こんなことを書いてしまうと、皆さんびっくりされると思うのですが、私の母は末期がんです、昨日遂に医者から、最悪の状況を覚悟してくださいと言われてしまいました。
母は、3月に胃がんであることがわかり、調べてみるとフェーズ4で、手の施しようがないということでした。抗がん剤治療で、がんばることになったのですが、まだ髪の毛は抜けきっていません。
私は、学生の頃、早くに親離れをしなくちゃと、19歳で家を出ました。両親のお金を使って大学に行き、そして就職をして、結婚をしました。
母親と暮らしたのは、20歳までの期間。それ以降は、自分の家庭が中心となり、東京の家で16年ほど暮らしています。
母親と最後に旅行にいったのは、27歳くらいの時だったと思います。那須にいったのを覚えています。ちょうど今頃、ハロウィーンの季節だったと思います。
子供が生まれると、私は仕事が忙しくて相手ができませんから、妻と子供たちを育ててくれた母。とても助かりました。
それ以降は私は仕事に追われるようになり、家族旅行すらも1年に1回いくかいかないか。そんな状態で、16年を過ごしてしまいました。
また、私はそんな仕事のせいで、心身ともに疲れてしまって、元気もなくなっていました。
毎年お正月には、実家に帰るようにしていました。家族を持ってからは、毎年お正月には帰るようになったので、前回が16回目だったのだと思います。
2018年1月1日、この日私たちは、母親のガンを知ることもなく、この日を過ごしていました。今思い返せば、母親は食が細くなっておりましたが、歳をとったせいかなと、あまり気にかけず過ごしてしまいました。
私には弟がいて、父と母と、私と弟の4人家族。
最後に家族4人で旅行に行ったのは、私が大学生だったころの20年近く前のことです。長崎に行き、ハウステンボスにもいきました。
いろいろなところに生きましたが、その家族での最後の旅行は長崎でした。
明るく楽しい思い出。家族旅行をすると、父と母はよくケンカをしていたので、嫌な思い出もありましたが、いま思い返せば、そんなのすっかり忘れていしまっています。
既に20年前に、私の生まれた家族の旅行は終了していました。
皆さんは、どうでしょうか?仕事に追われ、自分の人生を生きることを、失っていませんか?
老後の不安に追われで仕事をやりすぎていませんでしょうか?
私は失ってしまいました、そして、この記事を書いている今、もういい歳の大人ですが、思いっきり泣いてしまいました。
人生は永遠だと思わないでください。今、すでに持っているものが、亡くならないなんて思わないでください。
いつでも突然に終わることがありえるのです。
あなたは、あなたの人生を生きれていますでしょうか?
ちょっと働きすぎてるな、そういえば家族旅行してないなと思ったら、旅行の計画をまずは立ててみませんか?
まだ、両親は健康だから大丈夫なんて思ってませんか?
私は思っていました。お正月にあった時には、まだ元気そうだったので、今年も大丈夫だとおもっていました。けれど、病気になったら手遅れです。
旅行に行ける元気は、両親には残されていないのです。
旅行に行ける元気が、家族にあれば、ぜひとも、旅行に行く準備をはじめましょう。
人生の宝は、家族です。お金ではありません。助け合って生きていけばいいのですから。