マイニング

イニングとは、簡単に説明すると、パソコンにマイニングツールをインストールし、そのツールを動かし続けると、仮想通貨がもらえる仕組みです。

パソコンの機材と電気代を提供する見返りとして、仮想通貨がもらえるということです。

ではなぜ、仮想通貨がもらえるかというと、仮想通貨はブロックチェーン技術によりデータが管理されます。その管理データの更新作業が正しく行われたことを複数のコンピュータで監視することでデータの改ざんを防ぎ、仮想通貨としての機能を維持するため、たくさんのコンピュータでの監視が必要となります。その作業を担うコンピュータを必要としているので、対価が用意されているのです。

ごく限られたコンピュータで、データの更新を行っている場合は、そのごく限られたコンピュータすべてのハッキングを行えれば、データの改ざんができてしまいます。一方で、数千万台のコンピュータが監視をしているとなると、それらのコンピュータすべてのハッキングをするのは大変困難になるでしょう。

この仕組みを維持するために、仮想通貨の監視を行うマシンを用意すると、仮想通貨がもらえる仕組みが成立しているのです。

マイニングに適したパソコン

マイニングに適したパソコンは高性能のディスクトップパソコンです。最新のパソコンが一番効率が良いでしょう。また、3DゲームやVRなどを実行する場合に、必要となるグラフィックボードも、マイニングで力を発揮するパーツになります。

ゲームに適したパソコンがマイニングにも適していると考えてよいでしょう。

マイニングで利益を出す

最高のゲーミングPCを持っていれば、マイニングで利益が出ると言えるかというと、現時点では、NOです。不可能です。

最大に頑張っても、パソコンの電気代を回収することを目標にするのが最大だと考えてください。

パソコンの購入代金を得るほどまでの利益をマイニングで得ることは不可能であることを知ってください。

利益の限界

パソコンでは利益は出ないことを、説明させていただきましたが、もう少し詳しく書いてみたいと思います。

手数料問題

マイニングに必要なパソコンパーツの中にはグラフィックボードというパーツがあるのですが、これは基本的に海外で作られているパーツになります。そのため、日本に輸入するとなると、輸送手数料が入ってきます。また、日本の代理店が取り扱うことで、そこでも代理店の手数料がついてきます。また、海外の製品を直接購入する場合は、関税という税金もかかることになります。

これらの要因から、海外のマイナーと戦う場合には、手数料が上乗せされることになり、不利となります。当然、費用が増えることになり、利益率が下がってしまいます。

仮想通貨の価格上昇がカギ

マイニングで利益を上げることが難しい理由は、発行された通貨は利益を有するうちに売ってしまおうという働きがあるからです。

値上がりしないと利益がでないという国であれば、皆が皆ホールドしていますが、値上がりしなくても利益がでるという国があれば、今すぐにでも売って、生活に使うお金にしたいという状況になるのです。

日本だけの視点で考えるだけではなく、世界の国の状況を知り、マイニングを行うことはとても重要なポイントです。

そんな状況の中で、マイニングで利益を上げるのには、どうしても先進国側からの購入がなければ維持できない状況にあると思います。

仮想通貨が、各先進国で、受け入れられてきている状況は良い状況ですが、仮想通貨が持っている別の影響も考えてみると面白いかもしれません。

日本でマイニングをする場合は、仮想通貨の価格上昇こそが大事であることを覚えておきましょう。

マイニングをやってみよう

それでは、うんちくはこの変にして、マイニングを実際にやってみましょう。

最近はディスクトップパソコンを利用するよりも、ノートパソコンやスマホ、iPadの利用が増えていると思いますが、マイニングするには、やはりディスクトップパソコンが一番です。ノートパソコンの場合は、グラフィックボードを持たない事務用のパソコンが一般的であり、マイニング効率はよくありません。

また、iPadやiPhone向けのマイニングソフトはあるのですが、Apple側が規制をかけてきているので、今後もできるとは限りません。

そのため、ここでは、ノートパソコンでもできるマイニングの手順を紹介します。

次のページのNiceHashマイナーを使ったマイニングは、ノートパソコンでも実行可能です。お試しあれ。

はじめての仮想通貨マイニング【パソコンNiceHash編】
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エッセイ:電気料金問題

次の価格コムのサイトなどでも紹介されていますが、

日本の電気料金は、世界の中では、中程に位置しています。原子力エネルギーにしても、火力発電にしても、国内ではない海外から、ウランや化石燃料を調達している日本では、どうしても電気料金が高くなってしまっています。

主にこの2つのことから、世界中で行われているマイニングにおいて、費用負担が少ない国のマイナーと同じマイニングを行う際には、不利になってしまっている現状があります。

※コンビニエンスストアの電気料金:コンビニエンスストアは24時間営業を続けるために、多くの電気が利用されています。このことから電気使用量も当然とんでもないだろうと誰もが想像されると思いますが、コンビニエンスストアの電気料金は、実は特例で安く設定されています。

※韓国の養鶏所の電力利用問題:韓国の養鶏所でも、日本のコンビニと同じような電気料金の使用量が安いという状況がありました。あちら韓国では、露骨にそれをやっていたようで、不正利用を取り締まるニュースがありました。

エッセイ:発熱と電気エネルギーの浪費の問題

マイニングを行うのはコンピュータです。また、難易度の高いデータ処理を競わせ、高性能なコンピュータが参入してくるように、マイニングのシステムは設計されています。

また、ビットコインの発行量(採掘量)は、徐々に減るように設定されており、ビットコイン価格が、高騰している昨今においては、その採掘に企業が乗り出すほどにまで、加熱しています。

ビットコインに価値があるからこそ、人が集まるという現象があるわけですが、コンピューターが競い合う状況は、電気代と演算の発熱という無駄を同時に生み出しています。

地球温暖化については、その真偽がいまだに論争を続けていますが、発電所で作り出した電気を、消費する消費財が増えているわけですから、やはりマイニングは問題になってきます。

また、コンピューターは温度が上がりすぎるとオーバーヒートで壊れてしまうため、動作を止める仕組みが組まれて、冷却が求められます。そのため、マイニングマシンを寒い地方に持っていき、マイニングをしようという試みまで行われています。

そのような試みについて、数が少ないうちは良いでしょうが、今後10年20年とマイニングが続くようであれば、間違いなく、問題になってくるでしょう。

しかし、これは家庭レベルの話です。そもそも自動車を作ることや、それ以外の工場製品、会社や学校などでも、電気は使われています。

自宅のエアコン、オフィスのエアコンなどは、一部の空間を冷やすためだけに電気を作り、涼しくしているだけで、実際には、大量のウランもしくは、化石燃料を燃やし続け、別の場所で熱を生み続けているのです。

そんな電気を私達は利用しているのです。

この利用料が、地球に影響を与えない程度であればよいですが、人類がこのまま進化していくにつれて、影響を及ぼすようになるだろうことは、予想がつくと思います。

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