ピアノの先生に必要な能力

ピアノの才能の話になると、ピアノの才能ばかりに注目されがちですが、ピアノの先生になろうとするとピアノの演奏ではないところで、必要な能力がたくさんあると常々感じています。

保護者の観点かつ、子供が将来ピアノの先生になったときのことを考えてリストアップしているので、現時点で掲載しているものがすべてではないと感じますが、どのような才能が必要なのかをこのページでは、まとめておきたいと思います。(更新を続けていきます)

  • 生徒のレベルに合わせ説明できる能力
  • 保護者対応の能力
  • 営業の能力
  • 運営・管理の能力

生徒のレベルに合わせ説明できる能力

ピアノの練習ばかりやっていれば、先生になれるかと言われると答えはNOです。

ピアノの練習の現場を覗いてみればわかりますが、ピアノ教室に通う生徒は、小さい子供が多く、小学生が中心となります。

中学生になってからもピアノを続ける生徒もいますが、ほとんどは小学生で辞めてしまいます。

この状況から、必然的にピアノの先生には、生徒のレベルに合わせた説明ができる能力が求められることになります。

5歳や6歳の子供にピアノを教えるということは、小学校にも通っていない子供にピアノを教えることになります。

日本語の言語能力がない子供に、指導をするには、子供がわかっている言葉を選び丁寧に教えていかなければ実現できません

保護者対応の能力

最近の小学校の先生は、モンスターペアレントを相手にしなければいけないと聞くことがあるように、様々な保護者がいらっしゃいます。

この問題は、ピアノには関係ないだろうと思われがちですが、実際には学校に限った話ではなく、ピアノの先生にも当てはまります。

従来からのピアノを学ぶスタンスを理解している保護者が多ければ、苦労は少ないですが、実際には、様々な方がピアノ教室には来ることがあります。

ピアノの先生になる方には、保護者対応能力が必須であると感じます。

営業能力

ここからは大手の教室など、サラリーマンとして就業する場合ではなく、自分で教室経営を行う人を対象とした能力の話になります。

自分でピアノ教室を運営しようとすると、一気に様々なことをやらなければいけなくなります。

生徒の募集、チラシ作成、ホームページ作成、看板の作成など、やるべきことが一気に増えてきます。もちろん外部の業者を頼めばできますが、一からやるとなると普通の人はできません。

運営・管理の能力

営業能力のところでも触れましたが、ピアノ教室の運営を始めると、とても一人ではできないことが見えてきます。

一人でやることもできますが、そうなると自分のピアノの練習すらもできなくなってしまいます。

必然的に外部の協力者に力を頼ることになります。人を雇うことになると、生徒の管理だけではなく、経営者としての運営・管理業務が増えます。

会計の知識も必要になってきますし、やることは、ピアノの練習だけではないことが見えてきます

現時点でのまとめ

ピアノの才能の話を書くとピアノの演奏が上手であれば、ピアノの先生になれるかのような印象があるかもしれませんが、それは、まったくありません。

ピアニストを目指して、ピアノを練習していただけでは、とてもじゃないですが、先生になることはできません。

ピアノが好きで、先生になりたい方は、ピアノ以外にも必要なこと、勉強が必要であることを、早くから知り、取り組むとよいと感じます。

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