ピアノをビジネスへの戦略

私は高校・大学生時代、軽音楽=バンドで、ミュージシャンを目指していました。音楽知識もほとんどなく、5歳からピアノを習う人たちがいる現実を知っている今、単なる無謀だったなと思うのですが、当時は馬鹿みたいに本気でした。

そして今、私の子供が音楽中学校に入ることになりまして、まじめにピアノをビジネスにつなげる方法を考えないといけないなというところに来ましたので、再度考えるページをここに作りました。

音楽は食っていけない=仕事がない

ピアノだけに限らず楽器というものを学ぶとき、演奏家になること、プロになることを夢見てしまい、練習にあけくれ、その先に仕事があると思い込んでしまっている部分があります。どうにかなるだろう。

しかし、生活必需品やお医者さんのように、生きていて必ず必要とならない音楽については、必ずしも買ってくれる人がいる仕事ではありません。

買ってくれる人を探す必要があります。自分を売り出す必要があります。

お客さんは誰?何を求めているのか?

ピアノを弾くことを仕事にしようとするとき必ず考えなければいけないのは、お客さんが誰なのか、そしてそのお客様は何を求めているのかというところにフォーカスしないといけません。

・世界一のピアノを聞きたい人
・ピアニストを目指す子供にピアノを聞かせたい人
・ピアノ先生をやっているがピアニストの演奏を聴きたい人
・最近ピアノをはじめ、プロの音楽を聴いてみたい人

まず、演奏家になるのであれば、聴いてくれるお客さんが誰になるかを考える必要があります。一方で、ピアノの先生になる場合になるとまったく違ってきます

・4歳~の子供を持つ家庭で、ピアノに興味がある親御さん
・4歳~の子供を持つ家庭で、脳の活性化などに興味がある親御さん
・音大に入るために学ぶ学生さん
・素人だけど音楽にハマってやりたくなった学生・社会人さん
・一流の人の下で、生涯腕を磨きたいピアノ教室の先生
・保育士などになるために必要に迫られて習う学生さん

あるいは、大学の講師や教授、小学校・中学校・高校の音楽の先生として働くのであれば、学生だけではなく、学校・学園運営者がメインのお客さんとなる場合もあるでしょう。

ここまでは一例ですが、そういった誰がお客さんなのかによって、どう売り込むかの行動が変わりますから、では、自分は何を目指すのかをきちんと考えて、活動の指針を決めていく必要があると思います。

演奏家になりたい場合

どう考えても演奏家以外の考えはない人もいるでしょう。だとしたら、その前に演奏家になるために必要なことを自分ができているかを見つめなおす必要があると思います。

・コンクール、発表会などでお客さんを意識して楽しませることを考えて演奏したことがあるか
・人前で演奏することが苦ではないか
・聴いてもらうだけの個性を持っているか

演奏家になるということは、聴いてもらうことに絞って仕事をするということを目指すことになります。その場合には、聴いてくれる聴衆をきちんと意識できる人でないと独りよがりの演奏になってしまい、お客さんが見つからない可能性があります。また、そもそも人前で演奏することが苦手だったり、発表会、コンサートを楽しめていないのであれば、どんなに演奏能力が高かったとしても、苦痛になり仕事としてやっていくのは無理があります。

そして、最後に書いた個性についてですが、これはとても大事な部分です。人と違うわかりやすい個性・何かを持っていないと誰も気づいてくれません。日本で有名、一流とされるコンクールで入賞し一位を獲得したところで、それが個性になるかと問われれば、ちやほやされ仕事になるのは、その年だけ。次の年、新しいコンクール一位がでたら失ってしまうものですから、そういうものは個性ではありません

どんな個性を持った、演奏を売るのか、を明確に表現する必要があります。

聴いてもらうための活動は必須です

どこかの事務所に属したり、そういった活動の組織に入ったり、音楽界に引っ張っていってくれる先生、先輩にリードしてもらうことがあれば、音楽の道に詳しくなくとも、すでに存在するお客さんへのルートが見つかりますが、そうでない場合は、今存在しないお客さんを見つける活動が必要となります。

毎週、毎年、演奏会がある。固定客がいる。楽団があって、お客がある。お金の流れがある。そういった組織やビジネスグループにすっと入っていけるチャンスがあった場合は、演奏の能力だけを高めるだけでうまくいくひともいるかもしれませんが、それでも基本的には、聴いてもらうための行動をしないと演奏家としてのお客さんは見つかりません。

一般的な方法で、どこまでいけるかについて、現時点の状況を踏まえながら考えてみたいと思います。