魚の食いを待つ餌釣りでのリリースはあり得ない

魚のリリースについて誤った概念で釣りをしている人が多いので、ここではそのことに触れてみたいと思います。

吸い込みやちょい投げ釣りは魚へのダメージが大きすぎる

吸い込み釣り

私は子供の頃、吸い込み針で、コイ釣り(カープフィッシング)をやっていました。

コイの吸い込み釣りは、海釣りでいうとダンゴ釣りに近いもので、3本から5本の針を混ぜ込んだエサを流れが緩やかな川や沼、池に投げ入れて、針があることを知らない鯉が、落ちているエサを吸い込むときに、針も吸い込むことで、成立する釣りになります。

ちょい投げ釣り

ちょい投げ釣りは上のコイの例とは異なり、針がついたイソメなどを投げ込み、針がついていることをしらない魚が誤って吸いこむことで成立します。

この釣り方に共通すること

この2つの釣りに共通することは、魚がエサに食いつき、針にかかることを待つことなのですが、この待つということが、リリースに関しては、重要な問題になってきます。

魚はそこに針があることを知らないからこそ飲み込みます。つまり、基本的には、そのまま胃袋に針を入れようとしてしまうわけです。

針があるかないか調べながら食べる魚は釣られることはありません。まちがいなく、釣れた魚は知らなかった魚です。

針があることに気づいた魚は吐き出そうとしますが、その瞬間に釣れるのであれば、口やあごに針が刺さるのでダメージが少ないのですが、たいていは、胃袋や食道に針がささるのです。

ちょい投げ釣りでリリースする動画にあきれる

このことを知っている私の目から見ると、ちょい投げ釣りの動画を作っているユーチューバが魚をリリースすることを口にすることに違和感を覚えます。

ルアーフィッシングをやっていても、リリースは偽善と思うところがあるのに、餌釣りで、それもアタリをとらず、飲み込むのを待つ釣りで、リリースは、ほぼ確実に無理です。

リリースができる状態の魚は、針に気づけた運のいい魚です。

ブラックバスやシーバスのように口が大きな魚しかリリースは不可能

私が釣りをしていて感じていることの一つに、口の大きな魚しかリリースは不可能ではないかという点です。

口が大きくフィッシュイーターの魚の場合は、そもそもとげのある魚を食べた時でもダメージがすくないような性質を持っているため、針が刺さっても耐性があります。

しかし、口が小さな魚の場合は、見てわかるように口から目などの他の器官まで距離がとても短く、針が刺さることで多くの機能に影響がでてしまいます。

針が目を突きさしていることもあります。

( ˘•ω•˘ )
こんなことを書いてしまうと、釣りって残酷に思われるかもしれませんが、それが魚を食べている人たちの現実でもあるので、これを残酷に感じるのであれば、回転寿司を食べるのもやめましょう。

リリースは簡単にできるものではない

いくつかのページを設けて書いているように、魚が元の環境で生存できるような状態で、釣りをすることは、ほとんど不可能だと私は考えています。

魚体を触れば、そこからばい菌が入りますし、血が出ていれば、傷ついた魚がいることを、別のフィッシュイーターが気づき襲ってきます。

ブラックバス釣りで、私はリリースの難しさを学びましたが、結局ブラックバスは日本では害魚という扱いになり、リリースはそもそも不可能な魚となりました。

人間社会というのは、ビジネスがあり、矛盾がたくさんがあるなかでどうにか成り立っていると、常々感じておりますが、このリリースに関しても、それがいくつか含まれているなと感じるところがあります。

参考になれば幸いです。

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