新品の電子ピアノは10万円~ですが、中古の電子ピアノは無料~で手に入るような状況です。中古の電子ピアノと新品の電子ピアノではどちらを買った方がいいのでしょうか?このような質問をされたので、当サイトでの意見を書いておこうと思います。
目次
- 電子ピアノはどんなものか?
- 中古の電子ピアノはどこで買えるか?
- 新品の電子ピアノのモデルチェンジは?
- どちらを買った方がよいのか?
電子ピアノはどんなものか?
ピアノを習っている人から電子ピアノについて書いてみたいと思います。
- ソナチネに入るくらいまでに使える指練習の道具
- 音色を作る勉強には使えない
- MIDIがあるのでパソコンを使った作曲録音には使いやすい
- 夜中でも指練習ができる
ソナチネに入るくらいまでに使える指練習の道具
電子ピアノはピアノであり楽器ですよね?と私も思っていたのですが実際にはそうではなく、楽器とは認めらていれないのが現実です。
電子ピアノは録音された音楽をパソコンを使って再生している仕組みの道具であり、その本体自体が音を鳴らすものではありません。この点が楽器としてみなされない理由です。コンセントにプラグを繋ぐことで、機能する点も楽器としてみなされない理由の一つになります。
音色を作る勉強には使えない
またその本体が、弦を叩いて音をならすことができないことから、音色を作ることはできません。
ピアノの音は、ピアノの音しかでないというのが私の当初の理解でしたが、ピアノの音を、他の楽器のような印象を与えるような工夫を歴代のピアニストがやってきていることもあり、音色を作るということが、ピアノでは行われています。
ペダルを上手く踏んで音を響かせたり、スタッカートなどを使い、歌を歌っているようなピアノ演奏をすることなど、たくさんの音色を作るという課題が、ピアノにはありますが、それが電子ピアノではできる範囲に制限があります。
MIDIがあるのでパソコンを使った作曲録音には使いやすい
楽器としての魅力を語るとピアノには勝てないことになってしまいますが、電子ピアノはアコースティックピアノ( 生ピアノ )にはないメリットがあります。それはMIDIですね。
生ピアノはピアノの範囲でしか音を作ることができません。しかし、その変わり電子ピアノには、再生音を作る道具だからこそできる、他の楽器の音を出すことが可能になります。
ヴァイオリン、ギター、ドラム、サックス、フルートなどなど。ピアノ以外の音を再生することが簡単にできます。
ピアノという楽器としての能力は低いですが、簡単なデモを作る道具として考えた場合は、ピアノとは違った価値を持っていると考えて間違いないでしょう。
夜中でも指練習ができる
電子ピアノの最大の違いは、ボリュームコントロールです。ピアノの場合は、楽器なので、音のボリュームを下げたい場合は、弦の振動を止めるようなことをしますが、電子ピアノは、電化製品ですから、ボリュームを下げれば簡単に音量が下がります。
ピアノの場合は、夜中練習する場合は、家族や集合住宅の場合は他の家に迷惑のかからない様に、防音室が必要です。
しかし、電子ピアノの場合は、簡単にボリュームを下げることができるので、簡単に夜中でも練習することができます。
この部分は電子ピアノの方が有利です。
ピアノの場合は、サイレント仕様にする必要があります。
中古の電子ピアノはどこで買えるか?
電子ピアノがどんなものかわかったところで、どこで買えるのかについて書いていきたいと思います。
中古の電子ピアノを買おうと思っても、実は中古の電子ピアノは一般的に中古市場で扱われていません。
電子ピアノは壊れやすい家庭用電化製品のような扱いとなっていて、比較的簡単に壊れやすく、中古として販売して商売するには厳しい商品というのが、一般的な理解となっています。
そのため中古の電子ピアノを買ってくれる業者はなく、オークションサイトのヤフオクやメルカリのような個人の取引となってしまいます。
ハードオフやなんでも取り扱う中古店などで電子ピアノを扱われることもありますが、いつ壊れても自己責任になります。
また、修理についても、割高になってしまったり、そもそも修理を扱っていないということも多く、中古で買う場合は、もし悪いものにあたったら買い替えるなど、割り切りの視点も必要になってきます。
新品の電子ピアノのモデルチェンジは?
ピアノはモデルチェンジまで10年以上かかる楽器ですが、電子ピアノはどうかというと、数年でモデルが変わったりします。
電子楽器ということで、パソコンやスマホなどの連携もあり、パーツの進化に合わせて、ブルートゥースに対応したり、YouTubeに連動したり、電子機器の進化に合わせて電子ピアノもモデルチェンジは頻繁に行われます。
どちらを買った方がよいのか?
このような状況で新品の電子ピアノか中古の電子ピアノか、どちらを買えばよいのかというと、何に使うのかというところがポイントとなるかと思います。
ピアノの練習のために電子ピアノを買う場合、どこまで練習するのかという視点が必要です。
ソナチネに入るような頃には、電子ピアノでの練習が厳しくなります。早い人では1年半から2年でソナチネに到達してしまいますから、電子ピアノはそのくらいの期間しか持ちません。
また、飽きる人も1年半から2年後には、ピアノを練習しなくなっていることもあります。
最初から長年練習というよりも、デモテープ。デモ曲を作るために電子ピアノを続けるなら4~5年くらいは使えると思います。
小学校の間だけ、ピアノをお稽古として習うというのであれば、電子ピアノは比較的よい判断ではないかと考えています。