私がブラックバスを始めて釣ったのは、埼玉県の北部にあるゴルフの打ちっぱなし場の用水地であった。
その時の思い出にまつわる、私小説。続き、第4話です。
「この黒いのがエサだってぇ!?」
ある午後の授業がない平日の午後のことでした、都会から来た釣りの大好きなH君と、K君とで釣りに行く約束をしました。
ただし、集合場所は学校近くのスーパー・・・
いったいどんなエサを買うんだろうか?
私はそれまでの釣りでは、エサは釣具屋さんで買っていました。ミミズ、練りエサ、サシ。どれも釣具屋さんで売られているエサです。
しかし、スーパーで。。。ザリガニには、スルメの足は使うことがあるけれど。。。
スーパーに到着すると、一番最初についたのは私。いったい何を買うんだろうか?想像が膨らみます。
待っていると、H君がやってきました。K君は用事があるらしく、現地に直接来るとのこと、私はH君と餌を買いに行くことになりました。
で、H君と向かったのは、食肉でもないし、イカの干物コーナーでもないし、鮮魚コーナーでした。
「注文してくるね!!」っと彼は、慣れたようにスーパーの鮮魚コーナーの担当者に声をかけました。
「300円分でいいよね?」って質問されて、何を買ったかわからない私でしたが、とりあえずうなずいたのを覚えています。
と、担当者の方が、鮮魚コーナーの店裏に入っていってしばらくすると戻ってきました。手にしていたのは、ビニール袋に入った黒い動くもの。。。
えー!!
値札を見てびっくり。そこに書かれた、エサの正体は。
どじょうでした!
得意げなH君。「これが一番いいんだよ。すぐ釣れるから!」と、マジで・・・これ・・・
ほとんど水が入ってない袋に、食用のドジョウが数十匹入っていたのでした。で、すかさず、その後水が入った容器に入れて、現地に向かうことになったのです
続く
ルアーフィッシングの目覚め
-バスプロに出会った思い出話-
第1話 「夢のような釣りの話」
第2話 「バスってなんだ?」
第3話 「ウキがなくなる!?」
第4話 「この黒いのがエサだってぇ!?」
第5話 「これがお化け沼だぁ!」
第6話 「おしかったぁー、釣れたと思ったのにー」
第7話 「おかしい・・・何かがおかしい」
第8話 「え!?、どういうこと!!」
第9話 「や、や、やべぇー」
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