ピアノの音がキレイということは、どういうことなのか?という話は、今回が始めてではないので、続とタイトルに書きました。
皆さん、お元気ですか?私は、今ちょっと憂鬱です(笑)
ですが、そんなことは忘れて、ピアノの話に没頭したいと思います。
うちの息子は、
「ピアノの音色がキレイだよね」
と言われてきました。少し昔の話ですが、ものすごく指がまわる娘さんを抱えているお母さんからも、そういわれてきました。
その時の私は、
うちの息子はあまりピアノが上手じゃないから、キレイって言われている
と感じたものでした。本当にピアノが上手な娘さんですからね。まぁ、それくらいしか褒めるとこないんだろうなぁって思ったわけですね。
なんで、こんな話題を今日書いているのかといいますと、先日のコンサートで演奏した「千本桜」においても、楽屋裏で他の先生達に息子の出す音がキレイと言われていたことを、担当の先生に言われたからです。
これを聞いた奥様は、無駄に上機嫌ですが。。(君じゃなくて、息子の話なんだけど・・・)
さて、この「音色がキレイ」というテーマで、私はいろいろと分析というか、客観的に考えてきたので、その答えを今は持っています。
私は、息子のピアノを聴いていて、他の子供達に比べて音が小さいなと感じていました。特に、コンクールや、発表会では、顕著にそれを感じていました。
そこで、自宅での練習の際に、
「もっと強く弾けないの?」
と聴いてみたわけですね。息子に。そして、強く弾いてみて、息子は、不満を持っていたんですね。
そして、その時です。息子は、
音が汚いからやなんだよ
って言ったわけです。つまりです、音色を気にして普段から弾いている事実がこの瞬間に発覚したわけです。
息子は誰からか教わって、こうなったわけではなく、潜在的にそうなっていたわけですが、その理由も私はわかります。
息子は、少し神経質なんです。まぁ、よく言うと繊細。
何かひとつのことをいわれただけで、大げさに捉えたり、怖い幽霊の話などを聞いただけで、夜寝る際、怖くて電器を消せなくなってしまう。
そんなわけですね。悪く言えば、息子は臆病というわけです。
そういった性質があるから、ピアノの音にも敏感で、音のコントロールをしていたということです。
でも、よくよく考えてみると、この何かがキレイという感覚は、そもそもピアノの演奏だけではないんですね。
たとえば、毎日の挨拶もそうです。
とても元気に「おはようございます!!」というお子さんもいれば、少し恥ずかしそうに「おはようございます」という子供、照れくさそうに「おはよう」、
言いたくないけど、「おはようございます」。言えなくて、無言な子供もいます。
いろんな子供達がいます。
そんな何気ない挨拶からでも、私達は、いろんなことを感じますよね?
ピアノの音色もそれと同じことが言えると私は思うのですね。
とてもやさしい挨拶、とてもよい演奏、音色というのは、そのような繊細な部分が現れるというわけですね。
元気がいい子供は、元気なピアノの演奏をしそうですし、ピアノの演奏を聴くだけで、最近の私は、どことなく性格が見えるような気がします。多分、気のせいだと思いますが。
結論から言えば、「音がキレイ」と言われるのは、本当に、打楽器と言う性質もあるピアノにおいて、雑音を出すことも可能であるが、心地よい音を、絵檀で実際に出して演奏しているということです。
スタインウェイは、どんな音色も出せるから、すごいんだという意見をされているピアノのWEBサイトがありましたが、まさにそれで、同じピアノでも、演奏者が違うだけで、まったく印象が違うというのを、先日のコンサートでも私は目の当たりにしました。
ピアノの演奏においては、音色がキレイよりも、元気なピアノが好きな人もいるだろうし、音よりもリズムだったり、そもそもの楽曲の好みもあるものでから、ピアノの音色がキレイだからすばらしいということではなく、
音がキレイもピアノにおける一つの表現だということなんだ
と私は思います。キレイ=すごいというわけでも、もちろんないわけですね!
ということで、今回は私の感じている「ピアノの音がキレイ」の意味について、ブログの記事にしてみました。いかがでしたでしょうか。
おそらく人それぞれ、評価についていろんな感じ方があるし、実際にピアノの演奏がうまくないからきれいと言っているときもあると思いますが、何度も言われていたので、私は上の結論に至っているという状況です。
参考までに、読んでいただければ幸いです。それでは、今回はこの辺で。