ピアノのレッスンは、幼稚園や小学生の頃に始めないと、本当に上手くはならない特殊な習い事なので、子供の意志よりも先に、練習がはじまってしまうという特殊さがありますよね。
「ピアノが大好き」と子供が口では言っていても、ピアノの練習は、できないことをできるようにするという、練習を伴うので、やる気が無くなってしまうと、まったくやりたくなくなってしまうようでした。
私の息子の場合は、30分くらいは練習ができましたが、それ以上の練習となると、気が向かなくなるようでした。
そんな時に、無理にはさせても意味がないと私は思いましたが、少し遊び心で、「もし、こうやったら、もっと練習するかも?」と、いくつか実験的に試していたことがあります。
中学生となってしまった今では、なんとなく私が意図的にやっていることに気づいてしまう気もするので、やっていないのですが、それでも通用しそうな、やる気を出す方法を今回は書いてみたいと思います。
ㇾ ピアノの前で話をする
ㇾ 子供が好きな曲の楽譜を買う
ㇾ 嫌なら辞めてもいいと優しく言う
ピアノの前で話をする
子供が練習するしない時、それは練習をするやる気がなくなったときです。
その時、モチベーションがゼロになっているのは、心です。いまやっていることに飽きてしまった、そんな状態が、練習したくなくなったタイミングだと私は理解しています。
子供がそんな状態になっているとき、私はピアノの前で、こどもと雑談をするようにしていました、学校のことや、最近やっている遊びのこと、そして、それとなく、最近はどんな曲が好きなのか。
ㇾ 学校のこと
ㇾ 好きな遊びのこと
ㇾ どんな曲が最近好きか?
そんな話をしていると、そもそも音楽が好きな子供でしたから、こんな曲が好きなんだと、弾き始めます。弾き始めると、そっちに集中することになり、ピアノの練習をするエネルギーが貯まっていくようでした。
その後、また練習をすることがありました。
すべての子供にあてはまらないかもしれないし、やりすぎると、そうやってピアノを弾かせようとしていない?というふうに気づいてしまうので、わかるようにやってしまったら逆効果ですが、気づかれないうちは、効果的でありました。
ちなみに、私は今も気づかれていません。
子供が好きな曲の楽譜を買う
小学生のうちは、それほど難しい曲はできませんが、アニメの音楽やゲームの音楽など、比較的難易度がやさしい音楽に子供は興味を持っていたりします。
そのような時には、私は楽譜を買って、与えていました。
好きな楽譜があれば、もちろん、子供のモチベーションもアップします。ピアノの練習が、練習ではなくなっているようでした。
これは、うちの息子の場合、かなり効果的な、やる気をださせる方法でした。
嫌なら辞めてもいいと優しく言う
これは、リスクがあるので、誰にでも通用する方法ではないとは思いますが、うちの息子の場合は、コンクールで真剣に戦ったり、音楽の受験をしたりで、ピアノの向かわざるを得ない時がありました。
私は、ピアノを絶対に続けてほしいとは思っていません。やりたいことが、本当にピアノなら、今それを続ける価値はありますが、そうでなくなったら、それほど大きな価値はもちませんから。
だから、そのことについて、子供と会話をすることが何回かありました。真剣にどう思ってピアノを弾いているのか、ピアノでどうしたいのか。怒ることなく、過度に真剣にならず、やさしく問いかけました。向き合いました。
ㇾ 何を思ってピアノを弾いているのか
ㇾ ピアノが上手になったら何をしたいのか
そうすると、自らの言葉で、今の気持ちについて、語ってくれますし、話をしていく中で、それでもピアノの練習をしたいという気持ちが復活するようで、会話の途中、あるいは、会話の後で、ピアノに向かうことになっていました。
結び
小学生という、まだ、自分の心がコントロールできない時期に、ピアノの練習を子供に強制するのは、かなり大変なものです。
しかし、発表会やコンクールの日程はずらすことはできませんし、それまでに準備を完全にやっておかなければなりません。
また、完全にやったところで、上限がないのもピアノです。
今回は、「小学生の子供がピアノを練習しないときにやる気をださせる方法」を書かせていただきましたが。
基本的には、やる気を回復させる方法だと思います。そもそも、やる気がない子供の場合は、ピアノに向いていないと私は感じます。
モチベーションがMAXにたまっても、10分しかできないとなると、無理にやらせる必要はないかなと感じます。
それでは、今回はこの辺で!
よいピアノライフを、よい音楽を!