音楽で飯は食えない
笑える。
学校の教員の枠は少ないし、音楽でお金を稼げるのは一部。そもそも音大にいけるのは金持ちだけ。でたところで、仕事はない。金の無駄。
世間には、いろんな言葉が残り、飛び続けている。実はどれも、人々の怒りの声である。かなわなかった夢、望みどおりにいかなかった人生の悲しい叫び達だ。
本当にそうだ。
でも、私達は、お金を稼ぐ為、生きるためだけに、生きているのだろうか?
そもそも、それで、生きているのだろうか?
どんなに大金稼いだところで、資産を積み上げたって、死んだら子供が奪い合うか、税で没収されるかだ。
そもそも一般人の大半は、起業した創業者あるいはそれを引き継いだ社長に仕事をもらうか、公務員として国に従うか、生まれながらの金持ち(資産家)に従うかだ
いずれにしても、働いてお金をもらう為に生きることを、最初から望むべきなのか?
私達はHSPだと最近気づいた
冒頭から、申し訳なく思いますが、この問いは自分に向けて書いていることです。先日、息子が入賞したことで、自分の私の昔の気持ちが蘇ってきてしまったようですね。
音楽中学校の入学について、このところ私は考え始めました。息子もそうですが、私はHSPという性格であることが最近わかりました。HSPについて”ぐぐって”調べてみてもらえば、わかると思いますが、HSPというのは4/5の人達よりも感覚がするどい人間なのです。集団の中では、刺激が多すぎるのです。
人類の4/5には理解されない感覚ですから、選挙でも勝てないし、多数決では、今後も1/5が優先されることはない気がします。だからこそ考えます。
私は中学校が大嫌いでした。集団が苦手でした。その原因には、HSPがあります。4/5の人達向けに指導をされる集団では、耐えられないのです。
非HSPの人達が、例えば、学校の規則を破ってスマートフォンを持ち込んだとして、HSP側にいる人達は、ルールに従っているのですが、学校の規則を破った人がいたことで、持ち物検査が始まったりします。(そもそも、HSPはルールを守ります)
しかし、非HSPは、この検査もあまり気にならないでしょうが、HSPは自分の荷物に他人が触れることだって、気になるわけなのです。集団の中にいる、HSP側は、非HSP達の問題に付き合わないといけないのです。そんなことが、集団にいると永遠に続いていきます。
だから、HSPに気づいたことで、私は最近、子供の中学校について気になるようになりました。私は、高校時代、自宅からいける範囲で偏差値が一番高い高校に通うことができたのですが、そこで救われると思っていたのですが、結果的には違っていました。
そもそも集団の中では、ダメだったのです。
息子は、今のところ集団がダメということはないようですが、最近は、「ヤンチャな子達とは距離をおきたい」とか、「ヤンチャな子と一緒じゃ疲れる」とか言うようになってきたのです。これは明らかにHSPだからの発言です。非HSP側にとっては、ヤンチャすることは楽しいことでしょうし、その刺激が心地良いのだと思います。が、HSP側にとってみれば、迷惑でしかない。心を蝕むノイズでしかないのです。その感覚があるからこそ、中学受験を思いなおしてみました。
中学受験について
私は子供が5年生の今年、ある都立の中高一貫校を見てきました。学区の子供と、優秀な子供達とが半々で学ぶ中高一貫校で、補助金もあり、少ないお金の負担で、やや先進の授業を学べることは魅力でしたが、電車通学に40分であったり、都内だからこその敷地の狭さを見ると、負担が大きいので、中学受験はいらないと思っていました。行くなら、マンションでも買って引っ越し学区であればありかとも思いますが、マンションを買うにも5,000万円以上の地域ですから、それも無駄に感じました。
ところが、HSPであることを思い出しました。そして、音楽コンクールでの入賞。まぁ、入賞程度ですが、気になったのは、HSPだからこその勉強の環境の問題です。通常の公立高校にいく場合は、結局、非HSP側が優先される学校に行くことになるのです。
日本は、そもそも内向型の人間の多い地域ですから、HSP側に合う学校環境もあったのですが、それが欧米のプレゼン(発表≠表面だけ)社会の影響を受けて、オープンスペースなどの、自分達に合わない方向に、学校も変えられています。(欧米では、非HSPが認知され、内向型も認知され、その環境づくりが始まっていることとは真逆の動きです)
そこにきての中学の選択。おそらく普通に公立中学に行っても救われることはないでしょう。私と同じ苦労が見えてきたのです。そこで、浮上したのが音楽中学校です。効果も無いとの声も聞きますが、そもそも、音楽中学校の数が少ないのに、体験していない人が大半なのに、悪口がこうも多いのか?普通に考えておかしいですね。ということで、説明会に参加して検討の検討を考えています。
音楽中学校であっても集団の呪縛からは逃れられないとは思いますが、少人数であることは多くのメリットを感じています。
音楽や芸術を作る人達は、引きこもりや、うちき、シャイ、人見知り、そういった傾向がつよいはずで、私はHSPの人達だったろうと考えています。だからその環境にはメリットを感じます。行ってみたらまったく違うかもしれませんが。
自分の外側からエネルギーをもらう非HSPは、人の音楽を組み合わせて良いものを作るのが得意でしょう、一方で自分の内側からエネルギーを作り出す、HSPはオリジナルな音楽を作るはずです。
音楽をやってもお金にならないの前に、音楽中学校に価値があると思ったので、そのことを今日は書いてみました。参考になれば幸いです。