金曜プレミアム・TEPPEN 第16弾【大白熱のピアノ頂上決戦】を観たよ

今回は、以前から見ている「てっぺん」というテレビ番組について個人的に思っていることを書いてみようと思います。

ピアノをテーマにしたテレビプログラムがゴールデンタイムに行われるということは、少子化に伴い人気の薄れつつあるピアノにスポットライトがあたり、再ブレイクの可能性を見出せるという意味で、すごく価値はある気がしています。

なので、こういう番組があることは、指示できます。

けれど、「ピアニスト」というキーワードと「てっぺん」というキーワードが、きちんとした意味でつかわれていないという時点で、本当のピアニストがどれほどすごいのかを理解していない、あるいは、知らないという、無知だからこそな放送できると感じている。まったくもって、本物に対して失礼な番組となっている気がする。

芸能人のピアノ披露プログラム=かくし芸大会

これがあの番組のレベル感だと私は感じています。

本当のピアニストの演奏を知っている人たちからみれば、どの出演者の演奏も音大生レベルであり、まだまだだなぁと感じるレベルなのであるが、ピアノ演奏を日頃聴くことのないテレビ視聴者にとってみれば、そこまでの違いは感じられないのであろう。昔の私のように。

けれど、そんなレベルの発表会?の出演者をピアニストと呼んでしまっている。仮に、ピアニストでない人を、ピアニストと呼ぶのは、自己満足として、よいけれど、事実としては、どこかで通用するピアニストと呼べる人は不在なのであるから、違和感しか感じられない。

そもそも出演者も、その中で「てっぺん」と持ち上げられて、うれしいものだろうか。中途半端な一番、あまり有名でないコンクールの一番、参加者が8人程度しかいない中での一番とは、どの程度の価値を持つのだろうか。

また、演奏しているときの手の動きのぎこちなさも、隠せていない。音大生はまだしも、それ以外の出演者の手の硬さは、まったく隠すことができず、ピアノ歴10年超というテロップが恥ずかしいくらいに、練習不足が映し出されている。

ピアノを5歳ではじめ、現在29歳で、ピアノ歴24年とか、書いているところも、いただけない。まったくもって意味をなさないキャリア表示である。24年も実際やってないとつっこみたくなるのである。ピアノを始めてから24年経過しているだけのことを、ピアノ歴24年と出す時点で、異常だ。

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バラエティ番組の一つであり、本物のコンクールでないのだから、おおげさに、コンクールだ、エリートだ、天才だと、視聴率を稼ぐために叫ぶのも、メディアだから仕方ないのかもしれないが、うそにしか感じないのである。

てっぺんじゃないものを、てっぺんとよび、ピアノ経験者のことを、ピアニストと呼ぶのだけは、いただけないと私は感じて、視聴しているのである。

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