンドに買われちゃってどうなるの?と思ってたのですが、ベーゼンドルファーもヤマハに買収されてたのを理解していなかった。ベーゼンではなく、ベヒシュタインがヤマハに買われていたと勘違いしておりました。(むしろベヒシュタインだけが、単独で生き残ってるという状況を勘違いしていました)

とまぁ、なぜスタインウェイのことを気にしているかというとこんな記事があったからです。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-02-09/P3W3KN6TTDS001

もしやまた身売りかも?そんなことが頭に浮かびました。

ヤマハだって、カワイだってアコースティックピアノの売り上げは厳しい。そんな状況がピアノ業界には確実にあります。といっても先日、中国向けのピアノの売り上げは伸びている記事もありましたとおり、明るいニュースもありますが、なんでもかんでも中国にもってかれているんだなぁという実感が湧いてくるわけなんですね。

そもそもピアノが売れないのは、ピアノの寿命が以外と長いことにあるんじゃないかと私は思っています。電気製品なら10年で壊れて買い替えてくれとなるわけですが、ピアノは十年どころか百年近くは持つって、調律師の方が言われていました。

ピアノメーカーは新品を売りたいですから、30年しかもたないだとか、言うわけですが、中古ピアノの専門業者は1980年代頃の40年も経ている商品もバンバンうってますから、そんなことは実際なさそうではあります。

確かに中学校の体育館で粗末に扱われたり、ピアノ教室で手が汚いまま楽器を触るような機会にさらされ、さらにはとんでもない強さで鍵盤を叩いていたら、とてもじゃないですが30年ももたないと思いますが、そうでない個人で大事に扱えば、あきらかに50年はもつのがピアノなんだと思います。

すばらしいピアノを作ると、つぶれてしまう逆転の法則というわけですね。新品のピアノが売れなくなってしまうからですね。完成していることで、新商品も出ないとなると、厳しいということなのでしょう。

YouTubeに歌詞付きのWith you smileの動画をアップしました

昨年動画編集ツールを購入しまして、毎日ちょっぴりづつですが、動画編集能力が上がってきており、先日歌詞付きの「大切なもの」の動画を作ったのですが、調子にのって過去にアップロードしていた「With you smile」のピアノ演奏動画も歌詞付きに編集してみました。

正直なところもとの動画の質がよくないので、うーん。。という感じはありますが、編集の練習ということで、経験値あっぷにそれなりに意味はあるかと思っています。

ここのところ、合唱曲ばっかり聴いていて、頭の中が伴奏色に染まっています。

ちなみに、私が好きな合唱曲は「HEIWAの鐘」だったりします。小学校の合唱コンクールで他校の生徒さんが歌われていたときに気になりよく聞くようになりました。

子供に頼めば弾いてくれるわけで、いつか動画にしてみたいとは思いますが、どうせやるなら、スタジオ録音とかに挑戦したいというのが、私の最近の夢ですね。

といっても動画編集に頑張り始めると、カメラやマイクのグレードにも気持ちが移動していってしまって、根っからのエンジニア魂がそちらに向かっちゃいそうで「いけない、いけない」と思います。

つまらないものですが、閲覧いただければ幸いです。

ピアニストの定義に悩みます

ピアニストになりたい!

と子供が言うとき、

ピアニストの定義にとても悩みます。

大学の教授やコンクール審査員などをやっている方で、ピアニストという肩書の方々もいますが、演奏会をやっているか?というところで、調べてみると今はほとんどやっていないという方もいらっしゃいます。

そんなとき、ピアニストって誰の事?って思うことがあります。

また、ピアニストになるために資格は存在しません。国家資格みたいなものはありません。

それでは、各種ピアノ関連の協会・団体に加入することでピアニストになれるということもないようです。

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では、テレビなどで演奏できればピアニストかと問うと、テレビではピアノ演奏だけでは、視聴率がとれないからなのか、ほとんど演奏されることはなくなっています。

また、資格がないことで自称ピアニストは誰でも言うことができてしまっています。

ということで、現時点で私がピアニストかそうでないかを判断するときは、Wikipediaかあるいは、ネットで誰かがピアニストとして呼ぶに値する記事情報を発信しているかになってきています。

誰かが、ピアニストとして認めたとき、Wikipediaに記載される。削除もされない。という視点では、これなのかなという気がしています。

Wikipedia:ピアニスト
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%83%88#%E6%97%A5%E6%9C%AC

ということで、うちの子供がピアニストになりたいというなら、誰かに認められ、Wikipediaにのるような記録を作ることだねっていうことになるわけですね。

ピアニストの定義の知見の深い方、おりましたらコメントをいただければ幸いです。よろしくお願いします。

ピアノ曲の難易度 と 現在のポジション

ピアノ曲の難易度

ピアノ曲の難易度表を改めて眺めてみましたが、導入から上級まであって、実際のところ中学生になる前に上級に到達していないと、いけないくらいの状況があるのですから、改めて大変な世界だなぁと思います

うちの子供もどうにか上級に手が届くところですが、YouTubeではもっと先のポジションに小学生で到達していた子供たちがたくさんいますから、本当にびっくりします

全日本学生音楽コンクールに出場している子供たちなどは、本当にすごすぎます

これまでは特別な先生の指導を受けることなく、普通の大手教室でピアノを学んでいましたが、おそらくそんな特別ではないところだからこそ、伸び伸びと好きなようにやれてこれたんだと思いますが、これからはピアノが勉強になるので、本当に続くのか、親としては心配です

学校の先生には、クラーマー=ビューローをやってますか?と問われ、???の私たち。チェルニーくらいしか知らなかったのですが、当たり前の課題のようで、言われた昨年の夏。先生が変わることでの期待もありつつ、本当に続くかの不安が今はあります

難易度Fに位置する「幻想即興曲」を高い品質で、中学生で弾けるようになっていれば、今の私としては満足ですね

地味でなかなか進まない毎日の練習をどう乗り越えるのか?なのかと

ピアノは難しい。本当に私はそう思います。例えば、次のことを考えてみるのだけれど

・1年間毎日ピアノをやって、どのくらい上達するのだろうか?

・1年間毎日ピアノとは異なるテーマでYouTube動画を作ったら、どのくらい視聴数が増えるか?

今の段階なら、まだYouTubeの動画を作っていた方が、視聴数が伸びるのじゃないかなぁ、未来があるんじゃないかなあ、と個人的には思います。

現時点において、すべての人が動画をつくるような状況になっていない分、これからの将来、未来の動画制作に携わるであろう子供たちは、まだ眠っています。

けれど、今現役のYouTuberも今後生まれるYouTuberの追い上げや、作り上げたジャンルの不人気などにより、いずれはあまり有名ではなくなっていく。

何が書きたいのかといえば、YouTubeのような新しい世界であれば、先人がいない分、自由にモノを作ることができ、それほど目新しいことではなくても、新しいツールだからこその人気を得やすいのではないか?というところです。

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先人がいないから、何をやっても、新しいね、おもしろいね、というのが生まれやすい。

ところが、それをピアノに置き換えると。ピアノというツールは既に当たり前の道具になっていて、多くの先人達がいます。先人どころか達人がたくさんいます。

ちょっと練習したくらいじゃ、下手くそ。ぜんぜんでしょ。ってなるわけです。

ソナチネに入るまでに、数年かかるわけです。それでも、まだソナチネ?って言われてしまいますよね。

なので、ピアノがなかなか不人気になったり、あきらめやすい趣味、習い事になるのは、当たり前のような気がするんですね。1年くらいじゃ、ほとんど前進しないのですから。

ですが、その難しい分、最初はなかなか評価されないものも、乗り越えない人がたくさんいるので、突き抜けて練習をしてくると、意外と残っているひとは少ない。

そんな状況が今後生まれるのではないかと、私は感じるところがあります。

1980年前後、ピアノバブルがあったそうですが、その世代にはその後押しを受けた、プロピアニストがたくさんいたんだとおもいます。けれど、少子化にともない先生という仕事もなくなるという状況で、仕事にできる人が少なかった。ピアノの先生も仕事が減って収入が少ないの今があると思いますが

逆にその世代が、淘汰されてくると、どこかでやはり先生と先生とのバランスが見直されますから、逆転現象が起こる気もします。

となると、ピアノが好きなら簡単にあきらめるというのはせずに、地道に続けるのもありではないか、という希望もあるのだと私は思います。

1年どころじゃなく、10年続けてどうか?という世界ですから、本当に大変です。

ピアノは生涯を通じて演奏し続けることに価値があるものである

ピアニストの演奏は、不変じゃない

若いころは、若い人らしい、そして野心あふれるような

元気な演奏が多い気がする

それが歳をとると

まろみのあるやさしい演奏に変わったりする

それが上達によるものというよりは、人生の経験を重ね生きるということ

無理はするものではなく、続けられるレベルで奏でるもの

そういったものを理解した、あるいは、妥協した、限界を知った

演奏をすることの意味を理解した

モノの演奏になる、と私は感じる

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受験に伴いピアノを辞める、一時的なコンクールの結果に一喜一憂して、辞める、ビジネスにならないからとピアノを辞める

いろいろ現実では続けることは難しいかもしれないけれど

続けた先にでしか見えないものがあるということに、生きていればみな気づく

それが人生である

アイドルやロック、歌謡曲、J-POP、どれも若い人達のために存在する音楽であっても、歌い手が歳を経れば、その歳を重ねただけのエネルギーが伝わってくると私は感じる

辞めてしまうことで、それが失われることは、とてももったいない

一度始めたことは、生涯続けることにも、嫌で続けることにも、意味があるが

そこに価値を生み出せるかは、人間自身に問われているのだろう

ピアノの楽曲の楽譜はどれを選べばいいのか

質問です

ピアノのなど音楽の楽曲の楽譜はどれも同じでしょうか?

おそらく知っている人にとては常識中の常識だと思うのですが、そうではない人にとっては、同じではないかと思われている思います。

とうか、私が実際にそう思っていました。

では、答えは、といいますと。

採譜者またそれに伴う出版社の違いで、楽譜には差異が生じています

楽譜を書く、どこまで書くか? その考え方によって、違います。

  • 指番号まで指示を出すか
  • 強弱記号も事細かに書くか
  • ペダルの支持を書くか

ということで、じゃあどこの出版社がいいのかといった話ありますが、これについてはやはり、先生によって違います。

全音については、私が経験した限りでは、かなり細かい印象です。強弱指示も細かく、指番号も洗練されているといった印象です。

一方で、大学で教えるくらいの先生がいいとおっしゃるのは、ヘンレ版です。

http://www.henle.de/jp/home/index.html

正直ヘンレ版は出版元が海外なので、値段が倍以上したりします。

とはいえ、原曲に近いものだということで、指示の多い全音は、ちょっとと言われたことがありました。

値段が倍以上なので、私的には全音の方が良心的だなぁと思ってました。

ただ、芸術を再現する者としてのピアニストなら、作曲家が指示した内容以上はやはりやってはいけないという思想もあると思います。

とあるピアニストのよい演奏から採譜した音楽が、作曲者が指示する譜面と異なるのは、ありえますが、それをよしとは、やはり言えないのでしょうね。

ピアノコンクール 地区本選会の前に、インフルエンザBになる

ピアノのコンクールの地区本選会まで、あと2週間を切ってます。そんなところで、息子の体調が悪くなりました。

最初は、37度だったのですが、気にせず遊んでいると、38度までいってしまいました。これは、怪しいのでは?ということで、医者に連れて行くと、インフルエンザB確定です。

おまけに小学校でもインフルエンザBが5人も急に出て、学級閉鎖確定の状況

はぁ・・・

ということで、元気なのに学校に行けないという状況が生まれました。

コンクール直前というのに、お楽しみ会で、アナ雪の演奏をする予定で平行して練習頑張ってたのに、お楽しみ会ごと消え去ってしまい、息子は残念がっていました。

さて、そんなコンクール直前の、学校に行けないけど、元気な毎日。

これってば、チャンスじゃないですかね?

本当によく練習して、コンクールNo1を目指すお子さんなら、もう8時間とか余裕でピアノを練習できる状況ですよ。

ですが、ね、うちの息子は、曲が簡単すぎて、おもしろみが無くて、飽きちゃってて。もうダメですね。

2時間も練習したら、飽きて無理だそうです。

コンクールが終わったって、練習をやめる、ピアノをやめる気持ちがないなら、ピアノと向き合うことがなくなるわけがないなら、他の練習曲をやればいいと思うのですが、それもやらないようで、

私的には、本気じゃないのね

と思うこの頃でした。

好きこそ物の上手なれ

これは小学校1年生の頃の息子のピアノ発表会の演奏です。当時は、まだ、電子ピアノでした。

いやぁ、恥ずかしい。自分の息子の演奏だけど恥ずかしい演奏ですね。

この頃は、好きな曲は弾けないということで、発表会の曲は、良くわからないと息子は言っていたと思います。

先生に、この曲は無邪気で、全然、息子が無邪気じゃないので、意味わからないよねって言われてて、当時教室につれてかれて走り回っていた弟のような子供を無邪気って言うんだよって先生に言われたりしていたのを思い出します。

そういえば、このとき先生が変わったばかりで、出会って半年も経っていなかったので、先生との信頼関係も薄かった気がします。

実際に、こんなにも弾けるんだって、先生に驚かれた2年生の終わりまでは、普通のおけいこだったので、この頃は、誰もあまり気にしていなかったピアノのおけいこでした。

ただ、絶対音感はあるよね!ってわかりはじめた時期でもありました。

こんなへたっぴだった子供でも、好きで続ければ上達はしていき、今ではコンクールでも入賞できるようになりました。

ピアノを習っている皆さんも自分を信じてがんばってくださいね。