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ピアノ調律師の未来は明るいようです

新年あけましておめでとうございます。新年が明けて最初の記事となりますので、新年のごあいさつとさせていただきました。

さて、長らく更新が滞っておりましたが、最近のお話を書いておきましょう。年初は、ピアノの定期調律がありましたが、そこでよい話を伺うことができました。

平成の時代は、ピアノは日本において大不況でして、ピアノの先生も、調律師も日の目を見ることがなかったような、ひどい状況だったことを聞くことが多いです。

今回はそんななかで調律師さんのお話です。

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東南アジアの工場のピアノに関する話

先日調律師さんと立ち話程度に聞いた話です。調律師をやっていて大変なピアノってどんなピアノですか?という問いかけをしました。

私は、グランドピアノかつ、コンクールやコンサートでのクレームを想定していたのですが違いました。

某・東南アジアで、作られたり、オーバーホールされたピアノが一番厳しいらしいです。湿気と温度が違うところで制作されるため、それをそのまま日本に持ってくると、気候の違いで、全然あわなくなるらしいです。

うそか本当かは、あなた次第ですが、あながち嘘ではないかと私は感じます。

確かに、日本に持ってきて10年ほどたつのであれば、安定はしている気がしますが、温度と湿度の違うものを持ってきて、そのまま使うとなると、木の状態だって変わるし、接着剤などの樹脂の乾燥の仕方だってかわります。

現地で安定していたものを日本に持ってくれば、それは不安定になるでしょう。だからこそ、アコースティックピアノなんだと思います。

お値段優先で、安いアコースティックピアノを検討される方もいるかとは思いますが、その辺大丈夫かをお確かめの上、ご購入を検討されるとよいかと思います。

本日も、読んでいただきありがとうございました。

2018年1月 ピアノの定期調律

今年もピアノの定期調律の時期がやってまいりまして、今年も同じ調律師さんに調律をお願いしました。調律師さんを変更してから今年は3年目です、1年目に劇的に音色の変化を経験していましたが、今回はどうなんでしょうか。

私の家の場合は、ピアノをメインに使っているのが子供ですから、こどもに問題がある場所がないか、毎年確認しています。昨年は、音のビビりがあるということでしたが、今年もどうなんでしょうか。

ということで、問題点を子供に聴いたところ、音が出にくい場所があるということでした。あまりピアノの中身の部品について、わたしが知識がないもので、説明できませんから、具体的にわかるように問題箇所を動画で撮りましたので、どうぞご覧ください。

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中古で買ったピアノですから、こういった問題は中古だから?というのもあるかもしれませんが、毎年同じような調整が発生しています。やはりアップライトピアノの構造上の問題で、あるかもしれません。

こういう問題があると、連打があるような楽曲では練習の邪魔をすることになってしまいます。

ということで調律師さんに相談しました。

「湿度が高い場合に、頻発するか?」と聞かれましたが、梅雨の時期は、こうなっていなかったので、違うかもしれないと答えましたが、「いずれにしても調整をしてみます。」ということで調整いただきました。

子供には「よく見つけたね!」と言ってくださいましたが、これは、問題個所を見つけるくらい、よく練習してるんだなぁということなんだと思います。

ということで、調律後ですが、みごとに、問題はなくなりました!!

問題個所が再度見つかったら、動画で公開しようかとも思いましたが、さすがでしたね。問題なく修復されておりました。

調律師さんとのお付き合いも、今年で3年目です。調律をする=ピアノ関係の情報や先生の噂話も聞けるので、今年もいろんな話を聞けました。

うちの子供も、音楽中学校にいくことになりそうだという話をしたら。

「そりゃ、大変だね」

という先輩方の苦労の話をされましたが、もちろんそれを子供も聞いています。聞いた上での、子供の選択なのですから、まぁ、どうにかするのが子供の人生です。(笑)

そして、音楽中学校という話をしたときに、調律師さんからは、防音室とグランドピアノの必要性の話をされました。

営業というわけでもないですが、やはり音大で学年10番以内の成績をとっているような人はもちろんグランドピアノですね、といことでした。

防音室は、他の家への問題というより、一緒に住んでいる人が付き合いきれなくなるので、必要になってくるという話も伺いました。

それは、身に染みているので、そろそろ考えないといけないのはわかっています。下調べはしていますから、どこかで、という覚悟はありますね。

今年も、かなり意味のある、調律でした。

ピアノ用の鍵を無事落札しました

我が家に2014年4月にやってきた中古で買ったピアノですが、ピアノ用の鍵が渡されることなく、無くなっているとも聞かされず、普通にピアノが使えればいいやと、放置されてきたのです。

が、しかし

最近、①良い調律師に調律してもらった、②コンパウンドを使ってピアノをピカピカにした、③フィットボードを買って息子のぺダリングをよくした④一応コンクールで子供が特別賞をもらった

ということが、重なってきて、いろいろやっていると、ピアノ用鍵穴あるんだから、鍵があってもいいよねーとか思ったりして、ネットで検索するのですが

カギという言葉は、漢字で「鍵」なので、「けんばん」の「鍵」でヒットしまって、ロクにググれない。

「ピアノ用の鍵」

とやってどうにか探して、ヤフーオークションではなく、楽天のオークションで見つけて、入札しました。

ピアノも年式ものだし、ピアノ用の鍵を探している人、探し当てる人?も少ないのか、他の入札もなく、100円で落札できました。

使えるかどうかはともかく、とりあえず鍵をゲットしました。

そもそも、ピアノ蓋についている鍵ってのは、簡易的で、昔の子供の机の鍵のような、セキュリティ能力の低い鍵ですが、スタインウェイのピアノも鍵がついているように、誰でもいじらせないようなちょっとした、セキュリティにはなるものです。

友達が来ても勝手にいじらせないとか、蓋が重いので、弟君が指をはさまないようにかけるとか、、、でも、それなら、蓋が一気に閉まらない装置を使えって話で・・・

いやぁ、結局のところ、鍵もそろえたいっていうのが、本音で、コレクター的な所有願望ではありましたが、たった100円で手に入りそうなので、まずはなによりです。

後は、実際に使えるかどうかですね。

鍵は合っても、実はすでにピアノの鍵自体が壊れてて機能しないとかね・・・

まぁ、100円、送料手数料込でも350円程度ですから、いいでしょうかね。

一応楽しみです。

まぁ、使えなかったら、よく磨いて、ペンダントにでもします

ピアノ調律のこぼれ話(1)

ずぶの素人の始めての調律師選びということで、いくつかブログの記事にしてみましたが、まだまだ、調律師の方と、踏み込んだ話をしていたので、記録しておきます!

調律師業は厳しくなっている!?

いきなり聞きづらい質問ではりますが、ずばり聞いてしまったので、記録しておきます。

この点に関して言うと、ある程度の技術とコミュニケーション力を持っていれば、まだまだサラリーマンよりも希望があるとのことです。1回当たり1万5千円から2万円で、一日2時間。頑張って1日8件はまわれるという時代もあったそうです。

1日8件もまわると月収200万円にもなるとのことです。

どうです?やってみたくなりました?

ただし、丁寧な作業はどうしても厳しくなりますから、何年もその状態がキープするというのは難しそうです。

電子ピアノがどれだけ普及しようが、ピアノが上手くなれば生ピアノになるので、信頼できる調律師には固定客がついていきますから、月200万円とはいわないまでも、かなりの収入が見込める仕事であるようです。

ただ、コミュニケーション能力(営業能力)に乏しいと厳しいのはまちがいないでしょう。

調律は誰でもできる!?

これはYESのようです。先日見てもらった調律師の方は、10歳からお姉ちゃんのピアノの調律師さんの作業の前に、調律をやって覚えたと語っていました。

ピアノの練習ではなく、ピアノの調律の勉強を10歳からやるっていうのは、とてつもなくおどろきましたが、そういう子供がいるように、チューニングハンマーさえ手に入れれば、個人でもやれないものではないようです。

また、日本のように調律師があふれているというのは、この国だけらしく、他の国の音楽大学にいくような方であれば、自分で調律するということも必要とのことでした。

私もギターのチューニングの経験がありますから、だいたいのイメージはついていて、素人でもある程度はピアノの調律はできるとは思いますが、きれいな音を出すとなると、かなりの時間をかけてもなかなかな気もします。

ただ、10歳から調律をしていたら、それはそれはすごくなりそうですよね!

温度、湿度、空調を気にすべきか!?

よく聞くのはホールのステージなどは、照明の熱で音が狂うとか、暖房で音が狂うとかですが、自宅でもどうなのかを聞いてみました。

回答は、

気にしないこと

だそうです。よっぽどでないかぎり、それほど家庭で違いはないそうです。

ピアノはどのくらい使えるのか!?

ピアノは15年で使用できなくなる派と、いやいやバイオリンのようにいつまでも持つという方がいますから、今回の調律師さんがどのくらいと考えているかを聞いて見ました。

ずばり、最低で見積もっても80年以上とのことです。どうやら80年くらい経ったピアノの整備をしたことがあったようで、かなりもつようでした。

中古ショップでも、かなりもつといっていましたし、新品の扱いがあるショップ以外は、どうやら長くもつと回答している気がします。

ピアノを売る必要のない調律師、新品も中古も扱うショップは、新品でも、中古でもどっちでも商売の種になりますが、新品しか扱わないショップは、10年でも壊れてしまった方がいいわけですから、15年で使用できないと言いたいような気がします。

最近の新品ピアノについては品質が悪いと聞いたが本当か!?

これは即答YES。代替素材を使いまくっていて、壊れるのが早いということです。

新品は全然よくないと言っていました。

私の印象では、現在の状況で本物のピアノを作ろうとすると、何百万もしてしまうので、一般庶民は手を出せない価格帯になってしまうので、苦肉の策として、100万円の粗悪品を作っているような印象です。あくまで、素人印象ですが。

結局のところ良い新品のピアノを買おうとすると、最低でも200万円以上は出さないとまともな新品は手に入らないような印象があります。さもなければ、中古がましという感じのイメージです。

私も実際に新品の音を聞きましたが、中古よりも悪い印象を持っています。それもあって中古を購入しています。

ただ、もしかしたら、調律師ががんばると新品の80万円クラスも良い音がなるかもしれません。

調律の作業時間の目安は!?

今回の調律師さんの場合は、2時間~3時間ということでした。

購入店のダメダメだった調律師さんは実際に1時間で引き上げていました。

相当なスピード感で作業される調律師さんであれば、1時間で調律も可能かと思いますが、普通の速さなのであれば、2~3時間かかるような作業だと、実際に私も見て感じました。

今回調律師さんから聞けたお話は以上です。また、調律を頼む時になにかあったら情報をアップデートします。

それでは、続編をしばしお待ちください。

 

ピアノ調律.net を利用してみた

「調律」とGoogleで検索すると最初に出てくる、「ピアノ調律.net」経由で、ピアノの調律を頼んでみましたので、結果を記録しておきます。

きっかけ

一般的にピアノの調律は、ピアノの購入店でやられることが普通な気がします。ピアノに限ったものではなく、買ったところが最低限の保障をするのが一般的だから、普通はそうなるでしょう。

ところが、私は今回ピアノを中古で買っていましたが、調律が2回無料かつ、初回の担当者が明らかに経験がない?というような印象を持っていました。

あと1回無料でやってもらえるのですが、どことなく不安を感じましたので、別の調律師さんを頼んでみて、違いがあるようなら変える、変わらないなら継続というような気持ちでした。

さて、このピアノ調律ネットですが、基本的には自分の住んでいる場所に来てもらえる調律師を、検索キーワードで検索し、プロフィールを見て、サイト経由で利用するものでした。また、利用者側には直接の費用は発生しません。(もしかしたら、調律師側がいくらか費用を支払っているのかも知れませんね

おそらく選択の基準は、プロフィールの印象、調律の価格あたりが一般でしょう。

今回の調律師の選定基準

・経験が多い、プロの現場の経験もある一方で、家庭の経験もある方

・基本料金が高い人

この二つでした。基本料金が高い=費用にいろいろなものが混みこみであると思ったからです。

料金が安いというのは、技術が乏しいことの言い訳や、基本料金を安く抑えて広告として利用しておき、オプションとして、費用計上するという営業手法もあるため、私は良いと思っていません。

逆手にとって、技術に自信のある人を選ぶために、設定料金が高めの人を選んだわけです。

利用方法

サイトに最低限の情報を登録し、ユーザー登録をしました。

登録後に、調律師を検索し、見積もりの申し込みをします。

返事が調律師さんから返ってくるので、値段と日にちの交渉。

当日の調律。(診断、調律)支払い。

作業完了メールの登録。評価。

以上が簡単な、利用の流れです。

一般的である、Yahooオークションのように、華美なページはないですが、ピアノ調律.netは、細かいところまで作りこんであり、まるで鮮やかなピアノの調律を見たかのような印象でした。

もちろん、良い調律師ばかりではなく、普通や、やや相性の悪い方もいるかもしれませんが、そこは他の方の評価を読みながら判断しないといけないと思います。

といっても、電子ピアノの増えていることもあり、ピアノをもっている家庭は減っていますので、調律はオークションのように誰でも使いませんから、評価はあまりないので、情報は少ない印象はありますね。

評価

今回の調律師の方ははっきりいって、大正解でした。次もお願いしたいところです。

まぁ、今日の調律は70%です。30%から70%がこの料金でのせいぜいなところで、80%にするにはあと8時間はかかりますといわれました。

正直それでも音は抜群によくなっています。さらに上があるのかと思うと、手抜きをされたのかと思ってしまうところがありますが、70%でも圧倒的な音の違いだったのです。。

むしろ、30%の能力のピアノでコンクールに挑んで、それで審査員特別賞。。

なんだか、親が頑張っていない印象ですね(苦笑)

子供は、30%のピアノで、よくがんばったと思ってしまいました。

当たり前のピアノ調律(2)

調律の話(1)の続きです。

さて、当日1時間前に電話をもらい、訪問されました。

軽く挨拶を済ませた後、アップライトのフタをあけ、悪いところについてカウンセリングのような時間がありました。

絶対音感を持つ息子が持っていた違和感を伝えました。といっても、響きの問題、些細なタッチの問題のみで、大きな問題はない話をさせてもらいました。

ところがです。

チェックをしてもらっていくと、問題だらけ。

いや、ピアノをめったに弾かない人だったら見過ごせるかもしれないけれども、ちゃんとピアノを弾く人なら、問題となることが、たくさんでてきました。

・アクションペダルの調整不足

・中央ペダルの機能が失われていた

・ハンマーの戻りの異常

これはやるべきことをやってないですね。

まぁ、学校をでて直ぐの新品の商品に対する調律だったらこの程度かもしれないと、言われていたのですが。

変えるときに言われたのは、以前の方は30点だということでした。

中古として売り物にするなら、もっと調整すべき箇所が、調整できていない、ということでした。

今まで、いいと思っていた、音色は、30%の実力しか出していなかったということになります。

また、今日の調律でできることは、70%までということで、ここから引き続け安定させ、ようやく80%なりになっていくということでした。

私達、家族は、唖然としてしまいました。

以前の調律は、調律師といっても、駆け出しっぽい20歳前後の女性で、1時間程度、音を合わせただけで終らせていたことが、明らかになったわけです。

調律で音が変わる!?

いえ、そうではない。

本来出なきゃいけない音色を出せない状態で、楽器としての能力を失った状態で、私達のピアノはいたわけですね。

新品あるいは、きちんと調律、整音している状態で使ったことがなければ、いい状態を知る良しもないのです。

ピアノのペダルを踏んで、弾いた1音は、ペダルを離すまで、次の音を鳴らしてもなり続けるし、音も嫌じゃない。

今まで車でいったら、遊びのありすぎるアクセルが、きびきびとした体に馴染むアクセル。マツダ車のZOOMZOOMのような感覚がピアノに生まれました。

信じられない。

同じピアノ!?

調律というのはどれほど大事なのかを思い知らされたのでした。

続く

調律師さんのおすすめ「フィットボード」

今日、調律師さんの調律が終わった後、息子に「ピアノを弾いてみて」ということになって、提案してもらったことがありました。
それは、

2センチくらいの板をペダルの近くに置いてみてはいかが?

というものでした。

我が家のピアノは、インシュレーターを使っていますので、約1センチほど浮いています。

また、コンクールなどでは、実際には靴を履いての演奏になるため自宅の練習では、足のかかとが約2センチほど実際の演奏の時よりも低い位置に来てしまうということなのです。

電話帳でも、板でもいいということですが、なかなか良い板もなく、加工するにものこぎりもなく、実家に帰ってまでやるとしても、高速代があると考えると数千円なら買ってしまってもいいかもしれない。

けどあるのかな!?

ということで、探すといいものがありました!!

まさにコレですね。

調律師さん、曰く、ストレス無く弾ける状態を作ることが、子供が練習をしてピアノが上手くなる第一歩なのだそうです。

確かに、調律して、言い音がでる=ストレスがなくなった後の子供の演奏はすばらしくかわりますから、一理ありますね。

当たり前のピアノ調律(1)

今日は新しくお願いしたピアノの調律師さんに調律をしてもらう日でした。朝からピアノだけではなく、玄関から手洗い、トイレに至るまで、最低限の掃除をして、調律師さんを迎えました。

中古で東洋ピアノのAPOLLO(SSS付き)ピアノを買い、購入後の調律はしてありましたが、こんなものかな?ということで、特に違和感なく1年半が過ぎましたが、息子は、

音は、ずれていない。

ということで、調律はせずにいたのですが、コンクールもひと段落し、ピアノを調律するにはちょうどいい時期ではないかということで、調律をお願いしたんですね。

もし、弾きごこちが変わったとしても、コンクールなどがないのならいいわけなので。

ただ、調律を頼むところになって、気になっていたことがあったんですね。

ピアノの音は調律で変わる。そう漫画で私は勉強していました。「ピアノのムシ(1) [ 荒川三喜夫 ]

なので、調律師は、中古ピアノ店に任せるのではなく、自前で探してみようと言うことで、インターネットで探しました。

探し方は、はずさない、良い人を!ということで、強気の値段付けをしていて、経験が多い人。また、私の自宅の距離で頼める範囲の人でした。

しかしながら、当然ながら初対面ですから、ドキドキ不安の今日を迎えたわけでした。

続く