ミナミヌマエビは生きている生体を襲わない説を覆す写真が撮れてしまいました

ミナミヌマエビは生きている生体を襲うことはなく安全に水槽のお掃除を任せられる安全なエビであることが一般常識になっています。しかし、ミナミヌマエビの死骸や抜け殻、動物性のエサなど、肉食ではないものの雑食性のため本当に安全かを疑っていました。今回、弱った生体を使ってミナミヌマエビが襲い掛かるのかを実験してみました。

実験日:2019/5/3

ミナミヌマエビは生体を襲わないのか?

ミナミヌマエビについてネットで調べるとこんな印象ですよね。
ミナミヌマエビに関するイメージ

雑食性であるミナミヌマエビは、生体を襲わないので安全に混泳させることができます。水槽における藻の掃除役として、大変重宝します。

とても便利なエビです。

ミナミヌマエビが魚を襲わないのは本当なのでしょうか?
ミナミヌマエビに大きなハサミはなくても、エビはエビですよね!

ミナミヌマエビは雑食性

ミナミヌマエビは雑食性ということで、私も生きている生体を食べているところをこれまで見たことがありませんでした。

しかし、死んだ生体は普通に食べることを何度も確認しています。お掃除屋さんの名前は伊達じゃありません。

ミナミヌマエビが食べちゃうもの

  • 死んだミナミヌマエビ
  • 抜け殻
  • 煮干し

雑食性といわりには、お肉もとても美味しそうに食べてしまいます。人間も雑食性ですが、肉好きが多いように、結局はお肉が美味しいのでしょうね。

ベジタリアンも多い

雑食性ですから、植物藻やコケなども、おいしそうに、つまつまやって食べてますよね。これらばかりを食べるベジタリアンのミナミヌマエビもいるかもしれませんね。

私の経験では、これまでグッピー、メダカ、アカヒレ、金魚などと一緒に飼育してきました。その中で、ミナミヌマエビが食べられることはあっても、ミナミヌマエビが生体を襲う姿は見たことがありませんでした。

先日の実験でミナミヌマエビは何でも食べるが、生の魚を優先していることを確認

先日、死んだ生体とエサ、ミナミヌマエビで、どれを最初に食べるのか実験をしたところ、死んだばかりの生体を集団で美味しそうに、トッププライオリティで食べていたのです。

そこで、今回は次のような実験をする流れが生まれました。

ミナミヌマエビは弱った生体も襲わないのか?

雑食性のミナミヌマエビは、どの瞬間に相手を食べる対象として、判断しているのでしょうか?

魚が横たわっているとこれは餌だとおもうのでしょうか?

動いている生体を襲っているミナミヌマエビを私は見たことがありません。

しかし、どこかで、それをエサだと認識するからこそ、生体の死体を食べているわけですよね。

それはいつなのだろうか?

そもそも、弱った生体もおそわないのだろうか?

私には、ミナミヌマエビの食性ついて、いくつが疑問を持っていました。

そんなところで・・・

弱った生体が手に入る

今回、ちょうど良くと言っていいのか、別の水槽で弱ってしまった生体が出てしまいました。申し訳ないのですが、この生体を使ってミナミヌマエビが襲うかを調査することにしました。

ネオンテトラが腹水病にかかってしまいまして、もう完全回復は不可能と判断しましたので、水槽にいれて実験をすることにしました。

実験の方法

生体を網ですくって、ミナミヌマエビが50匹以上飼育してある水槽にネオンテトラをいれ観察することにしました。

生体を水槽に入れて実験開始

それでは実験スタートです。今回のネオンテトラはまだ生きていますが、腹水病ですから、水流に逆らうこともできず、どんどん流されてしまいます。

こないだまで元気に生きていたのに、申し訳ない気持ちがありますが、実験に使わせてもらいました。

そうやって完全に回復が不可能な生体の悲しみを感じていると・・・

一匹のミナミヌマエビが、弱ったネオンテトラに近寄ってきます。まだ、ネオンテトラは息がありますし、若干泳ごうとします。

ところが・・・

一匹のミナミヌマエビがまだ息のある生体をつかむ

ぷかぷかと浮かぶように浮いているネオンテトラの尾びれを、一匹のミナミヌマエビがガチっとつかみ、はなそうとしません。まだ、地面に落ちていない浮いている状態の生体をミナミヌマエビは掴んだのです。

落ちている生体をつかむなら、攻撃性は薄いとは思いますが、浮いているものをつかんだんです。

ミナミヌマエビは、本当に攻撃をしないエビなのでしょうか?

さらに、仲間が集まり始める

さらに観察を続けると、まだエラ呼吸をしているネオンテトラだというのに、たくさんのエビたちが集まってきたのです。

海の生き物、川の生き物は、何らかの形で、コミュニケーションをとっているときいたことがありますが、一匹が捕まえた後、ぞろぞろと他のミナミヌマエビが群がって、抗って泳ごうとする生体を、放そうとしないのです。

これは、私の中の安全神話を覆すのに、十分の材料です。

この後の写真は、あえて掲載しませんが、何十匹のミナミヌマエビの御飯になりました。

ミナミヌマエビの実験の結果

残念ながらミナミヌマエビは、生きている生体を襲って食べました。

ミナミヌマエビは、絶対に生きている魚を襲わない安全なエビではなく、元気な魚は襲うことのできない、攻撃性が弱いエビなだけではないでしょうか?

ミナミヌマエビの仮説

ミナミヌマエビが熱帯魚やメダカを襲わないのは、追いかけられない、捕まえられないので、襲わないだけなのではないでしょうか?

弱っている魚に襲い掛かる今回の実験をみた後では、とても安全なエビだとは思えません。

ミナミヌマエビの実験のまとめ

かわいらしいミナミヌマエビは、安全でやさしいエビだと思っていましたが、思わぬ攻撃性に、今回はびっくりしました。

エビは、エビでしたね。

これまでミナミヌマエビを、グッピーやメダカなどと一緒に飼育していたことがありますが、知らぬに消えていた生体がいたのは間違いありません。

大量に飼育している場合は、毎日よく見ていないと、1匹消えたくらいでは気づかないものです。

今回の実験を受けて、ミナミヌマエビが危険なエビと言えるかと言えば、そうではなく、他のエビに比べれば安全ですし、しっかりと弱った生体を片付けてくれるので、便利といえば便利なエビと言えそうです!

次はどんな実験をするかわかりませんが、気になることがあれば、これからも実験をしていくので、Twitterなどでのフォローをよろしくお願いします。

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