第50話 ピアノの寿命
森の木に雷が落雷してピアノと共に、燃えてしまいます。カイを育ててくれたピアノですから、もう一人の母親のような大切なものだったんでしょうね。
ここでは、森の端の暮らしの一部が描かれています。ギャップを感じさせるには、重要な部分の一つだと感じます。
そして、ピアノを失ったことを、森の端を出る、きっかけにする描写があります。阿字野先生の導きで、出ていくことを提案する母親です。
母親というのは子供を本来簡単には手放したくはありません。特に小学生のうちはそうでしょう。だとすると、描写はあまりないですが、母親であるレイちゃんの葛藤も裏では、あったはずでしょう。
第51話 ピアノの思い
森の端ではなく、ピアノのそばで、生きれるかもしれないカイ。そう母親は提案します。自由を失っている母親にとって、子供には自由になってもらいたい。
そして、阿字野先生も自分のピアノに導かれるように、カイを育て、世に送り出すことを決意している描写がでてきます。
この部分もとても大事です。これはフィクションではありますが、人生というのは、このような分岐と、そして、将来のよくわからない一致が続いていきます。ピアノを失ったことで、先生はカイを育てることになるのですが、そのことが結局は、ピアノを演奏できる手を取り戻すことに繋がっていくわけです。
フィクションではありますが、とても、リアルで起こりうるよくできた話だと感心させれられる部分です。人は自分の人生を生きているようで、そうではなく、ビデオのように人生を体験しているのだ、という考え方もありますが。そのようなことを、この部分を読んで私は感じます。
第52話 ベンちゃん
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第53話 コンクールとコンサート
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第54話 路上コンサート
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第55話 雨宮の決意
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第56話 一番大切なもの
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第57話 迷子
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第58話 決意
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