私の息子には、絶対音感があります。
ピアノを習っていて、気づいたら息子は持っていたというのが実際のところで、持たせるために親として私が何かしら努力をしたかと問われれば、何もしていないという状態でした。
しかしながら、私は学生の頃、何を勘違いしたのかギタリストを目指して、絶対音感神話みたいなものを知っていたのは事実です。
その学生のころは、理科系の大学に通っていたのですが、ロック研究会という部活に入り、たまたま知り合った人が、化学を学んでいたのですが、絶対音感があり、なるほどと知っていたというわけです。
新曲を耳コピするのも早いんですからねー。。
ピアニストとして活躍している人の中で絶対音感を持っている人は、たしか30%もいないという話を読んだ記憶があるので、音楽家になるには絶対必要な能力ではないわけですが、そんな絶対音感を息子が持ったことになります。
絶対音感を持っているかわかるテストのYouTube動画がありました。
もちろん息子は答えを当てているわけですが、私ははっきりいってちんぷんかんぷんです。
ついこないだ、秩父にキャンプに行き、近くの牧場に鐘があり、鳴らしたのですが、息子に何の音か尋ねると
「これは、ファと、ファのシャープの半分くらいとフラットがまじっている」とか
はっきりいって、私はわからないので、当たっているかもわからないですが、たぶんそういうことなんでしょう。
音楽教室の先生も、ありますねーという話でした。
で、この能力が、どんなものか、もともと理系の私ですから、気になりますので、どうやって聞き分けているのか、子供に尋ねることを続けてきているので、少しづつ理解は深まってきてはいます。
最近の子供の回答は、「普段は、能力を切っているが、必要な場合に、絶対音感理解フィルターみたいなもののスイッチをいれる感じ」だとか・・・
うーん
これには、ちょっと理解に苦しんだんですが、ちょっと私の人生で振り返ると、英語に近いのかなぁと思いました。
私は、大人になってから英会話を熱心にやるようになったのですが、普段、ボーっと聞いていると、英語も理解していないだけでなく、そもそも、日本語すらも、何かしゃべっているなー程度の理解力だと思うわけです。
そんな、真剣に聞いていない状態の時が、息子がいう絶対音感フィルターは働いていないときなんだと思いました。
いっぽうで、この音は何かという、真剣モードになると、絶対音感フィルターのスイッチが入り、あたかも私が英語が理解できるように、音階も理解できるようになるんじゃないかと、推測するわけです。
まぁ、英語とは違うとは、思うわけですが、絶対音感というものの片鱗が少し判った気がしました。
ちなみにですが、音楽家に必要な能力としては、絶対音感よりもコミュニケーション能力だというのが、いまの個人的な理解です。
人を感動させるにも、いっしょに仕事するにも、まずは、コミュニケーション能力が、人とうまくやっていくためには必要なのですから。
音楽家であれ、コミュニケーション能力が大事な能力だと思います。
ということを、子供には今から伝えています。音楽家になるかどうかは知りませんが。