うつ病の原因は食事、ストレス、ホルモンバランス、精神的ショックなど様々なことを言われていますが、実際にうつ病になった私の経験から言うと、心の気持ちをないがしろにして、理性だけで生きようとしたときに起こってしまう病気な気がしています。そんな切り口でうつ病の原因を今回書いてみたいと思います。
本日、この投稿を書いている時点の私は、うつ状態はあまりなく、若干の歯痛に悩まされていますが、基本的にはクリーンな静寂の状態ですので、本心で記事が書けていると思います。
さて、うつ病の原因を今回は考えてみたいと思います。私のうつ病の例を考えて記載したいと思います。
ストレスの原因
- 責任感を感じすぎて行動した
- 立場をわきまえすぎの行動をし過ぎていた
- やりたい仕事ではなく、やりたくない仕事をやることになった
- 生き方ではなく収入を優先した
- ライバル争いにより同僚が敵になっていた
体の不調の原因
- 週末も仕事となり歯痛や頭痛を放置して働いた
- 睡眠時間は5時間未満
ストレスと体の不調がどんな状態だったのかを深堀していきます。
うつ病にに導いた過剰なストレス
うつ病になってしまった原因がどれかは今となってはわかりません。しかし、どのような状態だったかを記すことはできます。今回はどのような状態だったかを記したいと思います。
責任感を感じすぎて行動でいていた
私は30名ほどのチームのサブリーダーとして働いていました。リーダーとなる方は私よりも10歳ほど年上で経験豊富な東大卒のエリートです。そのリーダーのしたで、サブリーダーとして中間管理職のように働いていました。
リーダーは仕事を掛け持ちして働くスタイルをとっていて、常に仕事場にいるわけではなく、週に2日は不在の日がありました。リーダーが不在となると何が起こるかというと、職場の指揮が下がってしまいます。怠けるということはないですが、どこか甘えを持って働く人がでてきます。
チームのメンバーは年上の人が多かったのですが、立場は私の方が上です。妬みや嫉妬もないことはなかったと思います。少しでも疑問があれば、足を引っ張ったり、私では判断できない無茶を要求してくることもありました。
その中で、気持ちよく働いてもらえるように気配りをしていました。
立場をわきまえすぎの行動をし過ぎていた
リーダーが常にいてくれれば、私は甘える先がありました。しかし、リーダーは不在のことが多く、また、不在の時に電話をかけ問題を丸投げすることもはばかれる空気があったため、たいていの問題は私の方で解決しようと頑張っていました。
しかし、それは当時の私の立場や経験では無理なことも多かったのです。それでも、どうにか頑張っていたのです。
やりたい仕事ではなく、やりたくない仕事をやることになった
一番の問題は、やりたくない仕事をやっていたというのがあります。私は、モノづくりが好きで、何かを作る仕事を目指していました。当時の私は30歳過ぎ、まだ、自分が何かを世の中に生み出すこともなかった中で、管理側の仕事に就いていました。
何かを積極的に作るというよりは、作ってもらう立場になっていました。このことは、私にとって、あまり喜ばしいことではありませんでした。仕事に対して、消化不良の状態だったのです。
生き方ではなく収入を優先した
転職や働き方の選択をすることは、今思えばできたと思います。しかしながら、管理の仕事の収入は確かによく、自分がひとかどの人間になったと錯覚をさせていました。
ただ単純にポストに就いただけで、中身が伴っていない。また、本来やりたい仕事とは異なるのに、収入を優先して働いていました。
後悔をしたくはありませんが、今、このときの選択は間違いだったと痛感しています。
ライバル争いにより同僚が敵になっていた
私は誰にでも公平に、また可能な限り自ら動いて仕事をしようと思っていましたが、しかしながら、年齢が近いメンバーがチームに参加することになりました。彼らのポジションは、私よりは下となりました。それなりの野心を持っている彼らは、リーダーがいないところでは、敵意をむき出しにして、私の足を引っ張る行動をとっていました。
人間は、知性のあるサルですから、リーダーがいる前ではそのような姿は絶対に見せません。私は、その現実が普通に起きたこともショックでした。
しかし、私はその態度について、リーダーに訴えることはしませんでした。そんなことを訴えても、チーム全体のためにはならないと考えたからです。
体の不調も鬱に導いていく
責任を持って働くということは、誰よりも現場の問題を早くキャッチして、問題をすばやく解決することが求められます。
当時の私は元気でしたから、ちょっとの体の不調は無視して働きました。寝不足で頭が痛い、歯が痛くても仕事に集中すればおさまる、など体調の不良があっても優先せずに働きました。
もともと私自身は、人よりも神経過敏で、体も弱い体質ではあったのですが、サブリーダーという役を受けて、必要以上に頑張ってしまったのでした。
睡眠時間は5時間未満、疲労の回復が間に合わない
家に帰りつくのは深夜の1時、それでいて会社に行くのは朝9時。睡眠時間は深夜の2時から7時まで。自分の時間は深夜1時から2時までの1時間しかない状態で働いていました。
これは、今思うとあり得ない働き方です。1時間しかプライベートの時間がなくて、心を休めることができるでしょうか?
私は、完全に不可能な働き方をさせられていました。
今では、これは、ブラック企業の働き方に該当しますが、当時は2009年頃のこと、まだこの時代には、ブラック企業という言葉がありませんでした。
当時の自分を考察すると
私は心の気持ちに反して行動していました。
- 無理は絶対に言わない
- 弱音は吐かない
- プライベートよりも仕事を優先する
- 仕事はやりがいよりも収入が優先
- 会社での出世が自分の成長
- 弱音を吐くのは弱い人間の証拠
簡単に弱音は吐くべきではないが、限界は当然ある
簡単に弱音を吐いて、やるべきことをやらない人、逃げてばかりの人は確かに問題です。しかしながら、限界を超えてしまっては、結局ダメだということが、私の結果を見れば明らかです。
しかし、収入にこだわり、働きすぎても、体や心を壊してしまっては、元も子もありません。健康で働けるからこそ収入があるのであり、一時的に高収入があったとしても、健康が失われれば、すべての収入に影響が出てしまうのです。
弱音を吐かないことは一見素晴らしいことに見えるが
弱音を吐かないことは素晴らしいことです。チャレンジこそこの地球では求められるべきものです。
しかし、無理難題を押し付け、そもそも解決手段がないものをどうにかしようとするのは、結局不可能なのです。
お金を払えば何でもできるわけではありません、人の死をお金が覆すことは、できる場合もあるかもしれませんが、今だ不可能なことが多いのです。
心の限界を超えてはいけないのです。
心を優先させて生きていきましょう
欲望と心を見分けることは難しいですが、欲望ではなく心が行うことは、常に自分にとって、正しいものばかりであると、現在の私は考えるようになってきました。
心がこの生き方をしようと思うから、その生き方をする。
心がやろうと思うから、何かをやる。
すべては心が、私達の行動を決めています。
心が嫌だと思ったことを「仕事だから」と続けることは、心に反した行動です。1回や2回であれば、それは問題がないかもしれません。
しかし、仕事というのは抜け出すことができません。1回もとめられれば、2回どころか、永遠に求められることになります。嫌だと思った仕事を続けていると、心がどこかで壊れはじめます。
現時点での社会は、途中で辞めることを推奨しません。しかし、心が辞めるべきと伝えてきた時には、辞めるべきときなのです。
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