電子ピアノを、なぜ楽器メーカーが作っているのか

昨日楽器店で、電子ピアノが圧倒的にアコースティックピアノ、つまり生ピアノに負けていることを再認識したのですが、そうなった場合に、なぜ、ヤマハやカワイは電子ピアノを作るのだろうか?という疑問がわきました。

ということで、さっそくWikipediaで一般情報を探りました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E5%AD%90%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E

そこから見えてきたのは、RMIエレクトラピアノという海外のメーカーが発表し、続いて、日本のローランド、そしてヤマハが追随したということです。

当時私は赤ん坊でしたから、どのような経緯で電子ピアノが作られていったかはわかりませんが、当時ピアノを習っている家庭で、電子ピアノを使っているという話はありませんでした。ピアノといえば、調律が必要なアコースティックピアノしかありませんでした。

ではなぜ、電子ピアノを売るように、売れるようになったのかという疑問がわきます。プロピアニストになるつもりは最初からないけれど、習い事としてピアノをやる、どこかで辞める習い事、あまり場所はとりたくない? ブームだから、女の子だからピアノを習わせる、など、ピアノよりもピアノを習っているというステータスにニーズがフォーカスし、電子ピアノの需要があったのではないかと、私は推測しています。(筆者の勝手な想像です)

また、よく言われるのはマンションなどの区分所有の形態の住居が増え、騒音問題と絡み、ピアノではなく、電子ピアノが選ばれるようになったということです。

つまり、ビジネスを考えた大人の事情で、メーカーも電子ピアノに走ったと言えるのかもしれませんね。(筆者の勝手な想像です)

とはいえ、楽器として電子ピアノは使えないことは、ピアノメーカー自身が一番わかっていて、それを今も売っているというのは、大人の事情としか、言えない状況です。

電子ピアノばかりが売れ、精密な機構を持つピアノは売れず、その電子ピアノの売り上げが今もあるからこそ、ピアノの製造も続けることができているという状況があるとするのなら、こうなるべくして、こうなったとも言えるのかもしれません。(過去は変えられませんから、過程でしか語れません。)

でも、結局ピアノでなければ、ピアノは演奏できないのですから、なんともよくない状況があるのだけは事実です。電子ピアノが将来ピアノに完全置換できれば、いいわけですが、そもそも今の設計では、置換できないことが明確になっているような気がして、なにか矛盾を感じてしまいました。

サイレント技術も結局は電子ピアノシステムなので、なんの解決にもなっていないような気がします。

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