ロボットとAIの研究開発が進むと、人間らしい仕事しかなくなるかな

最近テレビやネットを見てると、人工知能とロボットの開発がすすんできて、今後なくなる仕事だとか、言うんだけれど、どこか、それすら混乱を招いてコントロールをしようとする輩の仕業としか思えない。

というところで、私がそんな今後なくなる仕事という話をされて思っていることをちょっと書いてみようかと思います。

人は何をやってきたのか

私が知っている知識を総動員すると、人は何をやってきたのかという問いに関しては、結局は生活してきただけなんじゃないかと思うんです。子供を産んで育てる。結局これしかやっていない。もちろん、子供を育てるにあたって、狩りをしたり、農耕したり、仕事したり、何かしら生活をするための作業的なことはやったと思うのですが、けど、何をやったとしても、結局は子供を産んで育てることしかやっていないと思うんです。

仮に子供を産まない大金持ちがいたとして、彼らがいなくなった後でどうなるかというと、残った人たちで山分けするか、争いしかないんです。で、そのあと残った人間が生活をして、子供を産んで、を繰り返す。なので、人間は結局は子供を産むこと、育てるということしか基本はないんです。

もちろん生き行く上で必要な仕事、仕事的なものに打ち込む人がいたとしても、その仕事のノウハウを必要とするのは、残った人間。つまり、自分の子供じゃなかったとしても、生きている人たちのものになるわけですね。

つまり、生活して子供を産み育てるのが、基本的な生きる意味です。それは自分の子供はもちろん。他人のこどもであっても同じ。そもそも他人という概念があっていいのかというくらいに。

ロボットもできるけど、人間にしかできないことは残る

では、ロボットができることを考えてみるんです。ロボットって何ができるんでしょうか、何をしてくれうんでしょうか。子供を産めますか?子育てできますか?心が通じ合いますか?

確かに人間が生きていく上でやらなきゃいけない、仕事の部分に関しては、人間の替わりにやってくれることがロボットにはできると思います。人工知能による、解析、分析、将来予測、といった巨大なデータ処理なども、人間以上にこなしてくれますが、それで、ロボットが人間になれるか?となれば、結局は人間が生み出したロボットには、人間を超えるほどのロボットを生み出せはしないと思うんです。

なぜなら、人間のコピーとして人間がつくったのがロボットだから。それ以上にはなりえません。人間を創った存在がいて、それが人間とは異なるものを生み出したときには、それは本当の意味で、人類が対応しなければいけない大問題になることはあるかもしれませんが、ロボットは脅威になれないというか、人間の思考から生み出されたロボットでは、創造主とよばれる人間を創造したであろう人が生み出す生命という生き物にかなわないという思いが強いです。

人殺しの道具にはなるでしょうが、人間がいなくなったあとでロボットが自分たちを進化させるほどになることはありえない気がします。なぜなら、あらかじめ人間が考えた思考の範囲でしか、ロボットも思考できないと考えるからです。生み出した存在以上に発達することは、不可能だとおもいます。ロボットが自分たちでロボットを生み出すことになったとしても、どこかで、これ以上は人間に聞かないとわからないということが出てくると思うんです。

人間らしい仕事しかなくなる

というところで、たくさんの仕事がなくなるという本を売ったりして、儲けている人がたくさんいるとは思いますが、本当に仕事がなくなるんでしょうか。

確かに短期的には、改札機ができて切符切り担当がいらなくなったり、お茶くみ係がなくなったりのような、仕事はなくなるかもしれませんが、人間しかできないような仕事は、なくなりようがないというか、人間が結局やっている大事な仕事、子供を産む、育てるということには、まったく影響しないと思うんです。

仕事がなくなることで困る人がいるという話がありますが、ロボットができてしまうような単純作業はどんどん置換されてきましたし、これからもなくなっていくでしょう。それで、仕事がなくなるのかと問われれば、そもそもロボットを作る仕事が産まれるはずだし、ロボットを操作したり、管理したり、さらにはロボットを人間として監視するとか、ほかの仕事が生まれていきます。

この単純作業の仕事しかしないんだと決めている人にとっては脅威かもしれませんが、人間の思考を入れてやる仕事。例えば、最高のラーメンを作るんだ、最高のすしを作るんだ、日々努力をしなければいけないような仕事をロボットがやれるようになるとは全く思えません。あらかじめ設定された設定がなければ、ロボットは動きませんし、ある設定があったときに、それ以上のことをやっていいかの判断基準を自分で生み出さなければ、ロボットもその判断をしていいのか迷うでしょう。また、その判断基準を人工知能が請け負えるくらいに進化したとしても、結局は人間の範囲でしかないはずです。それ以上をやったときの破壊や破損を自分で修復できるほどの知能をロボットが持てるようにはなりえない気がします。

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で、どうなるの?

ロボットと人工知能が私たちの生活を便利にすることがあっても、人間がやってきた、子供を産み、育てるということは、ロボットにはできません。ロボットがロボットを生み出せたとしても、人間は創れないというのは確定だと思います。それは私たちが、人間を一から生み出すことが不可能なことから明らかです。人間を産むというコピーの機能は、一から生み出すこととは異なります。

ただ、変化としては、人間がやってる退屈で、やりたくないような仕事をロボットは退屈ややりたくないということを考えることなくやってくれるようになるでしょう。仕事という部分は、ロボットが担ってくれるのは確実でしょう。

ただし、ロボットが、人間レベルにきっちりと仕事をやってくれるようになるのはだいぶ先だと思います。

ルンバというお掃除ロボットも、結局メンテナンスは人の手が必要なんです。コマーシャルでは自動的になんでもやってくれるイメージを植え付けてきますが、設置もルンバの掃除も、パーツ交換も結局人間がやるんですよ。

というところで、ロボットと人工知能が脅威になるかという疑問についてはまったくもってならないというのが私の考え方です。人体の危険があるような危険な作業やつまらない繰り返し作業をロボットがやることになったとしても、人間らしい仕事がロボットに務まるためには、人間の心がなければできません。

なので、ロボットや人工知能は、脅威ではなく、むしろ歓迎すべきなものでしかないのです。なくなる仕事があるのであれば、それは本来人間がやるべき仕事ではなかったということなのです。

短期的には、そのような状況で混乱があり、困る人が出てくるかもしれませんが、今の記憶力テストのような学校教育を見直し、憲法やルール人間を縛ることも見直し、本来人間がやらなければいけないことに集中できる社会となれば、結局行きつく先は、人間らしく生きること、そして子育てと芸術活動くらいしかなくなるかなと私は思います。

短期的には悲観があるかもしれませんが、それを乗り越えた先には、そのような未来があるのは確実だと感じます。

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