自殺について ショーペンハウアーは勇気をもらえる哲学です

おすすめの書籍

ここ連日私は哲学者ショーペンハウアーの書籍を漫画化し紹介している書籍2冊を読んでいます。私は今も時々うつ状態になることがあり、自信を喪失した頭になっている瞬間があるのですが、この2冊を読み、最近勇気づけられましたので、ご紹介します。

目次

ショーペンハウアーとは

ショーペンハウアーは哲学者であり、大学教授にまで上り詰め、大いなる持論をもちながらも30歳代で大学教授の座から退き、常識では考えられない孤独な生活を送った人物でもある。

参考:Wikipedia

ショーペンハウアーのどこに魅力を感じたか

ショーペンハウアーを読んで、どこに魅力を感じたかと言うと、教授の座を一度退いているという、自身の不幸な人生です。

成功した哲学者、悩みが無かった哲学者が出す哲学は、私のようなうつ病の人間に理解できるものではないことが多いです。

若い時から成功してしまうと、収入や名誉や地位に固執しがちで、その理論は、成功者への成功哲学であり、私のようにうつ病になってしまうような人々には理解されない哲学になりがちです。

しかし、ショーペンハウアーは自分が深い挫折を味わっていることもあり、その主張には、真実が含まれていると私は感じています。

幸福について

幸福については、私達が何を重要に生きればいいかを指し示す哲学であり、読んでみると仏教の祖、ブッダの教えに近いものがあります。また、ショーペンハウアーは、ブッダは本質では同じことを述べているとされており、ブッダの考え方がわかる人にとっては、ショーペンハウアーも理解しやすい哲学だと思いました。

自殺について

こちらは、幸福についてよりは、少し内容が抽象的になりわかりにくいと思われます。しかしながら、

生きようとする「意志」が強すぎるほど、なぜか自殺する・・・
強く生きたいのにもかかわらずだ

というくだりは、非常に私に強い共感を覚えさせました。

この本から得られたもの

私自身は、もともと、真面目であり、意欲的に一生懸命仕事に取組み、ある程度の成果を出すこともできました。

しかしながら、現実社会の人間関係や、様々な欲望に翻弄され、疲れ切って、となった経緯があります。

私が実体験で経験したことが、すでによくあるユースケースのようにこの漫画では表現されており、私に限らず、同じような悩みを抱えている人が多いことに気づかされました。

人生で頑張った人ほど、意志が強く、そして、意志が強いがゆえに、得られるものが無かったときの衝撃が大きく、自殺を選んでしまうというところは、まさに自分にも当てはまる内容で、大きなショックを受けました。

そして、心の整理ができはじめました。

ショーペンハウアーとブッダ

私は、ショーペンハウアーを知るよりも昔に、仏教ではない、ブッダの教えを読みました。1冊や2冊ではなく、10冊程度のブッダ関連の本を読み、その教えのすばらしさに自らの考えを改めました。

その後で読むショーペンハウアーは、似ている部分が多く、別の切り口で、諦めることの意味を表現していると感じました。

ショーペンハウアーのむすび

若い時の挫折は、若さで挽回できる気もしますが、年を取ってからの挫折は、挽回できない気もします。

しかしながら、人生とはそのようなものではなく、意志があり、我があり、我欲を制止て、歩むことが何よりであることを改めて実感し、元気づけられました。

漫画なので、大変読みやすいものでした。

アマゾンリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました