ピアニストの演奏は、不変じゃない
若いころは、若い人らしい、そして野心あふれるような
元気な演奏が多い気がする
それが歳をとると
まろみのあるやさしい演奏に変わったりする
それが上達によるものというよりは、人生の経験を重ね生きるということ
無理はするものではなく、続けられるレベルで奏でるもの
そういったものを理解した、あるいは、妥協した、限界を知った
演奏をすることの意味を理解した
モノの演奏になる、と私は感じる
[the_ad id=”1394″]受験に伴いピアノを辞める、一時的なコンクールの結果に一喜一憂して、辞める、ビジネスにならないからとピアノを辞める
いろいろ現実では続けることは難しいかもしれないけれど
続けた先にでしか見えないものがあるということに、生きていればみな気づく
それが人生である
アイドルやロック、歌謡曲、J-POP、どれも若い人達のために存在する音楽であっても、歌い手が歳を経れば、その歳を重ねただけのエネルギーが伝わってくると私は感じる
辞めてしまうことで、それが失われることは、とてももったいない
一度始めたことは、生涯続けることにも、嫌で続けることにも、意味があるが
そこに価値を生み出せるかは、人間自身に問われているのだろう