フリーランスへの葛藤

一度フリーランスになった後で、結局企業就職を目指すことになる人もいるということで、若いころは厳しい世界なんだろうかと不安になったことがあったが、そもそも人生に正解というのはないし、ものすごくたくさんの人間がこの世界にはいて、それぞれみんな異なる人生を送っていることを考えると、人の話を聞いて、それを自分もそうなるかと考えること自体が、仏教でいうところの煩悩の行うよくない思考なのだと今の私は考えるようになっている。

フリーランスか、そうでないかは、違いがあるようで、そうでないところもある。企業に属していても、能力の有無で収入や昇進の差がつくし、場合によっては会社に解雇されたり、そもそも会社がなくなってしまうことがある。

マイナス、デメリットの話ばかりを集めようと思えば集められるし、プラス、メリットの話ばかりを集めようと思えば、集められる。

となると、どのように働きたいかは、結局その個人のやりたいこと、生き方、また状況に合わせて決まってくるところであり、決めるようなものではないところもある。企業に属するとその企業の方針に合わせ、できないこと、やってはいけないことが見えてくる。一方で、フリーランスになっても、受注した仕事の発注者の意向で同じような制限はあるはずである。

しかし、フリーランスであれば、企業が行う仕事の枠を超えることは可能になり、やりたいことが枠を超えているのであれば、企業に属するよりは、フリーランスになるべき人というものいるはずである。私はその思いで、フリーランスに興味を持っている。

以前は、フリーランスになることが稀であったが、フリーランスをサポートするビジネスも多数生まれており、世の需要は拡大傾向である。システム開発、アプリ開発は、短期的な仕事であり、実務を主とする人達からみればやはり外側の仕組みの側面は強いこと、また、中間マージンがないため、フリーランスに頼んだほうが安上がりという事情もある。

そういう思惑を考えるほどに身動きがとれなくなるかもしれないが、仕事をするという上では、フリーランスであろうが、会社に属していようが同じであるので、結局は、気持ちなのかもしれない。

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