ピアノの独学

このページでは、ネット上でもよく質問が飛んでいる、ピアノの独学の可能性について考えてきます。

ピアノの独学といっても楽器を練習することになりますから、基本的には、楽譜、音楽理論、他のプレイヤーの研究の3つは必要となります。

ㇾ 楽譜
ㇾ 音楽理論
ㇾ 演奏の研究

ピアノを独学で注意しておくべきところ

筆者は、独学については、可能であると考えています。ただし次のような感じになると考えています。

ㇾ ピアノの弾き癖がついてしまいやすい
ㇾ 上級の曲になると限界が見えてくる
ㇾ 音符は弾けるようになるが、休符や強弱音の表現がおろそかになる

そのため、ピアノの独学をやられる場合は、次のような方を想定しています。

ㇾ 趣味で独自の音楽をやる人
ㇾ クラシックをやらない人
ㇾ 中級程度(ソナチネ)までで良い人
ㇾ ピアノを仕事で使うと言っても保育士や幼稚園の先生レベルでよい人
(ギリギリ)

クラシック音楽はやらず独自の音楽を作る限りにおいては、ピアノを独学でやっても構わないと思います。また、中級であるソナチネ程度までであれば、上級者は弾かなくなりますから、違いの差が大きくないというところで許容範囲だと思います。

保育士や幼稚園の先生としてピアノが弾ける程度であれば、独学でもかまわないかもしれません。しかし、試験のために短期間で課題曲を仕上げたり、他の先生と比べると苦手な意識がでてしまうので、独学でも負けない意志が強くないと、他の先生に任せようという感じになり、結局は弾かなくなります。

電子ピアノについて知っておくべきこと

ピアノを独学でされる方は、趣味の傾向が強いとおもいますので、電子ピアノで練習される方がほとんどだと思います。いくつか気にしておくべき点を記載しておきます。

ㇾ 本物のピアノは音量調節ができない
ㇾ ピアノに近づけているが、音の出るタイミングに若干の違和感はある
ㇾ 音の変化が乏しい

電子ピアノでピアノを練習していると、音量調整ができるので、それが問題になることがあります。音の大きさを音量で調整してしまうということです。本物のピアノの場合は、手の制御(タッチ)で、音量を変えますから、本物のピアノで演奏をする機会があるのであれば、気にしておく必要があります。

電子ピアノとアコースティックピアノ(グランド・アップライト)の違いは、残念ながら埋められる気がしません。出来上がった演奏に関しては、良いものができる可能性がありますが、ピアノらしさを失っていることが現状は多い気がします。

デジカメや動画はデジタルなので電子ピアノに近い存在ですが、芸術であれば油絵のように、ピアノは現状生音が基本となります。一般的に使われる音楽のピアノ音がデジタル音でも評価されるようになれば電子ピアノも優位に立てると思います。

アップライトピアノについて知っておくべきこと

ㇾ 打鍵性能が低い
ㇾ 大きいものの方が音の響きが良い

アップライトピアノに関して知っておくべきグランドピアノとの違いは、まずは打鍵性能の問題です。同じ白鍵を連打したときに連打できる数が、グランドピアノは15回と言われていますが、アップライトは7~8回とされています。上級レベルになると、連打が多用される楽曲が増えますので、楽器の限界が問題となります。

グランドピアノもそうですが、ピアノは大きいものの方が、倍音の関係で音がよくなります。

独学の教材について

独学で練習する場合は、まずは指を鍛える必要があるので、通常のピアノ学習者と同じように、バイエルやチェルニーなどの指練習は必要かと思います。

ただ、独学の問題は、どこで弾けたと判断するところかと思います。ピアノ教室などでは、先生がいますから、ここまででいいよという判断を先生がしてくれますから、判断をしてもらえます。

専門の独学教材に頼る方法もあります。
30日でマスターするピアノ教本

上記のような教材では、独学のメリットも挙げられています

ㇾ ピアノ教室に通う時間のロスを徹底的に省ける
ㇾ 練習できる時間の制限をカバーでき、自分の時間でできる
ㇾ 時間に余裕のある時には一人でどんどん先へ進める
 ドレミが読めなくても、まずはピアノを弾くことが先決

本気でピアノが弾けるようになりたいという方であれば、

1、独学教材で可能なことを徹底的にやる

2、ピアノ教室に通い始める

というステップで進まれてもよいと思います。



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