http://www.pymnts.com/in-depth/2015/bye-bye-google-glass/
既にご存知の方も多いと思いますが、現行のGoogle Glassの生産が中止されました。しかしながら開発は続け正式なGoogleの部門となるようです。また、インテルが乗ったGoogle Glassの噂も昨年末からあります。
この中止を受け、ネガティブな見方としては失敗、消費者に受け入れられなかった。ポジティブな見方をすれば、Google Xプロジェクトから正式なGoogleの部門となったという見方がある。
どちらも意見なので、展開されてもいない日本に住んでいる我々には、実際のところははっきり言うとよくわからないわけですが、私の観点では、まだ開発バージョンという提示が物語っているように、売り物ではなかったものであっても、この世になかったものが世に出たことで十分すぎるくらい世界の人々にウェアブル製品の認知度を高めたことは確実であり、まったく無駄でなかったと感じている。
私は、画期的な活動をやっていて、すごいなと感じた。
例えば、パソコンのマウス型の入力装置を例にとってみると、信じられないくらいたくさんの派生インターフェースがある。しかしながら、多くの入力装置は知名度もなく、開発されては消えていくということの繰り返しなのだ。専門ショップに行けば様々なマウスの代替商品を見ることができるだろう。
そもそも名前すら一般の人の耳に入らなかったインターフェースも多々ある。最近注目を集めたリング型のマウスもあまり好調とは言えない気がする。
そんな中でGoogle Glassは、製品版が実際の市場で受け入れられるかの調査費用を含んだような価格設定で、Google Glassのエクスプローラーを展開し、どのくらいの研究開発費を回収できたのかは不明であるが、資金回収しながら次のバージョンに向けて活動ができているのである。
何が悪かったのか、何が受け入れられなかったのか、その反省をする機会も得て、開発も続けることができる製品というものは、いつか日の目を見る気がしてならない。いや、すごいと思う。
今こそアップル製品が市場で大人気であるけども、長い停滞期間があったことを、私は忘れていない。もちろんスティーブ・ジョブズの復帰が成功の鍵であったわけではあるが、一気にアップルの世界となったわけではない、復帰後もMicrosoftの世界は変わらず、今のように市場に受け入れるまで時間はかかっていた。
私は、今回多くの人がGoogle Glassが失敗であったと認識すれば認識するほどに、次の製品の受け入れが、とあるブレークスルーにより一気に熱狂的になるようなことが起きる気がしてならない。
こっそり、そして地味に、次を期待してます。