音楽中学校受験を私は親として経験しました。その時に経験したことをこのページではご紹介していきます。
目次
- 音楽中学校について
- 都内の音楽中学校について
- 音楽中学校に関する口コミについて
- 小学校5年生までの勉強の準備について
- 実技の準備について
- ソルフェージュの準備について
- 音楽中学校の受験をする方へ
- 国立音楽大学付属中学校を受験する方へ
音楽中学校について
音楽科のある中学校の存在について一般にはそれほど認知されていませんが、都内には3校を始め全国にあります。
このページでは、そんな音楽中学校の入試に関して興味ある方々向けに、私が実際に経験するさいに調べたことや、聞いた話を中心に書き記しております。
できるだけ客観的に記載しようと思いますが、主観などが盛り込まれているとはおもいますので、事実が書かれているのではなく、ある人が言っていた意見、お話だと思って読み進めていただきたいと思います。
都内の音楽中学校について
ネットで音楽中学校の一覧のリストを探してみましたが、Wikipediaでもページの記載がなく、あまりみつからないのでどうやって探したかというと、Wikipediaにあった、音楽科設置高等学校一覧を参考にしました。
音楽科のある高等学校であれば、中学校を設置しているところもあるのではと考えたからでした。そして調べてみると、東京都内でもいくつか音楽科のある中学校があることがわかりました。
- 上野学園中学校 東京都台東区
- 国立音楽大学附属中学校 東京都国立市
- 桐朋女子中学校 東京都調布市
- 東邦中学校 東京都文京区
桐朋女子中学校は現在も女子中学校なので、男子生徒となると都内で選択できる音楽中学校は3つの中学校に絞られてしまいます。
音楽中学校に関する口コミについて
音楽中学校に関する情報は、数も少なく受験経験者も限られたものになりますので、ネットではほとんど情報は見つかりません。
そのため、私が実際に中学校受験に伴って聞いた口コミのうち、ある程度信頼できそうなことを書いておくと、施設が充実し人気が高いのは、国立音楽大学付属中学校ということでした。
音楽の勉強のみならず、一般の勉強も通常の学生と同じように学べるのは、上野学園だということでした。東邦中学校については、あまり情報を得ることができませんでした。
いくつか口コミを聞いたり探したりしましたが、情報が少なく、どこの学校が一番良いということはなく、中学生ですから立地による通学時間の問題や卒業後の進路である系列高校・大学のイメージ、また、音楽の道をあきらめたときに通常の勉強に戻れるかなどを検討して、決めている家庭が多い印象でした。
学校に関する口コミは、そのとき在籍していた学生の中の話であることも多く、信頼に値しませんから、学校説明会に実際に参加して、感じてみることが一番だと私は考えています。
小学校5年生までの勉強の準備について
いわゆる一般的な中学校受験をするとなると小学校4年生くらいから塾・学習教室に通い勉強をし始めるというのが最近の流れだそうです。同じように音楽科のある中学校受験をする場合、5年生までに何をしておくべきかという視点で考えてみたいと思います。
中学校受験というと世間では、偏差値55以上の難関中学校の受験を指しますが、音楽科に入学を目指すとなると、勉強の要素はあまり求められません。平均程度の学力があれば、入試に際しては問題ありません。ただ、生活の中で必要となる、言語力、計算能力はあった方がいいに決まっていますから、親としては子供が将来困らない程度にサポートしていればよいかとおもいます。
平均よりも学力が低下していた場合は、なぜ平均以下なのか、何につまづいているのかを理解し、そこから塾がいいのか、個別指導がいいのかを判断するのが、親としては一番の対応かと思います。
後程ご紹介しますが、国立音楽大学付属中学校に関しては算数・国語など、対策セットが市販されています。
実技の準備について
音楽中学校に入るために実技の準備するのかというと、私は、そもそも準備がありえないと思っています。
音楽中学校に親が入学を強制するようなケースを除いて、自ら音楽科のある中学を望むことは、普通の音楽好きでは実現できません。
普段から音楽が好きであり、練習も好きである、その状態があって始めて音楽科のある中学校を選択することになると思いますので、時間の許される限りの練習をやればよいかと思います。
ソルフェージュの準備について
ご存知の方も多数いるとは思いますが、「桐朋学園大学音楽学部附属 子供のための音楽教室」という教室があり、子供の頃から音楽の英才教育を施される方はいないことはありません。厳しいレッスンを受けてくる子供たちがいる。そんな中で、数が限られた音楽中学校ですから、同教室に通ったお子さんがいるとなると、そのレベルはとんでもなく高いのでは?という思いが最初私にもありました。
実際にそのレベルについては、高いものかもしれませんが、そのような教室に幼児のころから通ってくることが音楽中学校の入試に関して必須かどうかについて、気づいたところを書いておこうと思います。
うちの子供には、絶対音感が5歳のころからあると認知していました。親の私は、ことあるごとに本物かどうかテストをしてきましたが、専門の教育を受けたさせたことはありませんでした。実際に聴音のレッスンを始めてやったのは、洗足大学で公開されている無料の聴音問題をやらせた小学校5年生からでした。それまでは、ソルフェージュがどんなものなのか、想像でしかありませんでした。
音楽の道に進むとはまったく思っていなかったこともあり、ソルフェージュに関する学習は小学校5年生まで皆無でした。そして、小学校6年生になって初めて、受験を想定したソルフェージュ教育をお願いできないか、それまで通っていたピアノ教室の先生にお願いしただけでした。内容についても、専門というよりは、これまでのピアノのレッスンの一部に加えられていた楽典の勉強を毎週やるようなものだったかと思います。
そして、受験予定の中学校の夏季講習を受講しました。
国立音楽大学付属中学校を受験される場合には、教材がアマゾンで販売されておりますので、専用の対策セットをご利用されるとよいと思います。
音楽中学校の受験をする方へ
音楽中学校を受験しようという方は、真剣に音楽を取り組もうという方々ばかりだと思います。
音楽中学校に関するネットの情報は、まだまだ少ないと感じますので、直接学校に連絡をし、まずは実際に学校を体験されることをおすすめします。
音楽中学校は近寄りがたいものではなく、普通の中学校と変わりません。
まずは、直接問合せをしてみるのがよいと感じております。
国立音楽大学付属中学校を受験する方へ
実際、音楽中学校受験をするときに人気のあった国立音楽大学付属中学校を受験される方は、予想問題集を利用されています。
出題傾向にあった問題集で学習し、受験時にライバルとの差をつけるために利用されています。
「くにたち」を受験される方は、悔しい思いをされる前に、目を通しておくとよいと思います。