現在私の子供は音楽中学校にてピアノを習っていますが、古巣となるカワイ音楽教室で幼稚園の頃から小学生までピアノを習っており、カワイのコンクールでBコース地区本選出場までを過去経験させてもらいました。昨年はコンクール参加を休んでいたのですが今年はついにAコースで出場することを決意しましたので、その話を今回は書こうと思います。
目次
- コンクールに出場するかを決めるのは本人
- 基礎からやり直したピアノ演奏が通用するのかの勝負
- 無冠から毎年這い上がってきたピアノコンクール
- それでもピアノコンクールの結果は「点」なのである
コンクールに出場するかを決めるのは本人
ピアノコンクールに6年以上参加してきた経験から感じたことは、残念ながら小学生の頃のピアノコンクールで頑張っているのは、こども以上に親だったことでしょうか。
初めて地区予選に参加した時のこと、コンクールのあとにピアノを習っている自分の子供の評価を、習っている先生がする、親がする、そして、子供が委縮する。
そんな場面を私は何度か見てきました。時には見ていて、かわいそうな姿でした。
お子さんが望んでピアノコンクールに参加しているのであれば、その評価というかダメだしに価値あるものかもしれませんが、どこかピアノコンクールに参加することイコール、結果を出すことが、義務付けられているような家庭がたくさんあります。
音楽は、音を楽しむと書きますが、ピアノコンクールは、音楽会ではなく、ピアノ競技会みたいなものになっているんですね。
私の子供は、昨年は音楽中学校の1年生ということで、一からやり直しをする1年と決めていました。ピアノイスの座り方といった本当の基礎からやり直した1年にすると自分で決めていました。
そのため、ピアノの先生から勧められても、頑なに、コンクールには出場しないと宣言していました。
子どもの判断で決めているのが、我が家庭でした。
基礎からやり直したピアノ演奏が通用するのかの勝負
うちの子供は昨年1年をつかって、基礎からやり直しました。
演奏途中にイスが動いてしまうような無駄な動きや、スピードコントロールができない、タッチがまぁよくない。
コンクールの予選でトップを飾っていても、探し出したら、悪いとこだらけの小学校時代の演奏でした。
昨年1年を使って、だいぶ改善はしましたが、1年経っても、理想のタッチにはまだ届かない状態ではあります。
しかし、だいぶ改善したのですから、勝負をしてみるのも悪くはない。子供がコンクールに出場すると決めたなら後押しするのは親の役目だと思いました。
無冠から毎年這い上がってきたピアノコンクール
私の子供は、ピアノの遅咲きの流れで、まだ咲いておりません。全国大会に参加できるような結果は出せていませんでした。
しかしながら、道が厳しければ、挑みがいはあるというところで、幼稚園から小学生で、毎年のようにランクを上げてきました。
- 子どもコン 入選
- 子どもコン 無冠
- Cコース 入選
- Cコース 審査員特別賞
- Cコース 入賞
- Bコース 入賞
- 不参加
- Aコース チャレンジ ←いまここ
と上り調子できていましたから、今回出場するAコースであっても、その加速が本物であったかを確かめるチャンスになります。
それでもピアノコンクールの結果は「点」なのである
私の子供が現在習っているピアノの先生は、東京藝大出身の先生ですあり、小学生の頃から日本全国ピアノコンクールで全国大会で結果を出した方でございます。
その先生が常々おっしゃいます。
ピアノコンクールは点であり、過剰に評価し、一喜一憂するものではない
と。
確かにそうなのです。子供の頃に全国優勝をしていようが、していまいが、人前で演奏ができる、仕事としてやろうとなった時に、素晴らしい演奏ができていないのなら、音楽家としては、認められないし、やはり聴いてもらえないわけです。
長期的な練習プランで着実に、そのゴールに向かっていない限り、コンクールを過剰に気にする必要はないと、私は感じます。
コンクールを過剰に意識しすぎて、心を壊してしまう方が少なからずいますし、コンクールの演奏というのは、コンクールのための練習があるくらい、狂った部分もあります。
ピアノの先生がおっしゃるように、一喜一憂することなく、こどもの挑戦に寄り添ってきたいと思います!