音大の被害者たちの悲鳴

(今回の内容は、個人的な意見ですので、読み物でしかなく、変な小説だと思って、読んでいただければと思います)

ネット情報をめぐっていると必ずでてくるのが、「ピアノではご飯は食えない」。決まり文句のの「音大出ても就職先はない」です。

これについては、なぜかと言えば、自分勝手な被害者が多数いるからだと思っています。
音大に投資したのに、リターンがないじゃないか!という投資の詐欺に似たような構図が伺えます。

おそらく多くの親御さんは、音大に行きさえすれば学校なのだから、将来ピアニストとは言わずともピアノの先生くらいにはなって、投資した額が少なからず戻ってくると思って投資をしたのでしょう。

しかし、現実はそんなことはなく、音大を出たのに就職もできず、何の役にも立たなかった、我々は被害者だから、時間と損した金返せということなのでしょうね。(勉強嫌いだったんでしょうが。。。)

そのような方は、医学部に行けば、誰もが医師免許を得て医者になれるとでも思っているのでしょう。

芸術も同じです。美大についても同様の問題はつきまといます。文学部も同じような気もします。

でも、その前に気づかなければいけないことがあるんだと思います。現実を見なければいけません。

はっきり言って、現実把握能力が足りなすぎます

医者だって大学に受かるまでに、何浪もする人がいます。家系が医者のために、10年かけてようやく医学部に受かり、医者になるひともいるくらいです。2年、3年と医学部を挑み、途中で諦める人も多数います。

弁護士免許を取るために大学を卒業してから何年も就職せずに勉強している弁護士の卵も多数います。

どの道もみんな簡単じゃない現実があります。

だから人生なんですけどね(この先は長くなるので書くのは止めておきましょう)
さて音楽に戻りましょう。

最近活躍しているクラシックの音楽家は、そもそも大学に入学する前にデビューをしていたりするものです。大学に行くまでに、どこかで優勝などの芽がでなかったのだとしたら、音大には絶対行くべきではないということでしょう。

なので、今は音大に行く前に、判断をすべきなんだと思います。

最近、ピアノやバイオリンは3歳から始めるような特殊な習い事になっているので、13歳~15歳で、すでにかなりの時間を練習していることになります。ライバルはそれが当たり前なのです。

大学のたった4年間で習得することよりも多くの時間を、その期間で確保し、練習してきたのですから、追いつかないほうがいたって普通です。

ですから、プロになるなら事実上「音大」は不要になっているんだと思います。

音大進学については、楽器を始めたのが遅いことを考慮しても、遅くとも17歳までに芽が出ていた子だけが、家庭の経済事情や自身の覚悟をもって慎重に検討するようなものなんだということです。

音大に入る試験なんて、あってないような子供達じゃなきゃ、演奏家にはなれないということでもあるでしょう。(つまり、結局プロになるのに、音大は必要ないとこまで先行教育で来ちゃってるということなんでしょう)

今の時代、小学生の途中から楽器を始めても、ピアノやバイオリンのクラシックの演奏家の道は閉ざされていると言える気がします。

それ以外の楽器であれば、可能性もあるかもしれませんが、それでも、真剣な覚悟が必要です。基本は、それでも音大には行くべきではないでしょう。

落語やその他芸能、何にしても、簡単に「道」は究められるものではないということです。

どんなことでもそうですが、遊んでたら、何にもならないということです。

とまぁ、厳しい現実を書くのはここまでです。

ダメだったら諦めればいいんです、諦めれば、自然と道は開けてきたりもするものです。

どんな人にも、それぞれの個性と「とりえ」があるのものですから、ピアノや音楽がダメでも、その時できる、他のことを真剣に探して、やればいいのです。

仕事は、どんな仕事も、心さえしっかり持てば、楽しむことができるものです。

生きている限り、みんなが努力しているのですから、努力をしなければ、前に進まなければいけないのです。でも、前に進めば、つらくとも見えてくるものは、必ずあるはずなのです。

一見幸せそうな人も、みな苦労をして、毎日を進んでいるのが現実だということが、わかる時がくるでしょう。難しいことをやる必要はなく、やれることを怠ることなく、しっかりやればいいのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です