人はお金を手に入れるためだけに生きているのか?

人生 哲学

戦後の日本は、経済発展だけを中心に活動を続けてきており、気づいたら働かないといけない社会で男女平等が叫ばれ、男性も女性も社会で働くことが良いような社会を創り上げました。

しかし、新たな問題が生まれきたのは事実です。

  • 増え続ける若者の自殺
  • うつ病の増加
  • 希薄な人間関係
  • 日本人口減少(少子高齢化)

どこかが豊かになったら、どこかが貧しくなるようでは、結局なにも変わらないのに、一部の豊かになる人(勝ち組)だけが豊かになって、その他大勢(負け組)は不幸でいいという資本主義の姿が、昔は見え隠れするだけだったのに、今は隠すこともせずに、堂々と弱者を排除する現実に、私はおかしいのではないか?と感じるようになりました。

  • 機能しない労働組合
  • 忖度だけの狂った社会
  • 金持ち優遇
  • ルールになければなんでもやってOK

道徳という教育が学校から消えたように、NHKが偏向を繰り返すように、社会は、一方的な情報だけを垂れ流すことが当たり前になっていました。

これは問題だと私は考えています。

  • 男女平等は税金を集めるための仕掛け
  • うつ病などの新病はビジネスのネタでしかない
  • 希薄な人間関係は管理しやすい人間を作るための布石
  • 人口削減計画は動いている

すべては、実は秘密裏に裏の思惑があるのが現実です。陰謀論などと言うことなく、堂々と勝ち組のやりたい放題が許されるようになってきてしまいました。

今回は、これらの問題を考えるうえで基礎となる、「人はお金を手に入れるためだけに生きているのか?」をテーマに考えてみたいと思います。

ㇾ そもそも生きることに目的があるのか?
ㇾ 豊かとは何か?
ㇾ お金で何が買えたのか?
ㇾ あなたがお金を手に入れるときに、同時に何がおきているのか?
ㇾ お金は必要なのか?

そもそも生きることに目的があるのか?

いきなり答えが見つかるもはずのない、難しいテーマを出してしまいました。

生きる目的を考える余裕もなく、食べるために、生きるために生きるのが、実は戦国時代までの時代ではなかったのではないか?と私は考えるようになりました。

歴史のフタをあけてみると、人々が戦争を行うとき、そこには誰かの物を奪う必要があるから、争いが行われていたことが見て取れます。今ある戦争も、ほとんどは、持たざる者が、多くを持つものから、生きるために、持ってないものを奪うために、引き起こされるものがほとんどです。

・平等に扱われないことに対しての戦争
・原油を奪うための戦争
・土地を求めての戦争

人間は、誰かの持ち物を奪うために戦争をやりました。そして、それが目的だったはずです。そこでは「生きること」が目的であり、そのための手段として、食べるための戦争があった。

そして歴史は勝ったものが正義でありました。ねつ造も普通にありました。

さて、それでは、当たり前に人が生きれるようになった後で、生きる目的は何になるのでしょうか?

働いてお金を得ることでしょうか?

答えはまだわかりません。

ですが、当たり前に生きれるようになった後では、より豊かに生きるための競争を続けることが、目的となっているようです。

テレビや雑誌などをみればそれが感じられるでしょう。

そして、結局は、お金を手に入れるために働かされているようです。

豊かとはなにか?

豊かとは何かと聞かれたとき、私達は真っ先に何をかんがえるでしょうか?

簡単ですよね、お金をどれだけ持っているかです。

しかし、お金を持っていることが豊かなのでしょうか?

人間の体は、それほど大きくはありません。それなのに、人はより多くの物を求めます。

  • 使わない部屋ばかりの大きな家
  • ホテルと海にしか行かない海外旅行
  • 生活の工夫の必要のない食卓
  • 食べきれない大量の食事
  • 時間を潰すための娯楽

食べることが目的でなくなった現代の日本において豊かさの象徴となると上にあげた5つの贅沢だと思います

これを手に入れることが、どうやら豊かであることを表すようです。

本当ですか?

最近生まれた言葉として、ミニマリストというものがあります。これは、生きるために可能な限り最小限の範囲で生きることであり、その考え方です。

①10万円の仕事をして、9万9千円の贅沢をする毎日と、②1万円の仕事をして、9千円の暮らしをするとき、残るお金はどちらも千円です。

ですが、多くの人は①の暮らしを選びたいと思うようです。そして、人々は都市部に集まります。

それが現代社会が与えてくれる、生活であり、労働です。これを豊かと呼んでいます。

ミニマリストであれば、②を選ぶことがあるというくらいです。

お金で何が買えたのか?

「お金で買えないものはない」これは私の祖父が今も言っている言葉ですが、本当でしょうか?

私は豊かな学生時代を手に入れたかったですが、それがかないませんでした、今から、お金で買いたいです

私の母は既にこの世を離れましたが、もう一度一緒に食事くらいしたいので、お金でその時間を買いたいです

私は学生時代の友人たちと別れてから離れ離れになってしまって、ずっと会えていません。疎遠になってしまってなかなか会う機会も持てなくなりました。その時間を買いたいです

私の次男は私の思い通りには成長してくれません。お金で私の思い描くような子供にしてもらいたいです

・・・

実は、お金で買えないものを、いくらでも書くことが可能です。

本当にどうにかしてもらいたい問題程、お金で解決などできません。また、大事なものほど、お金に換算することもできません。

それでは、何が買えたのかを書くと結局は、消費財だけです。

毎日の食事や生活用品を買うことはできますが、本当に大事なものは何一つ買えませんでした。

結局お金で買えるものは、それほど価値のないものだけです。

あなたがお金を手に入れるときに、同時に何がおきているのか?

People at after work at a pub

私達は、労働で、サラリーマンとしてお金を手に入れる人が大半です。この行為は、おそらく、ピラミッドを作るという公共事業の労働と同じではないかと考えています。

さて、そのような労働によってお金を手に入れる時、私たちはには何が起きているのでしょうか?

会社の利益が出て、役員報酬があり、それでいて株主への分配金が出るような範囲で、給与は支払われます。

つまり、あなたが豊かになるよりも先に、社長が、経営幹部が、株主が、そして、税金により国が、地方が豊かになる支払いをした後で、ようやくあなたの手元にお金が渡ってきます。

それが現代の労働です。

あなたが豊かになるよりも先に豊かになる人が多すぎて、永遠にあなたは豊かになりません。

お金は必要なのか?

それでは、お金が必要なのか?と問われたとき私は今、なんと答えるかというと

必要と回答します。

しかし、それは支払いがあるから必要だというだけです。

・家や土地を持っているだけで請求される、固定資産税

・電気代、光熱費、水道代など、生きるために必要なインフラのための支出

・学費

これらの支払いを済ますだけのお金は必要でしょう。しかし、それ以上のぜいたく品やぜいたくな暮らしとなると、果たして必要なのかというといに悩むことになろうかと思います。

そもそも支出とは何か?

国の運営のために必要なのが税金です。彼らが国民一人一人のために働いてくれるならいいですが、そんなことはないようです。

電気代、光熱費、水道代、これらは長期的には安くなってもいいはずですが、経済活動が活発になると費用が増大する性質を持っています。

学校の勉強だけなら、無料かもしれませんが、カバン、制服、給食、塾、などなど、たくさんのものを買うために、お金が掛かってしまいます。

まとめ

資本主義システム下で民主主義国家であり、第2次世界大戦で負けた日本という国に生まれると、生まれた瞬間、もれなく支払わなければならないお金を課されます。

だからこそ、お金を手に入れて、働かなければいけません。

そんなシステムの中で生きていかなければいけません。

それが不幸なのか、幸せなのかは、生きている人々が決めることですが、私自身は、ちょっと抵抗があります。

生まれながら、宗教に染まっている家では、その子供も、その宗教を受け入れます。それと同じようなことが、実際は人間社会で行われています。

お金を支払う必要がなくなった時、あなたは何のために生きたいですか?

その時は、何をしたいですか?

そこが、あなたにとっての生きている本当の意味になってくることは間違いありません。

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