水元公園と放射能

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水元公園は東京都内でも、かなり大きな敷地を持つ公園です。子育て真っ只中の私が、この公園で久しぶりに釣りをし、とっても小さなクチボソを釣ったときから、海釣りへの展開が始まった、考え深い公園でもあるのですが、震災の後は、都内で有名なホットスポットとなってしまったので、ここ数年行くことは躊躇していました。

まったく行かなかったわけではないのですが、年に1度線量計を持って自分の手で、自分の目で数値を確かめながらという感じでした。

震災および事故から既に3年経過していますから、再飛散による空気中の濃度もそろそろいいかなぁと思い、今日は実際にクチボソを釣りに行きました。まぁ、放射能の半減期は人間の寿命に比べると、とてつもなく長いですが、雨で流れて少しは落ち着いたかなぁという思いもありました。

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計測すると自宅では、0.05〜0.08くらいの値が、水元公園にくると、0.11〜0.18という値がでます。上の写真は地面に置いてですが、手持ちでも0.14くらいが平均なので、ずっといるとすると年間1ミリにはギリギリのラインですね。

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放射線が高いことは確認できました。また、この日は風がなく、空気中への飛散も少ないと思ったので、実際に釣りをしてみました。

印象的には、前よりも釣れる量が減ったという感じですね。思い込みの部分もあると思いますが、あたりが震災以前よりも減っているという感覚がありました。特にエビのあたりがないですね。

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釣れたクチボソはこんな感じです。あたりはたくさん出るのですが、合わせがむずかしく、なかなか釣れないのがこの釣りの魅力でしょうか。

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銀杏の木、イチョウの木がたくさんあるので、銀杏を拾って持ち帰った人が多いのか、銀杏以外の実の部分がたくさん落ちていました。私は、セシウムの含有を気にしてしまうので持ち帰ることは、避けています。時期的に、銀杏がたくさん落ちてくる頃だったので、釣りをしている最中も風が吹くとポトポトたくさん落ちていました。

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「釣針が危ないので、投げ釣りはおやめください」

微妙な表現だなと思ってしまう看板があったので、ご報告。なぜか、日本の公園の看板というのは突っ込みたくなるような表現が多い。

意味がわからないことはないのだけれど、日本語の表現が正しくない、

釣り針が危ないのは、投げ釣りだけではないので、

・投げ釣りは周りの方へ迷惑をかけるので禁止

・トラブルが多発していますので、投げ釣りはおやめください

とかにした方がわかりやすいと思う。釣り針は投げ釣りでなくとも危ないので、なんか微妙だ。

今回水元公園を久々に訪れてみて思ったことは、たべれない魚を釣ることに、最近はモチベーションが減ってしまったなぁということと、以前よりも魚が減ってしまっているというところでしょうかね。

ホットスポットであるという先入観がいけないのかもしれないのですが、きれいな景色を見ても、釣りをしても、どこか気持ちが乗らない訪問でした。

周りの公園に比べて明らかに、数値が高いので、水元公園がホットスポットになっている理由がやはりよくわからないのですが、もしかしたら、震災前からそうだったのではないか?という思いも、まだあったりします。これは私の妄想ですけどね。

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