私がブラックバスを始めて釣ったのは、埼玉県の北部にあるゴルフの打ちっぱなし場の用水地であった。
その時の思い出にまつわる、私小説。続き、第7話です。
「おかしい・・・何かがおかしい」
はじめてのお化け沼で、釣りを始めすぐに訪れた友人のH君のウキのアタリ、当然のように釣れるんじゃないかとやる気になった私達。
集中しながら30分ぐらいドジョウを時々交換しながら釣りをしていました。
しかし、最初にあたったアタリのようなウキの沈み以降、永遠にアタリはなかったのでした。
・・・
さて、30分をすぎた後ぐらいでしたでしょうか。遂に、用事を済ませたK君が到着したのです。
K君「釣れたぁ?」
私達「まーだぁ」
K君「おかしいね。前来たときはすぐ釣れたのに・・・」
私「釣り方変えた?」
H君「一緒だよー」
話の内容から、どうやら二人で来た時もドジョウを使って釣りをして、バスをゲットしていたようなのです。
H君「前はすぐに釣れたのになぁ・・・今日は最初以外全然。おっかしいなぁ」
K君「まぁ、俺もやってみよっと」
K君はゆっくり仕掛けを作りはじめました。
私は、この話を聞いて、最初のアタリももしかしたらアタリじゃなかったのではないか?と疑い始めました。
”前回と違う”・・・がきになる
たまたま、ドジョウが何かに根がかってしまって、ウキが沈んだように見えただけ、そんな現象ではなかったのかと思いはじめました。
そうやって3人での釣りが始まり、しばらくすると、ヘラブナ釣りのおじさんがやってきてこういいました。
おじさん「ブラック狙ってるの?こないだ駆除したんで、もういないよ」
私「え!?そうなんですか?」
3人ともびっくりしたのは、当然です。せっかくバスを釣りに来たのに、駆除されちゃってたとは・・・でも、どうやって?
おじさん「ブラック釣るなら、ここから10分ぐらいで行ける。ゴルフの練習場の池がいいよ。」
おじさんは、もっといい池を紹介してくれました。私達はその池の行き方を教わり、釣りをストップし移動することになりました。
続く
ルアーフィッシングの目覚め
-バスプロに出会った思い出話-
第1話 「夢のような釣りの話」
第2話 「バスってなんだ?」
第3話 「ウキがなくなる!?」
第4話 「この黒いのがエサだってぇ!?」
第5話 「これがお化け沼だぁ!」
第6話 「おしかったぁー、釣れたと思ったのにー」
第7話 「おかしい・・・何かがおかしい」
第8話 「え!?、どういうこと!!」
第9話 「や、や、やべぇー」
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