ピアノ調律師の未来は明るいようです

新年あけましておめでとうございます。新年が明けて最初の記事となりますので、新年のごあいさつとさせていただきました。

さて、長らく更新が滞っておりましたが、最近のお話を書いておきましょう。年初は、ピアノの定期調律がありましたが、そこでよい話を伺うことができました。

平成の時代は、ピアノは日本において大不況でして、ピアノの先生も、調律師も日の目を見ることがなかったような、ひどい状況だったことを聞くことが多いです。

今回はそんななかで調律師さんのお話です。

ネットを見ても、調律師なんて儲からない、需要がない、電子ピアノで十分、、、などなど、ピアノの調律師は仕事がない・収入がないと、これまで散々の言われてきたように感じます。

さて、そんな中ですが、ピアノの調律を、いつもの調律師さんに先々週くらいにお願いしていたのですが、その方は調律の仕事に関しては、明るいとの見通しをされていたんですよ。

ずっと不況といわれてきたピアノの調律の仕事に関して、明るいというのは、良い話だとおもいましたので、年初ですし、明るい話題として記事にしてみたいと思います。

調律師の未来が明るい理由

ㇾ ピアノの不人気が続き中間世代が消失
ㇾ 経験・技術のある人に仕事が集まる
ㇾ 学校はあるが技術の習熟は永遠に終わらない
ㇾ 本物のピアノは不滅

ピアノの不人気が続き中間世代が消失

1980年代まではピアノバブルで、ピアノの調律が1日に8件も入るというとんでもないバブルだったようですが、バブルが終わってからは

  • 生活の中で無駄な出費は押さえたい
  • ピアノをやっても仕事にはならない
  • 電子ピアノの普及

と節約志向が各家庭に浸透し、どんどん仕事がなくなったようです。そんな状態であれば、当然、「これじゃ廃業しかないよね、他の仕事じゃないと食っていけない」という流れができて当然です。

そういう稼げない時代があったため、現在50歳以上の世代は割合いるそうですが、20歳代から40歳代までの層は育つことなく、現在ほとんどいないそうです。

激減していると言っていいでしょう。

50歳以上の師匠になるくらいの人はたくさんいるのに、そこから下がほとんどいないということは、「今50歳の人たちが引退したら、引く手あまたで仕事がでる可能性がある」ということを、示唆しているというのです。

また、調律師として仕事が成立しているのは、日本くらいで、海外は自分でピアノを調律するというところもあるそうです。

日本だけでなく、世界的に仕事が生まれる可能性がある状態のようです。

経験・技術のある人に仕事が集まる

気づけばスマホはあたりまえ、ソーシャルで宣伝、腕のいい人はいいねがもらえて目立つ。そんな時代の今、電子ピアノではなく、せっかくのアコースティックピアノで、お金をかけてまで調律をするのなら、一番腕が良い人にお願いしたいというのは、誰もが思うところだと思います。

そうなると、本当にピアノが好きで、日々の調律に精進されているハイレベルの技術者が、必要とされ、目立ち、仕事が引く手あまたになるのは当然です。

私が依頼している調律師さんも、かなりの経験がある方で、1つを聴くと10が返ってくるくらいの情報量なのですが、このように、気が利く調律師さんには、仕事がたくさん集まっているようです。

当然と言えば当然ですね。

ピアノの調律と言えば、1万数千円~が総場ですから、1日4件もやれば、毎日5万円程度は約束されます。

固定客を手に入れることが何より大事ですが、それが実現すれば、下手な仕事よりも効率的に働くことができるらしいです。

学校はあるが技術の習熟は永遠に終わらない

ピアノの調律に関しては、国家資格のようなものはないらしく、1年くらい学校に通うことで、調律の基本を学べるようです。

しかし、ピアノの調律というのは、学校の勉強だけで終わるようなものではないそうで、いわゆる職人として永遠の学びがそこにあるそうです。

つまり、簡単にはピアノの調律師として活躍できないということがわかります。

そもそも自然から生み出された木材と金属でできているピアノがあり、そこに照明による温度変化、湿度、プレイヤーのプレイ方法などなど、様々な条件で、変容する楽器ですから、たとえ今日の調律が終わっても、それがゴールではない世界であるという印象をわたしは感じています。

学校を卒業したから一人前ということはなく、卒業してからも学び続けたか、そうでなかったかで、気づいたら大きな差が開いてしまう職人の世界が調律にあるそうです。

本物のピアノは不滅

電子ピアノで練習を始めたというお子様も、上達すればピアノでなければ練習できないというくらい、本物のピアノは違います

生の音色を聞けば、ピアノは楽器ではあるが、電子ピアノは楽器ではないことがわかるように違うので、電子ピアノがピアノを駆逐し、完全に電子ピアノになってしまうことは、現時点では、想像できません。

圧倒的に音色は、生ピアノが優れています。

その結果、仕事のためではなく、職人としてピアノの調律を続ける限り、仕事がなくなることがないことが見えてきているようです。

誰でもできるレベルの調律では、仕事はなくなってしまうかもしれませんが、誰もまねできない調律ができるようになれば、当然職場は増えますし、永遠に仕事を失うことはないでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

どんな仕事であれ、基本的にトップに立てれば仕事が永遠にあるのは変わらないと私は考えていて、儲からない、儲からないとされる調律師だろうが、世の中のどんな仕事であろうが、トップレベルにいれば、仕事からあぶれることはないと感じています。

みんなが、「なるのが大変・儲からない」という仕事は、どれもが大変ですが、これをやりたいと思うえる仕事があり、それを真剣にやる限りにおいては、結局は、仕事になるような気がします。

「てきとうな仕事をして、それでいて多くのお金をいただく」という、甘い考えでいる限り、得るものは少なそうです。どんな仕事であれ、とことん追求して、他の人ができないことをする限り、それは生業となるわけで、誰がなんといおうが素晴らしいものになるんだということを、感じました。

最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。m(__)m

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