ピアノを始めて10年が経過すると
子供の話ですが、4歳~6歳くらいから始めたピアノがまもなく10年になろうとしています。ソナタレベルの今も、まだ毎年のように上達を感じれるところがあるので、練習した成果がまだわかりますが、おそらくこれ以上は、徐々に厳しくなっていくのではないかと感じてきています。
その理由は、上達の限界域に達するからです。
今現在、中学生の子供ですが、体の成長もだいぶ進み、体も心も大人に近づいています。
初めての演奏方法、初めてのテクニック、初めての形式・・・などの、初めても、そろそろなくなっていき、徐々に、未熟な能力を地道に磨く期間に入っていくそんな時期に来ていると感じます。
そうなってくると、だんだんと、「まだできない、まだできない、私には才能がない」とい時期に突入していくことになると感じています。
小学生時代は、子供のままでいられた
小学生のときは、別にできないことがたくさんあったってかまわないし、大人が言っていることをなんとなくやって、できれば褒めてもらえる。そんな、自分の自我があまりない状態であると思います。
しかし、中学生になれば、いろんなことがわかります。
他人と比較することや、嫉妬、妬み、いろいろな感情をもらったり、与えたり、成長したからこその葛藤が始まるのです。
ピアノの上達が年単位でしか見えなくなる
こうなってしまう理由は、既に書いた通り、成長したからこそなのですが、これまでのようにちょっと頑張れば、すぐに良くなった演奏も、これからは、ちょっと努力してもあまりよくならないという期間に入ります。
昔はあんなにも才能がある感じがして、スピード感もあるなかでできたのに、なんでできないんだろうと、錯覚して、苦しむことになります。
ですが、これは、成長したからなのです。
さらに、ライバルがどんどん減っているという現実があります。
中学生を過ぎてピアノの練習を続ける子は、ピアノを小学生の時に習っていた時の半分もいません。残って3割程度に私は感じています。
それだけピアノが難しいし、中学校から始まる勉強との両立が難しいのです。
残った子はそもそもピアノが得意な子、その子達と競うのですから、伸びが見えるわけもありません。
本当にこの事実を客観的に感じられないお子様、また、その家族の方は焦るのではないでしょうか。
練習のモチベーションも下がっていくことでしょう。
さぁ、どうしましょうか?
練習する時間を決めるしかありません!
ピアノを続ける意思が、それでもあるのなら、きっとあなたは、ピアノに選ばれた人だと思います。
つらい、苦難のあるピアノ練習に挑むことになります。
そんな方であれば、すでに実践されていると思いますが、練習する時間を決めることが大事です。
今日は18時から19時と20時から21時、明日は9時から11時、と言う感じで、バラバラのスケジュールで練習をすると、だんだんとやらない日が出てきてしまいます。
この時間は絶対にピアノを練習する時間だというのを決めないと、続けることができないのです。
今回の結び
おそらく実際にピアノの練習をやっている方は、皆さんお若いか、もうすでに実践できている方だと思います。
今回書いた、「毎日練習する時間を決める」は、そのような方向けではなく、これまでどうしても、頑張れなかったという方に向けて書かせていただきました。
どうして私はできないんだろうと、悩むよりも、まずはやることをしっかりとやらないと、上達はしません。
継続は力なり。どこの誰がなんと言おうが、続けた人にはテクニックだけではなく、心も勝てません。その理由は、お分かりですよね!
皆さんが上達されることを、心よりお祈り申し上げます。