ルアーフィッシングの目覚め-バスプロに出会った思い出話5-

ルアーフィッシングの目覚め

私がブラックバスを始めて釣ったのは、埼玉県の北部にあるゴルフの打ちっぱなし場の用水地であった。

その時の思い出にまつわる、私小説。続き、第5話です。

第1話 第2話 第3話 第4話

「これがお化け沼だぁ!」

スーパーマーケットで、エサのドジョウを調達し終えたH君と私は、そのお化け沼に向け出発しました。

H君が言うには、お化け沼は自転車でだいたい30分かかるらしい。自転車は、時速10キロ程度なのだから、5キロ程度の距離の場所ということに。

ヘルメットをかぶった中学生。竿を自転車に括り付け、前かごにはドジョウが入ったバケツ

「あいつら、釣りにいくんだなぁ」という雰囲気が漂っていたと思います。

私達は、そのお化け沼に向かったのでした。

はじめての道は、やけに時間がかかるもの。けれど、大好きなつり。初めてのバスと言う魚に心ウキウキ

そんなこんなで、好きなアイドルや学校の噂ばなしなどたわいもない話をしながら、自転車を漕いで、気づけばあっというまに現地に着いた記憶があります。

時間は40分を過ぎていましたが・・・

そこは、巨大な調整池だった。

お化け沼という言葉、大人だったら調整池のことを沼なんて表現はしませんが、中坊の私たちにとっては、巨大な水たまりは、沼でしかありません。

これは意外と深いな・・・

「落ちたらおぼれて死ぬんじゃないか?」なんて、恐怖が一瞬頭をよぎったけれど、思いながらも、H君の案内の下、おずおずとその調整池に入っていったのでした。

私「で、どうやって釣るの?」

H君「でかい針持ってないよね?」

私「あるよ」

私はもっていたコイ釣り用の針をだしました。

「これだけ大きいなら、たぶん、だいじょうぶ。」H君は言いました。

H君「竿に針をつけて、普通にウキをつければOKだよ。」

私には、エサにドジョウを使う釣りのイメージがわきません

針があって、サルカンがあって、ウキがある。道糸なんて気にしなくていい。ウキはついてるけど、深さは適当でいいとのこと。見よう見まねで、とっても簡単な仕掛けが出来上がりました。

ヘラブナ釣りをやっていた親戚のおじさんから釣りを学んだ私には、すごくいい加減な仕掛けに、びっくりしたのでした。

続く

ルアーフィッシングの目覚め

-バスプロに出会った思い出話-
第1話 「夢のような釣りの話」
第2話 「バスってなんだ?」
第3話 「ウキがなくなる!?」
第4話 「この黒いのがエサだってぇ!?」
第5話 「これがお化け沼だぁ!」
第6話 「おしかったぁー、釣れたと思ったのにー」
第7話 「おかしい・・・何かがおかしい」
第8話 「え!?、どういうこと!!」
第9話 「や、や、やべぇー」

コメント

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