ユーチューブなどの動画を見ていると、持ち帰らない魚はリリースすればOKのような風潮があります。
これは、テレビ番組や釣り雑誌などで、魚をリリースすれば、資源が再利用できるという、安易な良い子ちゃん精神が原点になっていますが、リリースした魚が本当に生存できるとあなたは思っているのでしょうか?
この誤解をきちんと理解していただきたく、今回は記事を記載します。
- 魚体のぬめりは、皮膚に等しい
- 針を飲まれていたら確実に死ぬ
- 瀕死の状態のリリースは確実に死に至る(他の魚のエサ)
- リリースできる軽ダメージにはバーブレスフックが必須
魚体のぬめりは、皮膚に等しい
魚を釣りました、乾いた手で魚をつかみました。さらには魚を乾いた地面に落としました。
元気そうなので、リリースします。
生存できません。
あなたはご存知でしたでしょうか? この事実を
魚の体を覆っている鱗、そしてぬめりは、魚にとっての皮膚です。それを触ったり、地面に落とす行為は、人間にとって、熱湯をかけられているに等しいのです。
あなたは、熱湯に落とされた後、あなた自身、生存できると思いますか?人間は皮膚で呼吸していますが、半分以上の皮膚を失ったら、やばいという話を聞いたことがあります。
また、私の小学校時代の弟の同級生が、熱湯に近い風呂に入って亡くなったのを覚えています。
もし、リリースをするのなら、手でつかむ場合、必ず海水や水で濡らした手で触り、体を触るにしても最低限の場所にしなければ、生存は危ういです。
針を飲まれていたら確実に死ぬ
釣りをしていると、特にちょい投げなどの、当たりをとらない餌釣りに多いのですが、針を飲まれてしまって、人間で言うと、のどや胃に針が刺さったような状態で、釣られてくる魚がいます。
このような魚は釣った直後、ある程度生きていられますが、確実に死に至ります。
また、バケツなどに入れたとしてもすぐにあおむけで浮かんでくることが多いと思います。
この状態の魚をリリースすることは、死体を遺棄するのとなんら変わりありません。
⇒おいしく食べてあげるのがせめてもの供養です
瀕死の状態のリリースは確実に死に至る(他の魚のエサ)
海に魚をリリースするという言葉は、私は生存してリリースするをイメージています。
それを前提にすると、安易なリリースは、リリースではなく、エサを海にばらまく行為であると感じています。
体から血が出ていたとすれば、その匂いにフィッシュイーター達、サメなどが嗅ぎつけて、弱った魚を確実に狙ってきます。
そのため、確実に死に至ると私は考えています。
シーバスのような体が大きな魚で、針が刺さったとしても口の堅いところで、通常の捕食でもけがをする可能性があるような場所にフックが刺されば、問題なく生存できると思いますが、血が流れるような場所に刺されば、他の魚から逃げられたとしても、今度は、ばい菌が入り、腐って死んでしまいます。
本当に意味のあるリリースは難しいんです。
リリースできる軽ダメージにはバーブレスフックが必須
もしも魚をリリースすることを前提に、ルアーフィッシングを愉しみたいのであれば、バーブレスフックの私用は絶対になります。
また、針の数も、ダブルやトリプルではなく、シングルフックで、細いものに限ります。
間違ったら、伸ばされてしまう。そのくらいの針を使わなければ、ダメージを軽減できません。
人は間違った認識のまま、宣伝文句や流行に流され行動してしまいがちですが、いかにリリースが難しいかを知っておいてください。
私は、基本的に、リリースは不可能だと思っています。