ミナミヌマエビの飼育方法

ミナミヌマエビの飼育方法を、簡単に説明します。水槽の掃除屋さんとして、必ず入れたいエビのひとつです。

ミナミヌマエビの丈夫さについて

ミナミヌマエビは、エビの中では強いエビの一種だと思います。多くの個体は、通販の輸送にも耐えることができ、通販の対象になっています。

ただし、水草の農薬には弱く、ショップで買ったアヌビアスナナなどに農薬が混じっていたりすると、ほぼ全滅してしまいます。

おすすめはしませんが、飼育水が育った環境であれば、水の入れ替えの際に、塩素抜きをしてない水道水を1/3入れてしまっても、影響はほぼありません。

ミナミヌマエビに適した水温について

日本在来種ですので、水温は水が凍らなければ生存可能です。しかし、活発に動くのは水温が20度以上です。

また、温度はミナミヌマエビの繁殖にも影響がでてきます。25度近辺だと抱卵した個体がよく見られるようになります。

ミナミヌマエビの餌について

ミナミヌマエビを飼育するときは、ほぼ水槽の藻の掃除がかりなので、エサを入れる必要はありません。ミナミヌマエビを繁殖して増やしたい場合にのみ専用の餌を使うといいです。

また、ミナミヌマエビは、自分の抜け殻だけでなく、他人の抜け殻、死骸など、ほとんどのものを食べてしまうので、むしろエサは用意しない方が水槽内を清潔に保つ上でいいでしょう。もちろん、混泳している他の魚のえさも食べてくれます。

ミナミヌマエビの交配(交尾)について

ミナミヌマエビのオスメスを25度付近の水槽に入れておくと、交配が行われるようになります。

交配はペアとは限らず、複数のオスに囲まれることも多く、見ていて冷や冷やします。

オスメスペアで専用ケースに入れておくという方が、人間的には、目に優しいかもしれません。

メスはオスに比べるとお腹の部分が太くなっており、オスに比べると体色は茶色が濃いです。

上の写真では、茶色のメスに2匹のオスが群がっています。

ミナミヌマエビの卵について

25度近辺の水温になると抱卵をし始めます。約4週間程度で、稚エビが生まれるイメージがありますが、水流がよくないと、腐ってしまうのか、うまく卵がかえらないことがありました。

ストレスなく稚エビを育てたい場合は、サテライトなどに移して、ゆったりと卵を見守りたいですね。

ミナミヌマエビと魚の混泳について

ミナミヌマエビと魚の混泳は、魚からしたらなんの問題もありません。また、ミナミヌマエビを掃除屋さんとして、入れる限り、問題はありません。

ただし、稚エビを育てたい場合は、混泳はNGです。生まれた稚エビはもれなく他の魚のえさになります。大量の水草があり、逃げ切れればOKですが、まず間違いなく食べられてしまいます。

ミナミヌマエビと土管について

エビ類は、隠れられる穴があるなら、用意した方がいいとされていますが、ミナミヌマエビに関していうと、必ず穴に入るということはありません。

上の写真のように2つの穴があるオブジェクトを水槽にいれても、競って穴を確保するような行動は見せず、入っている個体もいる程度です。

ミナミヌマエビは30センチ水槽で何匹飼育できますか?

ミナミヌマエビだけを飼育するひとは、あまり多くはないと思いますが、かなりの量のエビを入れておいても問題ないと思います。

50センチのスリム水槽に100匹は余裕で飼えますから、30センチとなれば50匹はかえると思います。

私の経験上では、他の魚との混泳で、20匹は余裕でした。

ミナミヌマエビは水槽から飛び出すか?

ミナミヌマエビは余裕で水槽から飛び出します。水槽周辺の床に、乾燥エビが転がっていることはよくあります。

可能な限り、フタをして、用心される方はネットをするのが良いと思います。

ミナミヌマエビは共食いはしませんが死骸は食べます

アメリカザリガニを飼育したことがある人は、攻撃して共食いをする場面を見たことがあると思います。しかし、ミナミヌマエビに関しては、生きている個体を襲うことはありません。襲っているように見える時は、求愛行動の場合が多いです。

ミナミヌマエビは、自分の殻だけではなく、死んでしまったミナミヌマエビの死骸をよく食べます。死んでしまった1匹に10匹程度のエビが群がっている瞬間を何度も目撃しています。

ミナミヌマエビの寿命について

ミナミヌマエビの寿命は2年~3年と聞いていましたが、私が飼育すると1年~2年の印象が強いです。

ただし、抱卵して繁殖してくれるので、エビだけを飼育していれば、いなくなることはないでえす。

ミナミヌマエビの餌一覧

ミナミヌマエビを専用に育てない限りエサは不要です。しかし、専用に育てる方のためににえさは販売されています。ヤマトヌマエビとミナミヌマエビどちらもわけずに、ヌマエビとして販売さています。

※他の魚と混泳している場合はまちがいなくエサはおこぼれでもらえ、藻があるので不要となるはずです。

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