やや弱った小魚を演出する
サバは生きているベイトを追いかけて食べます。イワシやシラスなどの小魚は群れで泳いでいますが、その中で動きがおかしいもの、弱ったものはすかさず、エサとして食べられてしまいます。
ルアーフィッシングで釣果を上げる場合は、その弱った魚を演出してターゲットを狙うわけなので、本来の泳ぎ方をする必要がないという理解で私はいます。
弱っていると言っても、基本的には生きているものを狙ってきますから、やはり動かし続けなければいけません。なので、ルアーを投げては、巻くの繰り返しが基本になります。
メタルジグ+サビキ仕掛け
魚共通の好物と言えば、エビ。サビキ釣りで使うオキアミを知れば納得だと思います。ルアーフィッシングはラインを巻いて動かすだけがすべてではありません。
サバもサビキ釣りでつれること。また、堤防ではサビキ釣りをしていることがいることが多いのですから、ルアーフィッシングでサビキ釣りの方々と混ざった場合にサビキ仕掛けを使うのも効果的です。
サビキ仕掛けの疑似餌のついた針をつけ、その先にメタルジグをつけても、メタルジグサビキ仕掛けができます。ルアーで巻いているときの誘いだけではなく、落下の際にも釣果が望める仕掛けです。
ただし、目がいい魚にはあまり効果がないので、日中より夕方から夜の方が効果が高いと私は感じています。
リールを巻くスピードはどう決めるか?
リールをまくスピードの決め方を今回は特別に書いておこうと思います。釣れるか釣れないかの基本が私はここに非常にある気がしていて、若いころは書く気になれませんでしたが、今回は特別に書いておきます。
私はどのようにルアーを巻くスピードを決めているかと言うと、まずは実際に泳いでいる魚のスピードを海を眺めて知ります。状況がいいと、小魚が泳いでいる姿が見えるはずです。
その動きを知った後で、実際にルアーを投げます。その際、リールを巻かず、ルアーを引っ張り、ルアーを動かすスピードの感覚を自分の足で手に入れます。
そして、次は、竿を上下左右に動かす動きだけでそのスピードの感覚を手に入れます。
最後にリールを巻いて同じスピードを確認します。
5分~10分でこれらの確認はできると思います。また、釣りをしていく中で、覚えているかを取り戻すために何度か繰り返します。あたかも1秒がどれくらいかを体で覚えるために、ストップウォッチで測るかのようにです。
なんで、こんなことをやるかと言うと、リールを巻くだけがルアーを動かすための操作ではなく、引っ張る、歩くも、ルアーを動かすための操作の一環だからです。
歩きながらリールを巻けば、その分早くルアーは動きます。竿をあおっても早く動きます。巻く以外の動作もルアーに影響がでます。
そのため、どのくらいのスピードでルアーが動いているのかを体で感覚的にも覚えるのは大事だと私は考えています。
また、基本のスピードを覚えてしまえば、ちょっと遅め、ちょっと早めがどれくらいなのかも、わかることになるわけです。
サバ釣りの場合は、基本は、一定のスピードで巻き続けるだけかと思います。ただし、一定のスピードで巻き続けるといっても、人間の手作業ですから、実際は一定のスピードにはなりません。
一定のスピードで巻いていると思っても、途中手の動きの強弱でスピード変化がおこり、そこで魚が食いつくタイミングが生まれています。
なので、一定のスピードでまいているつもりで巻くだけでも、ムラのあるスピードでルアーは動きますから、ルアーフィッシングは成立します。