先週楽天で、Yahoo!知恵袋のピアニストが奨めていた本を買ってみた。
買ってすぐにびっくりしたことがあった!!
なんと、薄っぺらい。そして、文庫程度のサイズで、900円。
とんでもない本である。いまどきこんな値段で売る本じゃないだろうと思った。
けど、初版発行は1981/3/25。
すでに35年にもなろうかというところで、すでに38刷発行である。
歴史と重みのある本である。
いやぁ、読んでみると、あちらこちらに名言がある。
そして、本当に厳しい。
うちの息子にも見せた。
58ページ目に、明確に、
毎日の練習には4時間が妥当
と書かれている。
ちょっとした天狗の息子は、本気で、むかついたらしい。
イライラしてしまった(笑
ただ、4時間が妥当で、それ以上も悪いと言ってるといるのだけど、そこまで読んでいない
子供だなぁと思う
私の視点だと、逆に言うと大人になっても一日4時間でいいってことで、仕事に比べると楽とか思ったのだけど・・・
毎日1時間程度で満足している息子だけど、小学校から帰ってきて4時、宿題やって6時、ご飯たべて7時、1時間ピアノやって、ゲームやって風呂に入って9時に寝る。
というペースでは、4時間のピアノ練習時間はつくれないということで、日本の義務教育下では、ピアニストは生まれないということはわかる。
ピアニストっていうのは、狭き門でもあるが、やはり厳しい世界である。それでもたいした成績にならないのだから、本当に大変だと思う。
辻井くんのことを悪く言う人もいるけど、このような本を読んだ後では、とてもじゃないけど、文句を言えないものだと思った。
ちなみに、この本の翻訳は、「中村菊子」さん。
バーナムピアノテクニックなど、ピアノの本で生きた人ですね。
若い頃の訳なのか、どことなく直訳っぽいので、元の英単語が何なのか予想して読む必要がありました。
私は読むにあたり、どういう意味でジョセフ・レイバーン氏が、元の文章・言葉を書いたのかを直訳の文章から予測して、読んでみたりした箇所もあるので、この手の本に慣れていないと意味が正しく咀嚼して吸収できないと思うので、再度翻訳した方が、今後の日本人ピアニストのためになるのではないかと思ってしまった、私がいました。(すみません)
とはいえ、耳が痛くなるような、当たり前のピアノ基礎がちりばめられているので、本気でピアニストになろうと思っている人は、まずは読んでみて、その方向に本気で進む気が起きるかを試すのにも、読んでみる価値がある本だと思いました。。