ピアノの練習時間

「うちの子供はピアノの練習をしなくて、全然ダメ。辞めさせようかしら」

私の子供は、ピアノ教室に通っていたこともあり、こんな愚痴を言っているママたちの話を聞くことがよくありました。

今も子供がやりたくないことを無理にやらせることは、よくないことだと思いますが、音楽中学校の試験をパスし、通っている子供を抱える親として、ピアノの練習時間についてどうだったかを書いてみたいと思います。

幼稚園

幼稚園の頃の練習時間は10分から30分程度で、ピアノの練習と言うより遊びだった気がします。この頃は、キーボードを使っており、ピアノを練習するというよりも、キーボードに内臓されていた模範演奏を聴いて遊んでいる時間の方が長かった記憶があります。

しかし、年長くらいになったタイミングで、キーボードでの練習では不可であると、ピアノの先生に言われ、電子ピアノを買わざるをえなくなり購入。

電子ピアノを買ってからは毎日、平均20分程度は練習していた気がします。

小学校低学年(1年生~3年生)

学校から帰ってくると、まずはおやつ、そして母親と団らん。それからのピアノ練習でしたから、基本的には20分から30分という時期が小学校2年生くらいまで続いていた気がします。

しかし、小学校2年生の終わりに転機が訪れます。とても大好きなアニメの曲が合唱曲として選ばれ、伴奏を依頼されたのです。2年生で伴奏ができる小学生はあまりいません。先生は、メロディーラインだけ依頼したつもりだったのですが、子供は、全部弾くと譲りませんでした。

1日1時間程度練習することになりました。自主的に毎日ピアノを練習することが1か月続き、見事伴奏を弾きこなすことができました。

ここから猛攻撃が始まります。ピアノの先生も思わず進みにびっくりして、練習曲の難易度があがり、3年生で、6年生までが出場可能なコンクールで入選をいただきました。(予選突破ならず)

この頃から、30分から1時間の練習が始まりました。ただ、どちらかというと30分よりですね。眠くなってしまうようでした。

小学校高学年(4年生~5年生)

小学校4年生や5年生になると、学校の授業も長くなり帰ってくると既に15時や16時。宿題もあるし、ゲームなどの娯楽もやりたいしで、結局は、1時間未満くらいの練習時間となりました。

小学校6年生

音楽中学校の試験に合格すれば、通うことを目指し、ピアノの練習をやります。1日1時間から1時間30分くらいが当たり前になりました。

本当によく練習していた気がします。

中学生

電車で通うことになったこと、また進学コースで勉強も大変なこともあり、1日45分から1時間30分程度にとどまっています。

客観的な評価

音楽だけをやればいいという生活でいいのなら、4時間というのは可能かもしれませんが、現実問題、一般科目もやらなければいけない小学校・中学校では毎日4時間のピアノ練習は不可能かと思います。

下記書籍では、1日4時間の練習が必要とありますが、おそらく音楽家への道を確定させてからだという気がします。少なくとも義務教育がなくなる高校生以上の話かと思います。

ピアノ奏法の基礎 ジョセフ・レヴィーン 中村菊子/訳

ピアニストとしての資質があり、そして仕事としてピアニストをやるのであれば、4時間の練習がなければ、成り立たないという話だと思います。

ピアニストとしての資質がないのに、4時間練習して、それでいて音楽家にすすめないというリスクがあるのに、やるのはかなり危険でしょう。

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