私は学生時代、一時的に音楽家を目指していたときがありましたが、音感の才能がないこと、楽器の演奏技術がそれほどでもないこと、ピアノが弾けないこと、など、多くの能力が不足していることを感じ、完全にあきらめることにしました。また、二度と音楽に関わることか(苦笑)と決めました。(といいながら今関わらざるを得ない状況になりつつありますが)
その経験があったからなのか、私の子供には、なぜか絶対音感がつきました。子供が、5歳あるいは6歳、幼稚園の年長の段階で絶対音感があることに気づきました。特に絶対音感教育はしていません。その経験から、どのようにすれば絶対音感を持つ子供を育てることができるのか、私が子供の成長に伴って、心がけていたことや、もしやこれが絶対音感につながったのではないかということ、を書いてみたいと思います。
胎教を行う
体感効果:10%以下
子供を妊娠している間に、音楽を聴くこと。ヘッドフォンからではなく、お腹の中にいる子供にも聞こえるように音楽を聴かせることは実際に行っていました。ただ、胎教が絶対音感を身に着けるために絶対必要か?、といわれるとそうでない気もします。嫌いな音楽で動くのか、好きな音楽で動くのか判断はできませんが、音楽の好き嫌いのようなものはあったようで、音楽によって、良く動くもの、そうでないものがありました。
小さいころから正しい音階で歌を歌う
体感効果:100%
音階をテーマにした歌。例えば、ドレミファソラシドのうたなど、音階がはっきりとした歌は、音をとりつつ、音階を記憶するのに大変適していたと思います。耳から聴いた音を、声として生成し、また耳から聴くの繰り返しが、歌を歌うと行われます。これにはものすごく効果があると体験しています。歌を歌うことを恥ずかしがったり、苦手だったりすると、音感のつきかたが悪いのではないかと私は感じています
リトミックをやる
体感効果:50%
子供は3~4歳でリトミックという音楽遊びの教室に参加していました。このときは、ピアノをやらせるというような目的はなく、幼稚園にも通えない昼間の空いている時間に、他の子供たちと接して社会性をつけさせていこうという程度の軽い気持ちだったと思います。
リトミックは、音楽とダンスで、複合的な刺激を受けるアクティビティです。この教室をやったことにより、すでに音感の神経ができはじめていたのではないかと考えています。
幼稚園での演奏、歌
体感効果:60%
幼稚園の歌、鍵盤ハーモニカの演奏などは、幼稚園や保育園に通えば、誰もがやることですが、そのときに音階を正しく歌うか、歌わないかが音感習得に大きく影響すると私は感じています。この幼稚園の時に、音階を意識しているか、そうでなかったが、明らかな絶対音感を身に着けられるか、そうでないかの分岐点になると感じています。なぜなら、毎日行うことだからです。
楽器をやる ピアノなど
体感効果:50%
うちの子供は5歳でピアノを始めました。しかし、5歳の終わりには絶対音感が確実についていることに気づいていました。このことから、楽器をやるかどうかは、必須ではないと経験上感じています。
小さいころから楽器を習っていれば誰もが絶対音感を持つのではないか、と思われている方が多いですが、私はそうは思っておりません。楽器を始める前の段階での音楽体験こそが絶対音感が身につくかどうかに大きく影響していると感じています。