私の小学生の時代は学校の宿題といっても1時間かからない程度のものしかなかったと記憶しているのですが、最近の小学生はそうではないようです。音楽中学校に見事ピアノで合格し、現在音中に通っている私の息子が小学生の頃、ピアノの練習時間がどうだったのか、今回は特別に掲載いたします。
目次
- 平日のピアノ練習時間は?
- 宿題がすぐには終わらずピアノの練習時間がとれないことも
- プロピアニストが書いた本には、ピアノの練習時間はどの程度と記載されているのか?
- 小学生にはピアノ以外に学習塾がある
- ピアニストが生まれにくい環境がある
平日のピアノ練習時間は?
小学校高学年となると通常午後4時くらいに帰ってきます。委員や当番などがあると、さらに遅く帰宅することとなります。
また、ピアノの練習をを自らやれるような内省型の子供というのは、集団という空間ではストレスを抱えますから、最低30分程度の独りの休息が必要だったりします。
このような状況でしたので、すぐに夕方18時になっていました。そこから夕飯を30分で食べて、家族と会話をしますからさらに30分。
平日ピアノの練習を開始できるのは、はやくても19時でした。
宿題がすぐには終わらずピアノの練習時間がとれないことも
平日の宿題が1時間で終ればいいのですが、小学校から持ち帰った絵の宿題、裁縫の宿題などに時間を費やし、ピアノの練習を開始できるのは、19時30分というのが実態でした。
夜22時に寝ることを家族のルールにしていたので、お風呂の時間も考えると、平日のピアノの練習の時間は1時間しかもてませんでした。
また、宿題をやるのに時間がかかりすぎて、ピアノの練習が30分程度の日も週に1回はありました。
それが、小学生の平日の練習時間です。
通常ピアノの練習は1時間
宿題に追われ30分に満たないことが週に1日程度有り
プロピアニストが書いた本には、ピアノの練習時間はどの程度と記載されているのか?
さまざまな書籍を読む中で、ピアノの練習時間について記載されていた「ピアノ奏法の基礎」という本には
「ピアノのメカニズムを学ぶのに、毎日4時間のピアノの練習が必要」
と書かれており、この普通の小学生スタイルでは、ピアノの技術を習得するまでに、おじいちゃん、おばあちゃんになってしまうというわけです。
ピアノのメカニズムを学ぶのに、毎日4時間のピアノの練習が必要
4時間より多くても少なくてもいけない(多すぎると神経などを壊す危険がある)
小学生にはピアノ以外に学習塾がある
私立受験をするとなると、小学4年生頃から塾に通うという家庭もあるでしょう。
となると、ピアニストになるための技術を学ぼうとする人達は、学校生活は諦めざるを得ないということになってくると感じます。
- 一部の小学生の子供達は、飛びぬけてピアノが上手くなっていますが、それは、ここらへんの何かを犠牲にしているのでしょう。
ピアニストが生まれにくい環境がある
そう考えてみると、今の日本の義務教育では、普通ではピアニストは育たない環境があると印象がでてきます。
このため中学校から、理解のある学校に行くというのは、合理的だと思うし、そうでないと、練習時間すら作れないという環境になると考え、私達は音楽中学校を受験しています。
小学生で勉強を捨てるとか、とても一般家庭では、決断できないし、小学生の子供が、将来の決断や判断はできないものです。
宿題をやらなくても勉強ができるのであれば、問題がなくなるのですが、そんな子供はごくわずかでしょう。
音楽家は、音楽ばかりやってくるので、学力は低い。という根拠もここら辺に原因があるような気もします。
しかし、一流のピアニストは、常識がないだけで、そもそもの頭は切れ者だったりします。
もちろんピアノの先生に講師の皆さまも、このような時間を過ごしてきた方ですので、ピアノの指導力のある方は、やはり時間の管理能力も優れているのを感じることがありました。
小学生のピアノの練習時間というのは、日本の普通の家庭でなら、2時間やってたら、そうとうすごいということだと考えていいと思います。
「ピアノ奏法の基礎」はこちらでご確認ください