アップライトピアノを買うならヤマハ?カワイ?それとも・・・

今年も今日で終わりますね。今年最後のブログ記事は、アップライトピアノについて書こうかと思いました。

アップライトピアノを買うのなら、ヤマハか、カワイかな、と思っていたのですが、茨城県古河市にある中古ピアノ専門店

古河ピアノガーデン

に行ったときに、その考えが一変しました。

そもそも使っている木材が価格に比べ良質であることからピアノを買うなら中古という思いが私には強く、常時100台およびレンタルが可能とお店ということで、東京からはるばる茨城県のこの古河ピアノガーデンに行ったのですが、そこで奇跡的な出会いがあったんですね。

最初に到着したとき、店舗が古めのお店で不安があったのですが、入ってみるとやはりピアノの数が半端ないんですね。

新品のピアノ、中古のピアノとカワイ・ヤマハの数台のピアノを弾いてみるのですが、どれも似たような感じで、どれもピンとこない状態だったんですね。

正直、ピアノの数がありすぎて、選べないという感じになったのでした。

そんな中で、ポツンと入り口付近にこれから陳列しようとしているピアノがあったんですね。それは、アポロという東洋ピアノのピアノだったんです。

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私たちにとっては、名前も知らないピアノメーカーだったのですが、SSSという特別な仕組みにより、アップライトでありながら、グランドピアノに近い連打性能を実現しているというものでした。

ピアノ不況でほぼ事業が下火になっていたようですが、東洋ピアノはヤマハ、カワイに続くメーカーで、これは音大生受験生が実際に使っていたピアノで、これから陳列しようとしていたということで、お店の方に紹介されました。

当初は、カワイ、ヤマハしか選択肢はなかったのですが、音を出したときに、私たちの印象は、一変しました。

私たちが、いかにもピアノらしいと思える音が出たんです。それはお店で触った、新品、中古、どれとも違う音でした。子供ももちろん一発で気に入りました。

レンタルも視野にあったのですが、即購入に至ったのでした。

今アップライトを買うのなら、東洋ピアノのアポロ。私は、そう思います。それもSSSを備えたもの。

このピアノを買ってから、我が家は既に3年が経とうとしています。コンクールで、何も賞が取れなかった時代には、このピアノがありませんでした。

それが、このピアノを買ってから、コンクール予選でトップ通過をするまでに至りました。

幸運のピアノというものが世の中にあるのであれば、我が家にとってはこのピアノだったわけですね。

ここから先、どんな未来がまっているかはわかりませんが、来年は、さらに音楽にどっぷりなことは間違いないですね。

この皆様にとって、来年が良い年となることをお祈りいたしました。本年最後のブログ投稿とさせていただきます。

みなさま、良いおとしを!

音楽中学校受験を決断した理由 1/2

このブログで音楽科のある中学校を受験することについて、書くようになった、いや書けるようになったのは、実際には音楽科中学校への入学ができそうだ、という見込みがたってからでした。

それまでは、ずっと悩みながらの受験であったので、今回はそのことについて書いておこうと思います。

自信・確信はなかった

そもそもですが、昨年の今頃までは、音楽中学校に行くということの選択しがそもそもありませんでした。ただ、昨年の音楽コンクールでも、コンクールの予選をダントツ一位で突破していたことから、そこで少し音楽中学校ってどんなものだろうか?と悩み始めたくらいでした。

ただ、ピアノを続けるにしても本格的にやりつつ、音楽に興味を失ったら高校で別の道に行くという分岐の道を選択できるコースがあるのなら、最初で最後のチャンスなのかもしれないというところが、頭にちらつき始め、年明けに子供に何を目指していこうとしているのか、子供自信がどう考えているのか話し合いを持ちました。なぜ、ピアノを続けたいのか、将来についてぼんやりでもやりたいことが見えているのか。

小学校6年生ですから、働くことのイメージが明確ではないのは、自分の経験からもひどいことだとは思ったのですが、それでも、今確認をとるべきかと思いましたので、話し合いを持ったのでした。

その結果、やはり、勉強をやりつつも本格的にピアノをやりたい方向が見えてきたのでした。もちろん私が誘導しないように、ピアノ、音楽の道は、やりたくて頑張っても、道があるようなものではなく、そもそも道すらなく、自分で作るくらいの茨の道であることを伝えたのでした。

普通に勉強して、ニーズのある仕事の方が、経済的な面では絶対に価値があることを伝えもしました。それでも、という意思を確認して歩んだのでした。

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音楽中学校について調べ始める

そういう経緯があり、音楽中学校の説明会にようやく参加したのは、小学校5年生の終わり、1月の受験直前の説明会からでした。その中学校では、音楽科に入学したとしても勉強は普通科の生徒と一緒にやることをがわかりました。一方で、音楽の授業については専門的な指導を受けれるということもわかりました。

このあたりから、入学について、ありかもしれないと思い始めるようになりました。

実力の再確認とソルフェージュを始める

これまで趣味でやってきたピアノですから、今自分がどのポジションにいるかの確認はとても重要です。そのために、まずは有名な全日本学生音楽コンクールを調べましたが、課題曲の内容から参加できないくらいのレベルだということがわかりました。

この時に、やはり音楽中学校受験はやめたほうがいいのではという思いがありました。

趣味でやってきたから遅いのだろうか?そこで、ピティナへの参加を決めます。また、学習塾には通っていなかったので、1年だけならいいかと現在のピアノの先生に受験を前提にソルフェージュの学習をやってもらえないか相談に行きます。確か、春先でした。

この時先生には、1年あれば間に合うかもしれないと言われたと思います。実際には、11月に試験だったので、半年しかなかったのですが。。

ピティナの予選落ち

始めてのピティナでしたが、見事に予選落ちとなりました。この瞬間に、もうやめようかと思いました。正直なところ、無理だなと、私も思いました。しかし、このときに、やりたいと言い出したのは、子供の方でした。

やめたくない、あきらめたくない、そういったのは子供でした。

ただ、まったく棒にもかからないというよりは、ミスの多さ、初めての雰囲気にのまれたという、のはあったと思います。

音楽中学校での体験レッスン

そんな精神状態的にはボロボロの状態ではありましたが、同時期に音楽中学校での体験レッスンを申し込み、行くことが決まりました。特に、大学の講師について指定ができるほどのレベルではないと思っていたので、講師を指定せずに体験で行っただけでした。

思うと、この時は、親子共々本当に手探りだったと思います。何も、わからずまま行ったのを覚えています。

その中で、教えてもらうことになった先生のプロフィールを見るととんでもないものでした。小学校6年生で全日本音楽コンクールで全国の結果を出していた先生であり、あの藝大の首席卒業という肩書を持つ方でした。

始めてご指導いただけたあの日を今も思い出しますが、質問するのも、場違いかと思いながらも将来について聞いてみました。その中で、男の子ですから手が大きいこと、音色に関しては、なかなかできない音色が出ていること、もちろん可能性はあること、リップサービスだったのかもしれませんが、真摯に相談に載ってもらえました。

この先生の人柄を見て、どこか安心したのは覚えています。

夏期講習に参加する

そんな中で、夏期講習というものがあることがわかりました。音楽中学校受験対策としての夏季講習です。値段も一般的な学習塾と同じようなものだったので、音楽受験だからと、ためらわず申し込んだのを覚えています。実技についても申し込み、先生はもちろん無料体験レッスンの先生を指定させていただきました。

そんな感じで、行くのか、行かないのか不明な状況のなか、夏期講習に参加をしました。そこで、まずは、ソルフェージュのクラスの振り分けがありました。

絶対音感はあるが、ソルフェージュをやるようになったのは4月。7月までの3か月で、何か学べていたのか?そんな思いだったので、ソルフェージュの振り分けは、びくびくしながら見ていたのを覚えています。

そして、結果は、上位クラスでの受講。

正直、うれしかったのを覚えています。ソルフェージュの学習はついていけるだけの勉強が進んでいたわけです。

確かに、思い返すと、ピアノのレッスンの中でまったくやっていないことはなく、楽典はやっていたはずです。また、そもそもソナチネ、ソナタの楽譜を見るに、ある程度の理解ができないととてもじゃないけど、弾けません。

絶対音感もあったので、聴音の基礎を学んだことで、短期でもできるようになっていたのでした。

(少し文章が長くなってきましたので、続きは、次回にします)

先日の音楽コンクールの審査・評価の理解について

先日、参加してきたある音楽コンクールの予選ですが、何か月も一緒に取り組んできた、親・ピアノの先生からみると、今回の子供の演奏は、ミスも目立ち納得のいくものではなかったため、結果がでるまでは、あまり良い結果ではないだろうというのが、お互いの理解でした。

しかし、結果は、想定外に

ダントツでの予選通過、実質のトップ通過

という結果がでました。このことに先生を含め私たちは大変驚きました。うれしいというよりも、どこかおかしい、そんな感じでした。

このことについて、腑に落ちなかった私たちは、参加者が減っているのではないかと、そして、コンクールのレベルが低くなっているのではないか?と、その結果よりも、納得いかない様々な疑問を持ちながら家に帰っていったのでした。

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本当にうちの子供はその実力があったのか?何かの間違いではなかったのか?

それが先日まで、私にとっての疑問になっていました。喜んでいたかといえば、少しは喜びましたが、これまでのコンクールの結果と違い、どこか納得感がない状態でした。

そこまでの演奏だったのだろうか?

私からの視点だと、他にも上手だと感じた子供たちがいたのに、なぜダントツという結果に、なっていたのか、そのなぜをずっと考えていました。

それについて、昨日ある程度、納得する理解を得たので、書いておこうと思いました。

まずは、事実からの検証です、実は例年に比べ、参加人数が増加していたという事実が昨日確認できました。

私たちは、参加者が減っていたという理解をしていたのですが、一昨年、昨年、今年と参加者の増減を確認していたところ、実は逆で、毎年増えていたという事実が確認できました。

減ったと思ったのは誤認でした。

一昨年は、11人程度だった参加者が、今年は24人ということで、参加者は倍に増えていました。

この事実を受けて、全体的にレベルが落ちていると言えるのか?という疑問が浮かびました。

これまでのソナチネのレベルから、ひとつ上のソナタレベルの階級へと、レベルを上げ、私の子供は初挑戦となったわけですが、今までのコンクールで、私たちがそのソナタレベルの人たちの演奏を聴くと、ほとんどミスがない演奏をしているという認識を持っていたのでした。

一方で、今回の私たちの印象は、みんなどこか間違っている、ミスタッチをしているという印象を持っていたのでした。

このことから、全体的に参加者のレベルが下がっていると判断していたのでした。

しかし、そのことについて、先の参加人数が増えているという事実から考えると、違ったのではないかという、また別の疑問が浮かび上がり始めました。

実は、これまでも同じソナタのクラスのレベルの演奏でも、ミスタッチはしていたが、ミスタッチをしていたけれども、そのミスを以前の私達が気づけていなかっただけなのではないか?

子供の成長に伴って、私たちもミスに気付ける耳になっていたのではないかと、思ってきたのでした。

ただし、手放しで、自分達が成長してきたとは言いません。ですが、それはありえることだと思い始めました。

ここ数年、子供がピアノの練習を毎日欠かさず1時間以上やることになったことで、おのずとピアノ演奏を聴かされる時間が増えます。それに付き合ってきたことで、私たちも、何が良い演奏で、何が良くない演奏かを判断できるような訓練を積んできたようなものだったのです。

しかし、その認識は誤っていたのだと思います、良い演奏とそうでない演奏を実は見分けられていない私たちがいたんだということがみえてきます。

コンクールにおいて、一見ミスのない演奏をしていたと理解して聴いている私たちですが、それは原曲を知らないからの解釈が行われるからです。その演奏を始めて聞いたからこその印象であり、楽譜を読み理解した上での印象ではなかったわけです。

実際には、3連符や4連符、休符、リズム、シンコペーション、ペダリングが誤っていたとしても、私のような素人には理解できていないという事実です。

一見上手だなと思っているその音楽が、譜面通り弾かれていなくても、素人には実際わかっていないということでもあります。本来は、細かくやらなければいけいない演奏も、できないことで簡単にアレンジしてしまうこともあるでしょうが、それに気付けるとは思いません。

ミスるから譜面通り弾くこと避けていた場所があったとしても、私たちのような素人では、やはりそれに気づけていなかった事実があるはずです。

これは確実にあると思いました。だから審査員の判断と素人の結果が変わるのです。

このことに気づいた私は、大いに納得しました。

審査員であるピアニストの方々には気づけて、私たちが誤る判断をすることが、芸術にはつきものだとあらためて気づけました。

聴く側のレベルも高くなければ、結局、演奏を理解できないという事実が浮かび上がった日でもありました。。

ピアノコンクールの必需品

私は親子で、ピアノコンクールに計6年参加してきたことになりますが、今回は、その中で当日必要と考えているものを書いていこうと思います。

手袋


手袋はやはり必要ですね。私の場合、寒い時期のピアノコンクールに参加することも多かったので手袋をして会場に向かうことが多かったです。暑かったらとればいいのですから、持っていて損はないです。また、当日歩いて移動する際に、人や自転車にぶつかったり、不意なケガを予防する意味でも、コンクールに手袋は必須だと思います。ただ、会場入りしたら、あまりにも寒い場所ではないかぎり、する必要はないと思います。

爪切り


爪切りも持っていないといけないグッズです。練習中に爪がわれたり、かけたりは起こります。また、中途半端に爪がかけたりすると指が痛くなり、演奏に支障がでます。私の経験でも、コンクールの前日に爪が割れており、当日、頑張って痛くならないように調整したことが、一度ありました。どうすればいいんだろうと悩みましたが、爪切りでがんばり、どうにか痛みをなくせることがありました。また、爪切りも使い古したものではうまく爪を切れない時があるので、新品に近いものを常備していた方が安心です。

やすり


爪用のやすりもあった方がよいと私は考えています。突発的な問題も、基本的には、爪切りだけでどうにかなりますが、ささいな爪のトゲというかバリが長期的な問題の原因になったりします。そういう意味で、爪を切ったあとはやすり掛けは必要かと思います。爪切りにおまけでついているやすりもありますが、やはり性能はよくないので、専用のやすりを持っています。

絆創膏


絆創膏を使う事態に陥りたくはありませんが、これも持っていた方がいいアイテムです。爪が中途半端に割れたり、かけたりし、痛みを伴う場合、絆創膏で痛みを軽減させることができることはありました。ただ、絆創膏を必要としないように、爪の調整はやっておくことは必然です。しかたなしに、する程度のものになります。

携帯メトロノーム

必須だとは思いませんが、メトロノームも私が持たせているアイテムです。人間の感覚は相対的なものもあり、緊張・周りの状況によって、感覚にずれが生じてしまうものです。練習の時のように、メトロノームに合わせて演奏をすることはなく、直前にテンポを確認するのに使います。また、実際の会場では、音を出すことはNGですから、目視で確認できるように、液晶部分がスピードを確認しやすいものを選ぶことが大事です。

タオル


これは今のところ使用頻度が高いわけではないのですが、タオルもあった方がいいアイテムです。中学生以降になると、新陳代謝もよくなりますから、場合によっては前の演奏者の汗や手の油が気になってくる場面が増えるでしょう。そうなった場合は、タオルで鍵盤を拭いてから演奏に入るということも必要になってきます。

以上が、いまのところ、必須と考えているアイテムです。今後、もっていくべきと考えるアイテムが増えてくるかもしれませんが、このようなアイテム紹介も時折書いておこうと思います。

ピアノコンクールに参加する意義とは?

先日、某音楽コンクールにおいて、息子は予選をトップ通過したことはお伝えしたが、そのことを、今度入学予定のとある音大付属の中学校でお世話になる予定の先生にお伝えした。

先生は、藝大出身で、ピアノ科の首席卒業の方であり、子供の頃から、コンクールで全国入賞歴のある方である。今年はこの先生に、夏季講習、冬期講習で計5回ほど、レッスンで指導を受けた。

さて、その予選通過報告により帰ってきたメールの内容を確認すると、私が以前から思っていた、やはりの文章が書かれていた。

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私は以前から考えていたのであるが、ピアノコンクールは最上級クラス、特に大学生レベルのクラス以外においては、あまり価値がないのではないか?

単なる、コンクールビジネスなのではないか?

おそらく、勉学における、模試ビジネスに近いものではないか?

と感じていた。そのことについて、あらためて、先生の帰ってきた文章を読む限り、やはりなという印象であった。

先生から帰ってきた文章に書かれていたことを要約して私なりの言葉に改めて記載させていただくと

コンクールの予選通過おめでとうございます、に始まっていたが、コンクールはそれ自体に価値があるものではなく、あくまでもその瞬間のスナップショット。

それで、一喜一憂するものではない。私が担当することになった後のコンクール参加については、レッスンスケジュールに合わせ調整の上、一緒に検討してから参加の判断をしていきたいという内容であった。

あー、やはりわかっているなという感じである。

実力が伴っていないのに、レッスンの予定を狂わし、コンクールを優先するのは、芸術に対する冒とくだと。そんなことを直接書かれているわけではないが、私にはそのように受け止められた。

コンクールで入賞したところで、あくまでもその瞬間、限られた参加者で、たまたま調子が良かったから、悪かったからで結果がでるだけのことで、本質的なピアノ演奏能力の優劣が決まるものでしかない。特に、学習が不足している頃は。

また、コンクールで扱った課題曲もあらかじめ発表されているものである。練習する時間はかなりあるし、人によっては前年から準備することだって可能だ。

このことから、コンクールとは、結果、制限された楽曲の出来栄えに関する評価につながっているだけのことになってしまうと私は捉えている。

新しく与えられた楽曲を自分なりに解釈し、先生のサポートなしで表現するだけの実力があるかを問われているわけではないのである。

そんなコンクールに価値があるのか?あるのであれば、今いる自分のポジションを確かめる程度でしかないのではないか。

それは、模試に近いものではないか。

私はそう考えている。もちろん、小学生の頃からコンクールでトップをとるとなれば、それははすばらしいことである。そのこと自体は、すばらしいと思います。

けれど、だからといって、ピアニストとして活躍できるだけの学習をしたことにはならない。

以前であれば、コンクールで結果が出たことを喜んでいたのであるが、今回は、結果よりも、実際の演奏がどうだったか、次の課題曲をやるにあたっても、まだまだやるべきことがあるのに、どうなのかを考える状況になっている。

そして、新たな先生からは、基礎から磨きなおしを示唆する内容、アルペジオ・音階の練習からやりましょうねと、伝えられている。

これまでのような、楽譜の内容から指を動かし演奏する程度のものではなく、さらに、調性を理解して演奏に反映させること、楽曲の構成を考える姿勢を身に着けることからのやり直しということになるわけである。

つまりは、コンクールなんかで、無駄なことをやっている時間はないといわれているような感じなのであった。

今回は、ここまでとなります。読んでいただきありがとうございました。

本日ピアノコンクールに出場してきました

今日は某音楽教室のピアノコンクールの予選会に参加してきました。

昨年、同コンクールでトップの成績で予選を突破していたので、今年はワンランク上のレベルのコースで参加をしてきました。

ということで、どうやら今日の予選会のグループでは最年少だったようで、演奏順は1番。ついて、すぐに演奏しなければいけない状態でした。ということで、バタバタした感じの演奏となってしまいました。

結果は最後に書こうかと思います。

さて、先日からブログで書いてきた通り、音楽中学校入試向けの冬期講習を受けていましたので、コンクールに向けて練習してきたというよりは、今回は将来を見据えてコンクールの課題曲もやっていたという状態だったかと思います。

もちろん冬期講習会は、ソルフェージュの授業だけではなく、実技の指導も受けておりました。音楽大学の講師の指導を受けていたわけですが、先生は藝大主席卒の先生で、コンクールの課題曲については、今の先生の指導を前提に、改善策を提案いただいていた感じです。

音大の先生の考え方では、私達が持っていた全音の楽譜はあまりよくなく、ヨーロッパの楽譜、ヘンレ版の楽譜がいいということでおすすめされました。ということで、本日、海外から取り寄せた、ヘンレ晩の同じ曲を確認したのですが、これがかなり違う。

なんといっても、指番号から違うんですね。つまりは、強弱や音色を考慮した指番号は、違うという主張をしている楽譜だったわけです。

短期間で、指を変更するわけにはいきませんから、現在の先生の指導のもとでの最善策を提案いただいたということが、あとあとわかることになります。

今日は、ピアノコンクールでした。昨年予選通過をしていたわけですが、レベルを一つあげたので、予選通過はありえないだろうという予想をたてていました。

ただし、予選を通過しないくらいのレベルでは、音楽の道に進んだところで才能がないだろうということで、今回はダメという結果を受け、もう一度、音楽中学校に本当に行きたいのかの意思確認する想定で臨んでいました。

本日の演奏は、案の定、ノーミスになることはなく。ややわかりやすいミス1つと、わかりにくいミスタッチ2つで、3つは×をやってしまっていました

ということで、結果発表なのですが、まず、入選に選ばれませんでした。

あー、入選すら入らなかったのか?ただ、私は、ほかの方の演奏と比較して審査員特別賞はいくかなぁとおもってはいたので、審査員特別賞の発表の番で選べれるかと思いましたが、ここでも呼ばれません

もしや、入賞ならず?と頭によぎりました。

音楽中学校に入学しようとしている子供が、中2までのレベルのコンクールですが、何にもひっかからないようでは、将来がおもいやられます。いやな予感ともしかしたらの2つのことが頭をよぎりました。

ということで、最高位の賞、入賞の発表がありました。

予選突破、次の選考会の参加資格が与えられる入賞です。そこで、予想もしなかった、子供の名前が呼ばれました。

私たちは、「本当に?、あんなにミスしたのに?」という感じでした。

が、審査員のあいさつの中で言われたことが、ものすごく気になりました。

今回の課題曲は古典なので、その時代を理解しての演奏が行われていたかが、評価されているので、結果が悪かった人は、時代背景を意識した演奏を心掛けて練習するように言われていました。

と、ここで、私はピンときました。うちの子供が評価されたというのは、もしやこの古典の理解なのではないか?

昨日、藝大出身の先生に改善を言われた3か所の直前の改造が、とてもよかったのではないかということです。

この瞬間に、ピアノの良い演奏というのは、どういうものなのかということの片鱗を、わかった気がします。

ということで、うちの息子は、後できいたのですが、ダントツで一番だったらしいのです。でも、3つもミスってました。最年少でダントツ?

もしかして、この会場の参加者はレベルが低かったのか?そう思わざるを得ませんでした。

子供は、今年のピティナの大会では、予選落ちだったわけですから、そこから徐々に音楽中学入学に方向性が決まり、本気になって伸びたというのはあるとは思いますが、ピアニストになるにはまだまだの状態です。

うれしいような、ただ、今日の参加者の中でたまたま上手いだけだったような複雑な気持ちとなってしまいました。

とはいっても、予選は通過したわけですから、次の関東での選考会がまっています。今回の会場をたまたま通過したのだとしても、次の選考会でその実力が試されるのは、確実ですから、せっかくのチャンスをうまく生かせるように、今日から練習あるのみです、と伝えました。

もちろん、今日は疲れたので、次の課題曲の楽譜を読むだけで終わりとなりました。

とりあえず、結果は出ました。

音楽中学への道条件としてあげていた、入試で合格すること、コンクールで予選を突破すること、この2つですが、コンクールの条件は突破しました。

また、音楽実技のテストもすでに合格しています。あとは、当日の国語、算数の筆記試験のみです。

このまま、おそらく音楽中学に入ることが、確実になった日にもなりました。

親心としては、複雑です。それでは、今日はこのへんで。読んでくださりありがとうございました。

音楽中学校を受験する生徒について

音楽中学校を受験する生徒に関して私が想像していたのは、コンクールの常連で毎日が音楽漬けの生徒像だった。

しかし実際に受験をしてみると、そうでもなかった。それなりに弾ける子たちであるが、そこまでコンクール熱に侵されている子供たちばかりではない。

確かに、コンクールに出てるにしたって、大学生相手のレベルならともかく、同年代の中で競ったところで、演奏家としては途中の状態なので、コンクール命であっても、そうでなくても、いずれにしても今後も練習をし続けなければいけない。

逆に言うと中途半端な状態で競うなら、その時間を練習に充ててさらなる高みを目指した方がいいということもあるだろう。

その匙加減はなかなか難しいし、良い結果ならやる気になるが、悪い結果なら、やる気がなくなる人もいて当然だろう。そういう意味では、中途半端な出場が一番だめだという考えもありかもしれない。

ただ、入学してからは、実技の結果も数値化された結果が突き付けられるはずで、そういう意味では、入ってからがコンクールよりもきついのかもしれない。

クリスマスも音楽中学校入学に向けた冬期講習に参加です

皆さん、こんにちは!

本日は、クリスマスですね。世間はクリスマスムード漂っているんでしょうか?

私は、とある音楽中学校の食堂でこのブログを書いています。

昨年の今頃というか、数年前まで、音大なんて頭になかったわけですが、なぜか、この場所にいると、先ほど、変な気分に襲われました。といっても、今年はこの場所に10回と言わず訪れていますから、私もさすがに慣れてしまっています。

音楽科のある中学校といえば、東京都内では3校しかなく、今回受験をして初めて知りましたが、人気はそれほどではありません

ピティナ等のコンクールに参加する人達に比べたら、参加者はとても少ない状況です。といっても、実技だけができればいいわけではなく、ソルフェージュによる音感を鍛えなければいけませんから、私の子供も、冬期講習に通っているという状況です。

ただ、この冬期講習に通っている子供たちの中には、すでに音楽試験の免除が確定している子供が含まれています。うちの息子も先日11月の試験を受け免除されており、入試のための音楽講習は特に必要がありませんが、そういう意味ではなく、より高い知識をつけるための基礎固めとして参加しているわけです。

クリスマスも関係なく授業があるのですから、先生達もすごく熱心ですよね。

といっても、本当の音楽家、演奏家になるのだとしたら、こういったイベントのときこそ忙しくなければ、プロではないかもしれませんね。

ということで、クリスマスを感じられることといえば、今日の食堂のランチメニューくらいのようです。400円で、チキンとグラタンだそうです。子供の講習が終わったら、食べる予定です。

こういうクリスマスムードを横目に、演奏の仕事をしていることが演奏家にとっては、将来のステータスなのかもしれないと素人ながら思ってしまいました。

えっと、せっかく学校に訪問しているので本日気づいたことを書いてみようとおもいます。

音楽中学校と音楽高校に向けた、受験生たちがおりますが、以前から感じていた通り、義務教育で学ぶ音楽の授業の内容は、音楽科に入学するようなレベルでないために、ものすごく差が生まれてると感じます。

夏の講習の時に、特に聴音は、小学生6年生の内容も、中学生3年生の内容もそれほど変わらない?といった感覚があったのですが、今日、中学生のクラスの横を通たっときの聴音の問題のレベルは、小学生のものとほぼ一緒でした。私でも、学べそうなくらいです。

やはり、聴音に関しては、年齢問わず、やらなければ磨かれないため、小学生だろうが、中学生だろうが、できる人はできる、そして、できない人はできない。となってしまっているのだろうと思いました。

ただ、経験者の多いピアノや弦楽器でなければ、それほど回りが進んでいるということもないでしょうから、焦らなくてもいいというのはあるらしいです。でも、ピアノ科を目指す人がまわりにいたら、当たり前にこなしてきますから、焦るでしょうね。

相対音感については、磨くには数をやるしかないわけですから、音楽科を目指す方がいるのであれば、早めの対策を!と思ってしまいました。

私はもちろん絶対音感がなく、学生の頃は、絶対音感持ちってすごいなぁと漠然と思っていましたが、実の子供が絶対音感を持っているのをみると、なおさらズルすぎると思ってしまいます。

YouTubeで普通に視聴していた曲について親子での会話をするさいに、今のミーレーは、省略しすぎとか、普通に音階がでてきます。はっきりいって合っているかは、わからないですが、そうなんでしょうね。といった具合です。

中学校入試のための、国語、算数、理科、社会であれば、もっと私も教えることがありますが、音楽は一緒に学ぶ程度です。

今日の講習会については、教室に入れるので、子供の授業を一緒に聞くことができますが、今日は遠慮しました。参加されている熱心な方も当然いましたね。でも、音楽って難しいですよ。一般教育を受けたレベルでは。

来年、この学校に入学することは確定路線なのですが、それでも私としては、どうなのかなぁと漠然とした思いは、今この時点でもあります。ただ、子供はやる気に満ちているので、それを見ていると、信じて応援するしかないなという気持ちで、このブログを綴っています。

たぶん、どの家庭もおなじ気持ちなのだろうとおもいます。ピアノ教室を営む家庭でも、この道で?というのはあるそうです。

さて、長くはなりましたが、参考になるブログになっておりましたら幸いです。読んでいただき、ありがとうございました。

中学受験で音楽の冬期講習

昨日、会社の後輩と話をしていて、子供の冬期講習で大変なんだって話をしていたんですが、そんな会話のなかで、最近の中学は大変なんですねって返されたときに、

いやぁ、大変なのは、音楽の冬期講習だからだよ

って話になってふと思い返したのが、そうだよな、普通中学受験で大変だって言うのは、音楽じゃなくて、勉強の方だよなってことでした。

一般的に受験というのは、入学試験に合格するためにやるものですが、私の中の頭の中にあった音楽の場合は、むしろ将来的に音楽を仕事にできるようにするためにやるっていう意味合いで、私は捉えていたんですね。

だからこそ、なおさら大変に感じているわけですね。

どちらかというと、音楽中学校には、適正さえあれば、入学はできます。けれど、だからといって、仕事にはつながっていきません。多くの練習、勉強が必要になるからこその冬期講習であって、すぐにやって来る入試のためとは、私はまったく思っていませんでした。ということを、改めて実感した昨日でした。

今日から子供は、冬期講習です。そして、コンクールも控えています。年齢よりも一つ上のレベルのクラスで出場する予定ですが、さてどうなることやら。もっとも、年齢レベルよりも2つ上の子供もいたりしますが。

音楽中学校に入試に関しての話も少し書いておこうと思います。

大学受験だと、事前にそれぞれの大学を卒業した先生のレッスンを受けないといけないようなことがありますが、音楽中学校は、そこまでのハードルが高いものではありません。本気でピアニストになりたいような子供も、中学校入試段階では、まだ進路も確定路線にはしていませんし、進路を演奏家に絞り込める時期でないため、ピアノであればソナチネレベルで入学には問題ありません。そして、習ってきた先生も大学関係者でなくとも、大丈夫でした。

あとは、ソルフェージュができるかです。こればかりは、音感がモノを言うので、絶対音感が有利ですが、ソナチネの楽譜を読めるのであれば、ある程度は楽譜の理解もあるはずで、ピアノをやってきたのであれば、そこまで厳しいものにはならないと私は感じます。ただ、絶対音感がないのであれば、小学校5年生の終わりの冬期講習くらいからは、中学校あるいはその他の教室で、ソルフェージュを始めた方がよいでしょう。

うちの場合は、ソルフェージュは6年生までまったくやってこなかったのですが、絶対音感があったので、実質半年やらせただけで、クラス分けで落とされることもなく、通常クラスで夏期講習、冬期講習に参加できました。もちろん、今日の振り分けテストでも、残れたようです。

桐朋の子供のための~のような場所でソルフェージュをやってこないとダメなんじゃないか?と考えた時期もあったのですが、子供の頃から通ったところで全員が超一流に育つわけではないだろうし、実態として音楽科を目指す人が多いかと言われれば、それほど多くないというかむしろの選ばないので、結果的には、あまり出費をすることなく、入学レベルまではこれたという感じです。

入学後は、そうではありませんが・・・

入試が大丈夫なら、冬期講習なんて行かなくてもいいでしょうと、私は考えた時期があったのですが、それは、あくまでも一般的な受験の話であって、音楽となると、その先のために冬期講習をやるのでした。

ピアノの楽曲の楽譜はどれを選べばいいのか

質問です

ピアノのなど音楽の楽曲の楽譜はどれも同じでしょうか?

おそらく知っている人にとては常識中の常識だと思うのですが、そうではない人にとっては、同じではないかと思われている思います。

とうか、私が実際にそう思っていました。

では、答えは、といいますと。

採譜者またそれに伴う出版社の違いで、楽譜には差異が生じています

楽譜を書く、どこまで書くか? その考え方によって、違います。

  • 指番号まで指示を出すか
  • 強弱記号も事細かに書くか
  • ペダルの支持を書くか

ということで、じゃあどこの出版社がいいのかといった話ありますが、これについてはやはり、先生によって違います。

全音については、私が経験した限りでは、かなり細かい印象です。強弱指示も細かく、指番号も洗練されているといった印象です。

一方で、大学で教えるくらいの先生がいいとおっしゃるのは、ヘンレ版です。

http://www.henle.de/jp/home/index.html

正直ヘンレ版は出版元が海外なので、値段が倍以上したりします。

とはいえ、原曲に近いものだということで、指示の多い全音は、ちょっとと言われたことがありました。

値段が倍以上なので、私的には全音の方が良心的だなぁと思ってました。

ただ、芸術を再現する者としてのピアニストなら、作曲家が指示した内容以上はやはりやってはいけないという思想もあると思います。

とあるピアニストのよい演奏から採譜した音楽が、作曲者が指示する譜面と異なるのは、ありえますが、それをよしとは、やはり言えないのでしょうね。