インターネット越しのセッション

私が大学生の頃は、ようやくインターネットが家庭にも普及したころだったのですね。

そのとき、ギターをやりバンドをやっていた私としては、インターネット回線でリアルタイムな音楽セッションができないのかという夢を描いていました。

たくさんのミュージシャンがセッションをする機会が増えれば、すごい曲が生まれていくんじゃないかとも思ったのですね。

電子楽器であれば、プラグで繋がったアンプなり、スピーカーなりから音がでているので、結局は、有線でつながれたケーブルから音を出す仕組みですので、インターネット越しのセッションも可能だと思っていたんですね。

でも、テレビの生中継などでもそうですが、光と音のずれがでるので、そのあたりが課題だと思っていました。

とはいえ、その夢を叶えるべく、電機メーカーに行くわけでもなく、電子楽器メーカーにもいくことはなかったのですが。

現在そのような私が想像してたことは、似たようなことではあるのですが、実現しているんですよね。

YouTubeやニコニコ動画のようなサイトで、すでにアップロードされた動画や音楽に対して色づけをしていくような手法で、同じようなことをやっているわけなんですよね。

初音ミクの大ブームがあり、今も続いているように、音楽の世界もインターネットで進化していることをすごく感じました。

私は現在もITの仕事をしているのですが、そういった創作に参加をすることを自分で禁じていました。仕事を優先するサラリーマン、いわゆる従順な社畜、奴隷を選んでいたんですよね。

でも、私の心のそこには、ずっと対立する何かがあった。一時、年収1000万円に届くくらいまで働いたこともあったのですが、結局お金では、人は満たされないんだと思いました。

「自由が欲しい」

学生のころ、お金などなく、確かなものなど何ひとつなく、浪人し留年し、さまよいながらもバンドを続けていたあの頃の「自分の求めたいものをひたすら求められる自由」が記憶の中で輝いていたのです。

最近、そんな音楽への気持ちが戻ってきてしまいました。特に楽器を始めたわけでもありません。けど、きっと何かが始まっているのです、既にこのようなサイトを始めている訳です。そして、自宅にはピアノもあれば、ギターもあり、マイクもあり、カメラもインターネットもある。

さらに、息子がピアノをやっている。専属のプロピアニストの祖母がいるような家庭じゃなく、平凡だけど音楽を楽しめる環境が整ってきてるると感じます。

良い出会いがあるといいなと思っている、人とそして音色と。

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