法定通貨が持つ機能の一つ「利子」について少し学んでみたいと思います。
一般的には、お金を借りた時に支払う利息であったり、銀行にお金を預けるともらえる利息の話です。たいていの方が利息と向き合うのは、住宅ローンでしょう。金利1%で35年ローンなんて契約をしたりしていると思います。
Wikipediaの定義を見て、学んでみましょう。
Wikipedia
利子(りし、英: interest)とは、貸借した金銭などに対して、ある一定利率で支払われる対価。利息(りそく)とも。
米の貸し借りの対価として支払われる「利子米(利米)」のように利子は金銭以外で支払われる場合もある。このような実物を対価とする利子を実物利子、金銭を対価とする利子を貨幣利子あるいは金利と呼ぶ[1]。
Wikipediaをくまなく読めば、いろいろな定義(屁理屈)はありますが、Wikipediaを読み進めると
「キリスト教徒間の利子つき貸借は原則禁止されていた」
とあるように本来は認められなかった異質な考え方のようです。私は、昔この事実を次の本「金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った」を読んで知りました。
それまでは、利子や金融機関について疑問を持ったことがなかったのですが、この本を読んでからは、いろいろなことに疑問が湧くようになりました。
目が冷めたというわけです。
ところが、現在の金融機関は利息を平然と行っております。これは、当時の普通から見たらとても異常なことでしょう。
日本の場合はどうでしょうか?
「借りた分よりも多い米を、神に返さなければならない」
とあるように、利息の考え方は、日本にもあったようです。ただ、それは自然の原理に基づき増えることが前提の作物の話ですから、そのままでは増えないお金の話とは少し違う気もします。
また、アリストテレスの話です。
「アリストテレスはその著書『政治学』の中で、「貨幣が貨幣を生むことは自然に反している」(『政治学』1巻10章)と述べている。」
アリストテレスでさえ自然ではないと考えることが、法定通貨においても利子として行われているのです。
では、今回なぜ、このようなところを上げて書いているかというと、マイニングやマスターノードの報酬の概念について、違和感を除いてもらいたいからです。
今回の利子については、マスターノードの考え方に似ているかと思います。
銀行にお金を預けると、金利に応じた利子をもらえます。年利1%で銀行に1万円をあずければ、何もしなくても100円がもらえるという、そんな話が利子です。
マスターノードの場合も担保を固定することになります。例えば、担保1000万通貨を預けてもらうと、一定の時間で報酬をだす。これは、利息の話ととても近い話です。
簡保があるからこそ、利息が増えるとなります。
マスターノードの報酬の概念に違和感を持った時には、この事実を思い出すとよいと思います。