X Japanの「Tears」の練習を始めた息子

ここのところコンクールに向けた課題曲の練習を息子はしてきていたのですが、正月休みにある程度頑張ってしまって暗譜も進み、ゆとりがあるように感じられたので、何かしら好きな曲が見つからないと練習に飽きて弾くのをやめてしまいそうだなぁと、感じてきていました。

親としては、その時はその時でいいのですが、どうせなら私が弾いてもらいたい曲をリクエストしてみようかと思い、X Japanの「Tears」の楽譜を渡してみました。(基本的に気に入らないと身が入らない息子なので、期待はしていなかったのですが)

すると、息子は「この曲おもしろい」という反応で、食いつきが良かったんです。ここ数日左手の指をつきゆびしてしまって、左手は使えないのですが、それでもあえて練習をする食いつきぶりです。

親としては、完成したらアップロード候補だなぁと思いましたね・・・

今はにわかファンの私ですが、「X Japan」がとても好きだった時代があり、思春期も重なっていていくつか当時の思い出があるので、練習の音色を聴いているだけで感動したりしています。

ちなみに、「X Japan」のYoshikiさんのピアノ演奏について、ピアノを習っている息子が子供だからこそのストレートな表現でどう言っているかを書いてみようかと思います。(ファンの方が、読んでいると怖いですが・・・)

どんな人かの先入観がなく、思い入れもないの子供の勝手な意見ですが、息子は、Yoshikiさんの演奏を見ると「かっこつけだね~」と言います。

弾き方のことかと思ったのですが、どうやら違うらしく、選んでいる音符やピアノの響かせ方について言っています。とはいえ、楽譜を渡すと「おもしろい」というのですから、お前も「かっこつけたがりじゃん」と私は思うわけですが。

ただ、ピアノを弾く手の移動に関しては「僕と同じで波打っちゃってて、先生によくないって指摘されるよ」って言うんですね。

私のような素人からすると、Yoshikiさんのピアノ演奏には、文句のつけようもなかったわけですが、ピアノの理解が少し深まった今の私は、息子の指摘もわかるようになってはいます。

最近のピアニストは必要なことはしっかりとやり、不必要に体を動かすこともなく、無駄のない動きで演奏しますからね。

といっても、作曲家という視点であれば、作った本人の意図通りに弾けていればパーフェクトなので、やはり私が何かを言える立場にはないわけですが。

ちなみに、容姿・衣装について、息子がなんと言ったかというと、「日本の和を大事しているのかな」と言うんですね。

最初は、「え!?何?」と思ったのですが、顔を白塗りで、髪の毛を伸ばし、派手な服が着物的に見えるようで、歌舞伎のような衣装に見えたようです。

「なるほど!」と思いましたね。確かに、私はHIDEさんにそのようなイメージがあったので、そこまでの違和感はありませんでしたが・・・

また、息子の練習に付き合っていると、楽曲に新しい気づきを見出すことができました。

「同じフレーズが繰り返されているのに、なぜここは3連譜なの? 前のところと同じでよくない?」と息子が言うので見てみると、英語の歌詞の都合で3連譜にしていると理解ができたのです。ではなぜ、3連譜なのかを考えたときに、あえてこの言葉を強調してたのかという意図が理解できたわけですね。

昔は英語の意味はよくわからず聴いていたわけですが、今は英会話教室にも通った後で、私は意味もわかるようになってるからこそ気づけれました。

なるほど、Yoshikiさんはこれを強調したかったのか、ほぉ!となるわけなんですね。新たな発見でした。

昔は、なんとなく歌を聴いて、曲の意味をわかっていたつもりになっていましたが、作曲者の意図を知るというのは、こういうことかと、いまさら気づいた瞬間でした。

ベートーベンやショパンなどの大作曲家の曲でも、なぜ変えているのかを考えれると、やはり面白いんでしょうね。

コンクールの課題曲そっちのけで、練習を始めてるので、完成は早いと思いますが、それはそれで複雑な親心の私でした。

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