社会にうつ病がなぜ生まれるのか?
都会で働くサラリーマンは異常なまでに過酷なストレス社会で仕事をしています。これがうつ病を作る原因になっていることはまちがいありません。仕事の中身よりも、人間関係にそのストレスの発生源が多い現代では、個人の能力というよりも人間関係の争いの中でうつ病が生まれているのです。
目次
- 都市に人口を集中させていることが大問題である
- 生活にゆとりが与えられていない社会
- ブラック企業が日本では普通だった
- 過剰なCMが人々にストレスを植え付ける
- 生き生きと生きていけるように生きる環境を改善しよう!
- すべての人は幸せを持っている
都市に人口を集中させていることが大問題である
農業や工業が仕事の中心だった時代は、農作物を作ったり、工業製品を作る必要があったために、人は都心よりも、地方で仕事をすること多かったことは誰もが理解できるところでしょう。
しかし、このような社会は、貿易によって壊されてしまいました。
資本主義という合理化を求めた結果、国際分業体制になってしまい、日本の人間が農作物を育てるよりも、日本の人間が工業製品を作るよりも、別の国から輸入し他方が、安上がりになり、コストの面から、モノを作るということをしなくなりました。
この結果、地方の仕事は無くなり、人々は東京といった都市で職を求めるようになりました。
しかし、この人間の集中は過剰なストレス社会を生み出します。そもそもは地方に分散し仲良くやれた人々も都会で働かされ、毎日鼻を突き合わせるくらいまでの満員電車にゆられ、都心で働くことを強制させられているのです。
適応できる人ばかりならいいでですが、満員電車に乗るだけで気持ちの悪くなる人が少なからずいるように、問題は起きているのです。しかし、社会はそのような人々を助けるような改善はあまりやろうとはしないのが現実です。
生活にゆとりが与えられていない社会
学校にゆとりを与えると、社会が「ゆとり世代」と新しい社会人を馬鹿にしたように、異常なまでにゆとりを与えない社会が実際には存在しています。
「ゆとり世代」という言葉が生まれる程、ゆとりが実際にないということを表しています。
会社で働くようになり、出世をしていくと部下ができ、責任が重くなり、給与も高くなるのはいいのですが、土日まで仕事のことが離れなくなります。
「オンとオフの切り替えが大事だ」ということが言われた時期もありましたが、それができる人ばかりではないのです。
実際、私は出世をする機会に恵まれましたが、土日は休んでいるようで休んでいない状態となり、常に仕事をし続けるという生活がありました。
これが平気な人もいるのかもしれませんが、私には無理でした。
ブラック企業が日本では普通だった
今でこそブラック企業は存在してはならないという風潮がありますが、「24時間戦えますか?」などというCMがテレビで流れていたくらい、おかしな世界が企業では構築されています。
ブラック企業やブラック社会は今に始まったわけではなく、日本社会では昭和時代から続く、当たり前の社会でした。
ブラック企業というように言葉が一部の企業に当てはまるかのように響きますが、実際には、ブラック社会ニッポンというべき程に、経営者は人々をいくらでも働かせ業績を伸ばすということをやってきたのです。
過剰なCMが人々にストレスを植え付ける
テレビのコマーシャルは効果を求められます。1本1本作製するのに数千万円かかり、広告枠も過剰なほどになるテレビCMは、当然効果を求められます。
私達は普段何気なく、テレビは無料だと思ってみていますが、私達は自然自然のうちにコマーシャルを見せられ、お金を使うように促されます。
遊びのコマーシャルばかりであればポジティブな気持ちが生まれますが、人を動かすためには、ネガティブな不安心をあおるという手法も時には用いられます。
心配・不安・いざというときに、このような言葉が毎日のようにCMで流され、それを真に受けない人ばかりだったら、効果が無いはずですが、影響を受ける人が出るからこそ、費用を支払ってまでCMは行われているのです。
テレビのニュースやドラマなどで、保険や老後の心配ばかりがクローズアップされ垂れ流されているのは、理由があるのです。
生き生きと生きていけるように生きる環境を改善しよう!
人から距離をおける場所(地方)で暮らすことを目指す
都市集中が過剰なストレス社会を生みました、それならば、都心を離れられることができれば、この問題は薄れていくわけです。今は都心で働いてしまっていても、5年後、10年後、15年後と、ある程度ステップを設けて働いていけば、人生は大きく変わっていくはずです。
急には人生を変えることができなくても、目標を明確にし、少しづつ動き方を変え始めれば、必ず自分の進みたい方向に進めるようになるのが人生というものです。
うつ病になってしまうと、前向きに考えられなくなってしまいますから、まずはうつ病を治すことが先ですが、少しづつでも生きる場所を変えることを考えることは、悪くない選択になると思います。
余暇を楽しめるようなストレスがない仕事を選ぶ
自分の考え方、生き方、ポリシーに合わないような働き方をすることが、成長ではないのですが、会社という場所では、利益を求めるような人材になることを成長と呼びます。
本来は売るべき相手ではないのに、利益を出すために、うまく取引を運び、あたかも騙すような手口で、商品をセールスするような仕事もありますが、売れないものを売った=成長というのは、事業会社だけです。
それを成長ということがストレスになる場合も多々あるわけです。だまして利益を上げて、気持ちよく生きられるわけがありません。真っ当な人間であれば騙してしまったことが後悔につながるからです。
そのような会社で働いているのであれば、やはり他の仕事を探さない限り、ストレスからは抜けられないでしょう。
給与で仕事を選ばず、働き方で仕事を選ぶ
私の例で言えば、給与で仕事を選んでいた部分がありました。他の会社よりも給与がいいのだから、ブラック企業だけれども頑張る。いけるところまで頑張る。
そうやって働き続けて16年が過ぎた時には、体もボロボロ、心のボロボロになっていました。私は多くの人に、私のような体験をしてもらいたくはありません。
自分の考え方や、生き方のポリシー、人としてのスタイルから外れたことを強制される仕事であれば、真っ先に否定すべきです。
お金がもらえれば救われるということは、長期的にはありません。短期的には、我慢して働くことができたとしても、長期に渡る心理的負担は、決して少ないものではありません。
仕事を選ぶときには、自分に合う働き方ができる場所を選択すべてきです。
テレビやスマホを使う時間を減らしストレスを軽減していく
私達の人生を狂わす原因の多くは、実はテレビやメディアの情報からものが多いのではないかと私は強く感じています。
若者とは?おやじとは?中年とは?女生とは?母親とは?キャリアウーマンとは?大学生とは?
様々な定義が、本来固定化されるはずないのに固定化され、成功したビジネスマン、大学生、起業家、社長、そのような定義が、そもそも存在などするはずもないのに、情報として垂れ流され続けるのです。
私達の人生がどうなるかなんて、本来私たち自身だってわからないだけではなく、そもそも私たち一人一人の人生は、一人一人が創っていくもののはずなのです。
ところが、それを認めず固定化された概念が浮かんでしまうのは、やはりメディアなどからのコマーシャルの影響が強くあると感じます。
だからこそ、私は、メディアから離れることをおすすめしているのです。
実はすべての人が幸せを既につかんでいる
私達の社会は異常なまでに進み、異常なまでに不要なものを作り販売し続けています。
誰も望まないのに、過剰な便利さを求め資本主義社会が進んでいます。
しかし、本当にこれ以上の世界が必要なのでしょうか?
新しい社会の前に、今を楽しめているのでしょうか?
今を楽しめないのに、将来は楽しめません。
今ある幸せを今受け取らず、将来が幸せになることはありません。
本来、人は家族がいて、家があれば十分なのです。今日食べられ、寝るところがあれば十分幸せなのです。
それ以上に何かを求めるから、不幸が始まるのです。
既に私たちは幸せの中にいることを、感じてください。