私は、高校のころにギターを始めてバンド活動をやっていましたが、家族の支援はゼロでした。
そんでもって、プロになるという、今思うとアホみたいな、現実離れした夢を持っていました。
オリンピックのアスリート、将棋の世界、アイドル、どれを見ても、今現在の世界では、その後ろに支える家族がいます。
ところが、残念ながら私のように、高校ぐらいのころにピアノに目覚め、プロになりたいという方々が、ヤフー知恵袋などで、そのような夢を追いかける投稿をしている様子を見ると、本当に胸の詰まる思いがします。かつての自分をみるかのように
君の思いは素晴らしい!けれど、今生ではそれは叶わない可能性が、非常に高い。
かつての私を眺めるかのよう如くです。
私の子供は、幼稚園に入る前からリトミックを始め、5歳にはピアノの練習を始め、音楽中学校に通います。
それを経験して思うのですが、親の協力がなしにできません。私の子供の場合には、お金はあまりかけなかった方ですが、それでも、毎月の月謝1万円+発表会+コンクールで、年間十数万円はピアノにかかっていたでしょう。また、ピアノも、電子ピアノ+中古ピアノで、70万円。となると、すでに150万円くらいは、ピアノの学習費用に充てていることになります。
ただ、これも最低ラインな気がします。また、これでもプロになれるとは、まったく思っていません。
今年度は、音楽中学校の受験がありまして、上の写真のような頑張りメッセージを家族で作り、その下で、子供はピアノを練習しておりました。
家族の支援なしでは、楽器のみならず、なんでも成り立たないのが教育の常識になってしまっています。なっていると思います。
大昔は、高校生からピアノを始めて、ピアノの先生になる。その先生が、今や有名になった音楽大学の創始者だ。なんてことがあった時代もあるわけですが、先進国の仲間入りを果たし、貧富の差も激しく、お金持ちが乱立する社会となった今、ピアノ教育も、早期どころか、とんでもない状況になっており、小学生の頃から大学の教授クラスのピアニストに学び、13歳でデビューするケースも実際にでてきています。
それでも・・・
そんな現実でも、人間の思いが負けるのだろうか? いやそもそも強い思いがあるからこそ、いい演奏ができるんだ。
それを私は信じたい。高校から目覚めて、厳しいけれど、長い年月をかけてでも、ピアノ弾きになる。
そこには強い意志だけではなく、あきらめない勇気、生き延びる勇気も必要なんだと思います。
私の子供は家族の支援を受け、頑張ってきましたし、これからも頑張るのでしょうが、それでも、もっと頑張らないととてもじゃないけど、プロにはなれるとは思います。そんな世界なのです。
とりとめのないブログになってしまいましたが、厳しい現実と、それについて感じている親としての思いを書いてみました。
読んでいただきありがとうございました。