ピアノが上手いだけでピアニストになれるのか

先日、題名のない音楽会に出演していたピアニスト「ラン・ラン」氏について、以前どこかで演奏を聞いていたことがあったかもしれませんが、とんでもない人物であることがわかりました。。

もちろん、ご存知の方にとっては当たり前なのだと思いますが、私は知らなかったので、すみません。。反省します。

何が凄いかと言うとですね。

なんと!メタリカと共演してるんです

メタリカって言ったらですよ、クラシックとは真逆であり、決して上品ではなく、大変下品な私のような不良が好む、ヘビーメタル界の重鎮中の重鎮ですよ。

題名のない音楽中に、ラン・ラン氏が語っていた言葉「ピアノは何のためにやっているんだ」とアメリカに留学した時の先生に聞かれた時「コンクールで1位をとるためだ」と答えたそうですが、先生は「音楽は楽しむためにあるのでは?」とその時から、ラン•ラン氏は

「ピアノは楽しく演奏していいんだ」

と人生を変えるきっかけになったと語っておりました。その出会いがなければ、クラシックのピアニストが、メタリカと共演するなんてありえないですね。

ピアノの先生の中には、クラシック以外の音楽を認めない人もいるとは思いますが、まったく真逆の精神で演奏を楽しむのが、本来だと私も思います。

クラシックはあくまでも音楽のジャンルでしかないわけですから。

さて、このラン・ラン氏について、他の動画を見ていて気づいて聞かことがありますが、何と言っても有り余る、個性というか、自由さを持っていきがします。

レッスンビデオなどを見ているとわかると思いますが。

どうでしょう。Tシャツでラフな先生。どれだけ自由なんでしょうか(笑

クラシックとは、こうでなければいけないと固執すればするほどに、変化のないつまらない音楽になってしまっているのではないかと、私は思っています。

私も息子のレッスンを共に過ごすことで、ピアノとはどのように弾くものかを正しく理解してきたこともあり、ようやく、同じ曲を、何にものピアニストで聴き比べ、演奏の違いをわかることもできるようになり、クラシックの音楽の深みを味わえるようになってきた気もしますが、ラン・ラン氏のような自由なスタイルからなら、特に楽器に精通しなくても、わかりやすく楽しめる気がするのです。

エネルギッシュで無駄がなく、的確に、ユーモアを交えながらピアノを教える。演奏する。

ここまでくると、ピアノが弾けるのは当たり前で、それ以上のものを感じます。

日本に同じようなピアニストがいるかと問われれば、とても誰も真似できない気がします。

テレビに出演の多い、トークの得意な演奏家は、あえて名前を挙げませんが、多数いるとは思いますがどれも、演奏の方は、最高ではない気がします。

今回、ラン・ラン氏がスーパースターであることを初めて知った私でしたか、しばらくは注目のピアニストとして目が離せない感じです。

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